2ndPASS入学前はどんなお仕事をしていたか教えてください。
自動車工場でライン作業の仕事をしてました。鉄板を叩いて、自動車の部品を作る仕事です。
18歳〜21歳まで3年間その工場で働いてました。
2ndPASS入学前のお仕事
今思えば、工場の経験もあってこその今だと思いますが、当時の人間関係は正直しんどかったですね。
工場なので職人系の人が多く、自分が一番、年下の下っ端で、怒られたり舐められたりがきつかったです。
同期もいなかったので、同じ目線で話せる人もいなかったです。
なにかあるとすぐ怒られる環境は嫌でしたが、何となく「この仕事のままでも良いかな」なんて思いつつ働いていました。
それが18歳から19歳の頃で、休みの日はパチンコばかり行っていて、職場もそのような人ばかりだったので筋トレとは無縁の環境でしたねー。
転職を考えたきっかけ
実は20歳の時に父を亡くしてしまい、それがショッキングな出来事で「人生一度切り」という言葉を身をもって感じました。
その出来事をきっかけに「変わりたい」という気持ちが湧いてきました。
当時、コロナウイルスが流行っていて工場の休みの日が多くあり、自分と向き合う時間が増えました。
そのタイミングと重なり、休日の過ごし方がパチンコ三昧から読書と筋トレに変わりました。
筋トレは20歳の頃だったんですね。なぜ筋トレと読書だったんですか？
筋トレをやろうと思ったのは、ガリガリだったからですね。
当時172cmで55kgでした。
身体が小さいことで、職場の先輩から舐められるのも嫌で筋トレを始めました。
自分の姿を見て「俺弱いな。変わるなら、まず身体からやろ！」
読書は『7つの習慣』を8週読みました！
「自分でも変われるための考えが詰まっている」と感じて、8週も見返してました。
そんなことをしながら、工場勤務を続けているうちに「自分で事業をやってみたいな」といった思いが芽生えてきました。
パーソナルトレーナーを仕事にしようと思ったタイミング
まだ筋トレしてるだけでトレーナーを仕事にすることは考えてませんでしたね。
自分を変えたいと筋トレと読書をしていて、なんとなく「いつか独立したい」と思い始めた感じです。
パーソナルトレーナーの仕事を知ったのは、筋トレ関連のYoutube動画を見ている時でした。
筋トレ系のYoutuberを身漁っていて、好きな筋トレを仕事にできたら楽しそうだなと感じました。
筋トレで自分の身体が変わっていくことが楽しくて、嬉しかったので「それが仕事にできたら最高だな」とパーソナルトレーナーに興味を持ち始めました！
そこからどうやってパーソナルトレーナーになれるのかと調べていたら、2ndPASSを知りました。
2ndPASSに入学する前に、迷ったことなどありますか？
不安が大きかったですね。
独立したいと思っていたので
「トレーナーになった後、集客はどうするのか？」
「そもそも独立するってどんな感じなんだろうか」
「税金やお金の部分ってどうしたら良いんだろうか」
など気になりました。
ただ、まだ始まってすらなかったことなので「もしダメならまた別の仕事をすれば良いだろう」と思って踏み切りました。
不安はありつつもそれ以上に「今を変えたい」の気持ちが強かったんだと今振り返れば思います。
「自分にお客さんがつくか？」は誰でも不安になりますよね。在学中の思い出や、印象深い経験はありますか？
本当にあっという間の半年間でしたね。
実技授業を受けてまず思ったのは「Youtubeの筋トレ系の動画」と全然違ったことでした！
トレーニング指導は今まで自分なりに動画で勉強していたつもりでしたが、「見る観点がそもそも違うんだ！」と思いました。
他にも
- ストレッチのやり方
- トレーニング中の会話
もとても学びになりました。
黙々と作業する工場の仕事をしていた僕にとって「1時間お客様と喋り続ける」って経験がギャップがありすぎましたね。
トレーニングが正しくできているかをチェックしながらも、接客業としてのコミュニケーションを並行するのが最初は大変でしたね。
そういったことも授業中に生徒同士で、何度もロープレできたのが印象的でした。
2ndPASSの授業クラスはどんな雰囲気でしたか？
スクール在学中に僕は筋トレの大会に出たんですが、先生とクラスのみんなが応援に来てくれましたね！
優勝経験のある先生が大会向けの調整の仕方を教えてくれたり、クラスのみんなが応援してくれたりと、一人の力だけではやりきれなかったと思います！
工場で働き、勉強をしながら、大会に向けてダイエットもしてハードスケジュールだったのもあり、スクール在学中の半年間は本当にあっという間でしたね。
また在学中に母が体調を崩してしまい、半年以上入院することとなって、気持ち的にも大変でした。
工場は京都にあったのですが、そこから頻繁に母の看病のために三重の病院に通い、勉強と大会の準備をしていて、ほとんど休むもなく時間が過ぎましたね。
「母が体調を崩しているのに、大会に出る準備なんてしてて良いのだろうか？」と考えることもありました。
ただ今思えば、予定が詰め込まれていたからこそ、悩みすぎる暇を作らなくて済んだんだと思います。
今、母はとても元気です！
本業とスクールの両立だけでなく、プライベートでも非常に大変でしたね。卒業後はどのような活動から始めたのですか？
卒業してすぐは業務委託でパーソナルトレーナーの仕事を始めました。
ちょうどその時、講師の木塲先生がパーソナルジムを新たに開くタイミングで、「松本くんでうちのジム
で働くー？」と誘ってもらえました。
パーソナルトレーニング現場に立ってみて、お客様に言われて嬉しかった言葉はありますか？
お客様からの声
「これからもよろしくね」
「ずっと君にパーソナルトレーニングを見てもらいたい」
「出会えてよかった」
たくさんありますが、こういった言葉をお客様から頂けるのはとてもありがたいですね！
自分よりも年上のお客様にもそういったことを言ってもらえるので、お客様にも恵まれていると感じます。
接客する機会のない工場の仕事ではこうした言葉を受け取ることはなかったので
「仕事が変わるとこんなにやりがいが変わるんだ」
とまで思います(笑)
またパーソナルトレーナーをやってて思うのが、お客様が友人のような距離感になることです。
よく食事にも誘われますし、トレーナーとお客様の間の壁がはっきりと区別されているわけでなく、そんな面でもこの仕事がとても楽しいです。
2ndPASS入学前は「集客ちゃんとできるかなー」と不安でしたが、今では僕のパーソナルトレーニングに2~3年も通い続けてくれるお客様がいます。
パーソナルトレーナーを始めて、友人や家族の反応はどうでしたか？
実はパーソナルトレーナーになりたての時は友達にすごく心配されてました。(笑)
僕の地元特有かもしれないのですが、筋トレし始めてしばらくしてから自分の活動をSNSに投稿するようにしてました。
集客するにも必要だろうと思い始めたのですが、地元の友達からは「幸大がなんか始めたぞ大丈夫か？」と心配されてました(笑)
和歌山県の串本町という田舎の出身なので、ちょっと人と違うことをしているだけですぐに「大丈夫？」と聞かれるんですよね。
友達が心配しれくれてるんだなと「大丈夫大丈夫！」と返してましたが、今では「俺も独立したいんだけど」と相談をしてくれます。
職場の人たちは心配というか否定的でしたね。
「筋トレばっかしてて何になるの？」と冷たい声を浴びせられたりもしましたが、思い切ってトレーナー転職して良かったです！
そんなこともありましたが、あの時チャレンジしたおかげで20歳で大きく人生を方向転換できたと思います！
パーソナルトレーナーを通して、仕事に対する意識に変化はありましたか？
仕事を通して「人を大切にするようなった」と思います。
業務委託でパーソナルトレーナーを始めたてのうちは「稼ぎたい欲」がメインでした。
でも徐々にその意識が変わっていき、「人を大切にすることで、お客様が勝手に増えている感覚があります」
はじめのうちは集客するためにSNSを頑張っていました。
大会優勝できていたこともあり、一時的にバズってそこからたくさん集客できました。
しかし、あまりのお客様数に「仕事をこなす」だけで精一杯になっている自分がいました。
そんな作業のような接客だと、長くは続きません。
稼ぐことはもちろん大事ですが「稼ぐこと」が先行すると、一人一人のお客様を大切にできず、継続してもらえませんでした。
でも今、担当しているお客様の9割は、お客様から口コミでご紹介いただいた方々です。
お客様がどんどん増えるようになったのは、自分の意識が変わってからでした。
僕は「お客様を守るべき存在」と定義して仕事しています。
お客様が「健康でいられるように守る」といった意味を込めてます。
そうすることで自然とお客様一人ひとりを大事にできるようになり、お客様の満足度が上がり結果として2~3年通い続けてくれているお客様がいらっしゃいます。
転職してものすごい意識の変化ですね。今後挑戦していきたいことはありますか？
ゆくゆくはたくさん店舗を持っていきたいですね！
自分のジムを開いて半年なのですが、来年はもう1店舗増やしたいです！
今は一人のスタッフを雇っていますが、僕のジムで仕事を通して「生きてて幸せだな」と思ってもらえるよう頑張ります。
