サッカーに打ち込んだ過去

前職は、食品メーカーの営業職をしていました。

最初からその仕事を目指していた訳ではありません。一時期は、プロのサッカー選手を目指していました。

しかし、途中で技術の限界を感じてしまい、プロの業界ではなく、普通の会社員として生きていくことを決断します。人と関わることが好きだったので、営業というジャンルを選びました。

サッカー時代の経験から、「努力次第で上にいける！」という実感があったので、営業マンとしても、上を目指して奮闘していましたね。

不満はない。でも、満たされない。

売り上げの成績もまずまずで不満はありませんでした。

ただ、ずっと自分が仕事に没頭できていない感覚がありました。どこか上の空で、満たされない。あくまで、「生活費」のためだけに働いていました。

やっぱり、自分の中で、どうしてもスポーツに対する思いが忘れられなかったんだと思います。

社会人になっても、ずっとサッカーとトレーニングは続けていて、ぼんやりとスポーツ業界で携われたらな〜と感じつつ、働いていました。

「やりたいこと（理想）」と「やっていること（現実）」のギャップが大きくなるにつれて、本当にこのままで良いのかどうか迷いが生じていました。

特に過去、サッカーをしてきた中で、トレーニングや食事指導、身体のケアなどトレーナーさんに全部担当してもらった記憶があって、それがすごいありがたかったんです。

もしかしたらトレーナーという道であれば、スポーツ業界に戻れるのではないかと意識するようになり、徐々にトレーナーに興味を持つようになりました。

「妻のひと言」が全てを変えた。

ただ、当時はすでに結婚もしており、家族もいました。自分だけの人生では無いからこそ、トレーナーへの転職は不安も迷いもありました。

一人でモヤモヤ考え込んでいた時、ある日妻との何気ない会話の中で、「トレーナーに興味があるんだよね。」と打ち明けてみました。


すると、妻が「好きなことを仕事にしたら？没頭できる仕事に就いた方があなたは向いているよ。」と言ってくれたんです。「目先のお金より、まずは没頭することを考えたらいいんじゃない。お金はあとからついてくるものでしょ。」と。


正直、妻からは、「現実みてよ」など言われ、少し暗くなるかなと想定していたんですが、意外でしたね(笑)

確かに妻の言う通り、サッカーやトレーニングをずっと続けていたこともあり、好きなことに没頭できる自信はありました。トレーナーへのチャレンジを決心することが出来たのは、妻の後押しのおかげです。

父親としての意思決定。

それからは、ネットでいろいろと情報収集をしました。

そこで実績や人気のないトレーナーは後回しにされる可能性も十分にあると感じて…。

家族を養っている立場なので、収入が大きく減らないような選択をすることがまずは大切と考えました。

はじめは、資格のテキストを使って、独学で頑張ろうかと考えていました。

ただ、思った以上に難しかったです。

教科書の内容を覚えるだけだったら出来たと思います。

しかし、お客様に対して、自信を持って指導出来るようになるイメージは全く湧きませんでした。

資格だけでは、絶対不十分！

「資格をとりました」というだけのトレーナーでは、お客様に選んでもらえない。

そう考えていたので、しっかり学ぶためにも2ndPASSを選びました。

就職や独立面でのサポートの手厚さがとても魅力的でしたし、あとは実技スキルが身につく点も、大きかったです。

もちろん、コスト面はネックでしたが、先行投資と捉えました。

ここで学ぶことを渋って、後で後悔するぐらいだったらしっかり学んで、その分後で自分で取り返せばいいと思いましたね。

実際の授業は、想像以上に勉強になりました。その分、自分自身の努力ももちろん大切です。2時間の授業は、もう全集中で受けていました。

歴代トップクラスの人気トレーナーに。

現在は、仙台のスタートゲート長町店でトレーナーとして働きながら、店舗責任者も兼任しています。

主にキックボクシングやボディメイク系などのクラスが担当です。店舗責任者としては、店舗全体の運営や従業員管理も担当しています。

ありがたいことに、自分が担当するクラスでは、たくさんの方がご参加されています。

オーナーからも「歴代のなかでも人気のクラスだ」と、評価していただけました！

クラス指導なので、人数は多くなります。だからこそ、一人一人とのコミュニケーションを何よりも大切にし続けています。

仕事が変わると、顔も変わる。

やりがいを感じる瞬間は、会員さまから報告される時です。

「体重や体脂肪が減った！」と言ってもらえることで、「会員さまの人生に少しでも貢献出来た」とやりがいを感じますし、自分の指導にも自信が付きます。

現在はクラスのみの担当ですが、今後はパーソナルトレーニングでより個別最適なトレーニングを提供していきたいと考えています。

また、「パーソナルを担当する様になったら教えて！早く受けたいから！」と言ってくださる方が何人かいて、それがとても嬉しいです。

妻からは「トレーナーになってから顔立ちが活き活きしているね」と言われます。

おそらく、好きなこととか、興味のあることをやっているからこそ、表情も変わっているのだと思います。自分の実感としても、仕事に対するストレスが激減しました。

今後は、サッカーの経験を活かし、アスリートへのサポートにも挑戦していきたいと考えています。

本音と向き合う。正直になる。

最後に、トレーナーの仕事に興味をもっている方には、「一歩踏み出す勇気」を持って欲しいと思います。

確かにいろいろ調べると、あること無いこと書いています。「パーソナルトレーナーはこうだ」とか、「年収はこうだ」とか。

マイナスな情報に触れることはありますが、そこを1回蓋をしてみる。

「本当にやってみたいのか、興味があるか」を第一に考えて、ちょっとでも興味がある方に、傾いてるんだったらまず挑戦してみることをおすすめします。

駄目だったら、一歩戻ればいいだけなので。まずは踏み出す勇気を持ってほしいと思います！