好きなことを仕事にする。
そんな想いで仕事探しや転職をする方は多いのではないでしょうか?
今回インタビューする2ndPASS 大阪校の卒業生、大島 稔史(としふみ)さんもパーソナルトレーナーになるまでは、転職を繰り返し、いろいろなビジネスにトライしてきました。
4人の子供を育てながらも、未経験からパーソナルトレーナーになり、ジム開業まで実現している大島トレーナーをインタビューします。
パーソナルトレーナーになるまでの道のり
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浦邉
- 大島さんは34歳で2ndPASSに入学しましたが、それまでどんなお仕事をされていたのですか?
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大島さん
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パーソナルトレーナーとは関係ない仕事をしていて、トレーナー歴は全くなかったです。「30歳で何かしらの形で独立したい」という夢を描きながら、大学卒業後はサラリーマンをやってました。
大学もスポーツ学科とかではなくて、理系の学部を卒業。強いて言えばサークルではダブルタッチ(2本の縄跳びと共にダンスする競技)をしていたので運動経験があったくらいですね。
卒業後の最初の6年間は営業職をやり、そこから「独立」に関係する仕事をしたいと思って経営コンサルの仕事をやりました。
でもこの仕事が社長となかなか合わず、3ヵ月でやめてしまったんです。「お前に独立は無理だ」なんて言う社長だったので、結構精神的にもキツイ環境でした。
労働時間も過酷で、鬱のような症状まで出てしまいまして、、、
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浦邉
- ええ! そんな時期があったのですね(汗)
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大島さん
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経営コンサルの3か月間は、正直はかなり辛かったですねー!
仕事をやめようかと悩んでいたお正月「年始の挨拶を」と両親に電話をしました。父の声を聞いた瞬間に号泣してしまった自分がいて「流石にやばいな自分」と思って、経営コンサルは退職することにしました。
当時、既に結婚していて、ちょうど子供が生まれるタイミングでもあり退職への不安はありました。ですが妻と両親と相談して、家族も転職を勧めてくれて経営コンサルの仕事はやめる決断をしました。
もちろん辞職の話を経営コンサルの社長としたとき言い合いになりましたが、帰り道はウソみたいに元気になり、スキップして帰ったことを覚えています。
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浦邉
- まさか大島さんにそんな時期があったとは驚きです。お父様だけでなく奥様の支えが凄いですね。
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大島さん
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あの経験は「楽しく仕事ができる大切さ」が学ぶことができました。
「無理しているとき」って本人が思っている以上にメンタルにダメージが来ていることがあるんですよ。
とにかく仕事が辛かった時期は、好きで続けていたダブルタッチすら楽しめないことがあったんです。
今となってはパーソナルトレーニングのお客様で、お仕事の悩み相談を受けた際なんかで、自分のこういった経験談も役だってます(笑)
何ていうんでしょうか?人生の出来事って、あとから意味を成してくるんですよね。
話が逸れましたが、まだ退職したところのお話でしたね。(笑)
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浦邉
- そうでしたね笑 30歳で目標の独立はされたのですか?
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大島さん
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はい、営業職(6年)→経営コンサル(3ヶ月)→再び営業職といった感じで転職した後に
30歳で独立しました。まずはネット通販のビジネスを始めました。
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浦邉
- なるほどです。なぜネット通販を始めたのでしょうか?
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大島さん
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友人の勧めですね。
当時「ネット通販が熱いぞ!」と聞いて「そうかじゃあ自分も!」と思って始めました。
中国から服を安く仕入れて、楽天のネットショッピングで売る。転売のようなビジネスでしたね。
アパレル系の商品を主に扱っていたので、「ネット通販で独立」とは言えファッションの勉強も兼ねて服屋でバイトもしていました。(でもそこまで多く稼げていなかったのでバイトの方が稼げているときも、、、)
30~34歳、2ndPASSに入るまでの約3年間はネット通販の他にも、気になったビジネスは片っ端から手をだしていましたね!
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浦邉
- 複数のビジネスにとにかくトライすると言った感じだったんですね。いくつくらいのビジネスに手をつけてたんですか?
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大島さん
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ちょっとすぐに数えられないです。(笑)
当時、気になったビジネスにはとにかく手をだし、どれか1つでも軌道に乗れば良いかなとい考えでやっていました。
- 投資
- アフィリエイト
- バイナリーオプション
- FX
- ブログ
- 結婚相談所
- ダブルタッチのチームをWebで売り込み
etc etc etc,
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浦邉
- ええっと、ちょっと待ってくださいね!(笑)色々聞きたいことが増えました。結婚相談所ってどんなことをされていたのでしょうか?
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大島さん
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友人から「結婚相談所のビジネスが良いらしいよ」という話を聞き、「自分は結婚しているからできるかも?」と思ってWebサイトを作ってみました。
ですが結果は1人しか登録せず、、、笑
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浦邉
- 本当に興味を持ってから行動までが非常に早いですね。ちなみに登録者1人では結婚が成立しませんね(笑)。
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大島さん
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そもそもその一人がどうやって僕のサイトを見つけることができたのかも不思議でした笑
もちろん結婚相談所は稼げませんでしたね。
他にも、子供が生まれたタイミングでブログを始めてみたり、ダブルタッチのチームでWebサイトを作って自分たちを売り込んでみたりと
興味がある事業には全てトライしていました。
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浦邉
- 今までトライしたビジネスが多彩過ぎて驚きです!「考えるよりもまず行動」という言葉の通りなんですね。
- 2ndPASS入学までトレーナーは未経験
- 会社員時代を経て、30歳で独立
- ビジネスで成果は4年間出ず、34歳で2ndPASSに入学
パーソナルトレーナーになるきっかけ
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浦邉
- ネットショッピング、ブログ、結婚相談所など30歳から2ndPASS入学まで、いろいろなビジネスにチャレンジされていましたが、パーソナルトレーナーになるきっかけを教えてください。
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大島さん
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複数やっていたビジネスのひとつでダブルタッチをキッズ達に指導していたのがきっかけです。
ダブルタッチの指導する経験則で教えていたのですが「もっと知識や根拠のあるトレーニングを教えられればこの子達は伸びるのかな?」と思ったことが、トレーナーの勉強をしようと思ったきっかけでした。
パーソナルトレーナーという職業を知ったのはそれからです!
調べていくうちに、パーソナルトレーナーを養成するスクールがあるということを知り、いくつかトレーナースクールの説明会に脚を運びました。
そのなかで2ndPASSを選んだのは、2ndPASS大阪校講師の「木塲トレーナー」との話が決め手でした。
スクールの案内、説明だけでなく、「パーソナルトレーナーという職業の価値や考え方」に共感できて2ndPASSに決めるに至りました。
2ndPASS入学からの半年間
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浦邉
- 鬱を乗り越えた20代のサラリーマン時代、複数のビジネスにトライし続ける30代前半から、いよいよ2ndPASSに入学ですね。2ndPASSで過ごした半年間についてお伺いしたと思います。
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大島さん
- とにかく勉強漬けの半年間でしたね!ダブルタッチの指導経験はあったけれども、解剖学などは全く分からず、完全に未経験からのスタートでした。当時知っていた筋肉の名前は「腹筋」くらいだったと思います(笑)
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浦邉
- 30代から進めていたビジネスは同時進行だったんですか?
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大島さん
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いえ、なかなかどのビジネスも稼げず、2ndPASSに入学したときは牛丼屋の「すき屋」でアルバイトしてました。
嫁にも「あと1年間だけ新しいチャレンジさせてほしい」と言ってパーソナルトレーナーの道が始まったという感じです。
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浦邉
- 転職のときもそうでしたが、奥様の支えが素晴らしいですね。ご家族のサポートもあってのパーソナルトレーナーの道が始まったのですね。
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大島さん
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家族に本当に感謝してます。
アルバイト先は2ndPASS入学と同時に、「すき家」からフィットネスクラブに変えました。2ndPASSで勉強したことを、バイト先でアウトプットできるかなと思いまして。
家族との時間は本当に大切にしたかったので、授業後は家族と一緒にごはんを食べに行き、それ以外の時間は2ndPASSの勉強の復習とバイト先で学んだことの実践。
そんな半年間を送っていました。
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浦邉
- 勉強と家庭を両立させた半年間だったのですね。お忙しい中、どのような工夫をして勉強されていたのでしょうか?
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大島さん
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学んだことをアウトプットできるバイトに変えたのは良かったと思います。
また、2ndPASS在学中もダブルタッチをキッズ達に教えていたのですが、2ndPASSで学んだ知識を活かしてトレーニング内容1つ1つに解剖学などの根拠をもたせて指導してみました。
するとトレーニングが上手くいったおかげか、指導したチームに全国大会で1位をとらせてあげることができました。
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浦邉
- おお!おめでとうございます!勉強したことが目に見える成果として現れたわけですね!
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大島さん
- 卒業間際のタイミングだったので、この経験はかなりの自信になりましたね。
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浦邉
- 未経験でのスタートにも関わらず、「最優秀生徒」としてご卒業されていますものね。
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大島さん
- 筋肉の名前は「腹筋」しか知らないレベルだったので、最初はついていくのが大変でしたが、未経験者でも0から丁寧に教えてくれること、学んだことをすぐにアウトプットできる環境が、知識とスキルの成長を掛け算してくれたと思います。
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浦邉
- そしてご家族の支えはとても心強いものだったのだなと、大島さんのお話から強く感じます。もっと深くお聞きしたいのですが、次に卒業後のお話に移りましょう。
- 入学時は「腹筋」しか知らないレベルの未経験
- バイトを牛丼屋からフィットネスジムに切り替えて、働きながら勉強
- スクールで学んだことはバイト先のジムでアウトプット
2ndPASS卒業後について
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浦邉
- 今はご自分でパーソナルトレーニングジムを開業されていますが、卒業後からこれまではどのように活動されていたのでしょうか?
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大島さん
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卒業後はパーソナルトレーニングジムに就職するか、最初からフリーランスで活動するか結構考えましたね。
(※当時の2ndPASSは就職、独立を目指す場合も同じコース。現在はそれぞれ別コース)
進路について講師の方に相談し、在学中に結果を出せて自信がついたことや、独立したい想いから、卒業後すぐにフリーランスでパーソナルトレーナーをやることにしました。
フリーランスのトレーナー活動で最初のお客様は2ndPASSの卒業式の日に、友人の紹介で契約がとれたんです。
それもまた自信に繋がり、1年半はレンタルジムを借りてフリーランスで活動していきました。
1ヶ月のセッション数(お客様にトレーニングを教える数)がフリーランス活動5ヶ月目で100件を超えたので、そこから本格的にパーソナルジム開業を考え始めました。
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浦邉
- 5ヵ月で100セッション越えてたんですね!フリーのときの集客は口コミが多かったんですか?
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大島さん
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フリーのときは自分で作ったホームページからの集客が多かったです!Web集客のやり方をネットで調べて手探りでやってました。
安定して月100セッションできる集客ができるようになり、
「このくらい集客できていれば、ジム開業したときに家賃などの経費を引いても売り上げはプラスになるかな」と計算をして、トレーナーを始めて1年半(2020年8月)でジム開業に至りました。(2021年3月時点でトレーナー歴ちょうど2年)
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浦邉
- 2ndPASS卒業後、1年半のフリーランス活動で実績をだして開業に至ったわけですね!開業するときにこれまでのビジネス経験も活きたのでしょうか?
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大島さん
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そうですね。30代からの約4年間は様々なビジネスに手を出し、たくさんの失敗があったので、ビジネス経験を活かしたというよりも、「同じ失敗を繰り返さないよう」意識しました。
パーソナルトレーニングジムの開業も分からないことだらけだったので、大阪校の木塲トレーナーが卒業後も開業のアドバイスをもらいました。
- 開業資金を銀行から融資してもらうやり方
- トレーニング機材の借り方、仕入れ方
- 事業計画書の作成
などなど助言をもらいながら、開業しました。
以前のビジネスでのたくさんの失敗が経験となったという感じですね。
2ndPASSに入る前にやっていたビジネスと、パーソナルトレーナージム開業するときの大きな違いは、卒業後も相談に乗ってもらえたので「失敗の要因を最小限にできた」ということだと思います。
僕って気になったらなんでも「とりあえずやってみよう」というタイプなので、過去のビジネス経験はいま思えば準備が足りない部分が多かったんですよね。
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浦邉
- 「やってみないと分からないこと」はもちろんありますが、「失敗要因をできる限り減らす」のは開業する上で気にしたいところですね!トレーナーの方々が一度はつまずく「集客」の方はいかがでしょうか?
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大島さん
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集客面はできると思ったことは全部試してますね!
フリーランスのときから、トレーナー向けのマッチングサイトは片っ端から登録していましたし、他にも
- ホームページの作成
- MEO対策(Google検索でマップにジムが表示される手法)
- ホットペッパーの登録
- 地域ジム紹介サイトの登録
などできることはとにかく手をつけてます。
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浦邉
- なるほどです!特に「この集客方法は上手く行った」といったものはありますか?
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大島さん
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地域ジムの紹介サイトは結構反応は良かったです。
ただ地域や、どんなお客様を集客したいかによって適切な集客方法は変わってきますね!
僕の場合、フリーランスのときは大阪の天王寺という年齢層の若いお客様がくる、比較的栄えた地域で活動していました。
でも開業した今は当時よりも年齢層の高い人の多い、大阪の天満橋という住宅街の地域で活動しています。
若い年齢のお客様はWebからの集客で多くいらっちゃいました。
対して今の地域では、Webよりもジムの付近に看板設置や、口コミによる集客の方が効果的なことがあります。
ターゲットにするがお客様達が普段、「何を見て情報を得ているのか」を理解することで、適切な集客方法が変わってくることを実感しましたね。
そんな感じで、今でもいろいろな集客方法を試行錯誤しながら、ジム経営しています。
ジム経営者になると、パーソナルトレーナーとしてだけでなく、集客やその他たくさんの業務を1人でこなす必要があります。
始めは分からないことだらけですが、考えてばかりでは進まないので、とにかく一つ一つ試して、やり
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浦邉
- トライアル&エラーの中から経験を積んで、最適な方法を見つけているんですね!
- 2ndPASS卒業後、1年半はレンタルジムにてフリーランスとして活動。
- フリー5ヶ月目で月100セッションを超える。
- 集客の安定した1年半でジムを開業
今後のトレーナー活動の展望
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浦邉
- 2ndPASSを卒業後、約1年半のフリーランス活動からジム開業を果たし、経営者として活動されている現在ですが、今後の展望についてお伺いしたいです!
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大島さん
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大阪の色んな地域でパーソナルジムを展開していきたいですね!
今は1店舗のみでパーソナルジムを経営してますが、今後は複数店舗で展開をしたいです!
そのためにも色々な集客方法が必要になります。
実は今のジムの場所を選んだのも、開業前フリーランスで活動していたときとお客様のタイプが異なるエリアであることが理由の1つでもあります。
さっきも少し話しましたが、開業前と開業後の活動エリアのお客様は年齢層が異なります。
お客様のタイプが変われば、トレーニングをしたい理由も「痩せたい」以外に、「運動不足の解消」や「身体の調子を整えたい」などさまざま。
エリアに合わせた集客方法を身につければ、他店舗展開するときにも大きく役立つと考えてます。
またジムを増やすほど、マネジメントスキルも求められるので、そういったことも意識しながら今のパーソナルジムを経営してます。
これからパーソナルトレーナーを目指す人や2ndPASS入学を検討している人に向けたメッセージ
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浦邉
- 未経験から、パーソナルジム開業までたどり着いている大島さんから、最後にこれからパーソナルトレーナーを目指す方にメッセージをお願いします!
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大島さん
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そうですねー。僕から言えるアドバイスは「悩んでいるなら、まずやってみよう」の一言ですかね!
「未経験からでも大丈夫かな?」
「自分でもできるのだろうか?」
など行動する前って色々と「できないかも」って考えが誰しも出てきてしまうとは思います。
でも全くもってトレーナー未経験、ビジネスもたくさん失敗してきて、それでもジム開業まで僕ができたのは、「悩んだら行動」の繰り返しをしてきただけだなと思います。
「できる、できない」の答えって行動する前はいくら考えても出てこないんですよね。
行動する前に分かるのは「できそう、できなさそう」の可能性であって。
やる前から「その人には無理」なんてことは一切なくて、だからこそ「パーソナルトレーナーに一歩踏み出してみようかな、でも~」と悩んでいるのであれば、まずは今できる一歩から踏み出してみようよ
というのが僕から言えるアドバイスですね。
こんな感じで大丈夫ですか?笑
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浦邉
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完璧です!なんだか私達までもっともっと行動しよう!って思いました!笑
「考えるより行動」大島さんのお話は数多くの実体験に基づいているので、シンプルな言葉に深みがありますね。本日はありがとうございます!今後の活躍を楽しみにしています!!!
まとめ・編集後記
家庭も大事にしながら、未経験からジム開業できた理由は大島さんの「素早い行動力」。知識や「やりたい」と思ったことをアウトプットするまでのスピードが大島さんの成長の速さに現れていると言えるでしょう。
そんな大島さんは2021年より2ndPASS大阪校の講師を務めて参ります。ジム経営者としてだけでなく、トレーナー講師としても今後の活躍に期待しております。
- 「パーソナルトレーナーに興味はあるけど、本当に自分でもできるかな?」
- 「すでにトレーナー活動しているけど、スキルを高めてから独立したい」
- 「トレーナーに転職したいけど、何から始めれば良いのかいまいち分からない」
こうした言葉に対して、大島さんの言葉を借りれば「迷ったらやってみよう」と言えるでしょう。
2ndPASSでは入学前に「無料キャリア相談」を行っておりますので、入学後のキャリアまで見据えた状態でご入学頂いております。
一歩踏み出したいという気持ちがある方はお気軽に相談下さいませ。