元日本代表・秋田豊さんが代表を務めるバンドメーカー「サンクトバンド」。
先日告知していた通り、今日8/26に秋田さんを講師に招いた特別セミナーを開催しました!
そもそもバンドを使用したトレーニング・ケアにはどんな特徴があるのか。サンクトバンドと普通のバンドは何が違うのか。
製品の使い方を熟知し、これまでのキャリアからフィジカルケア、トレーニングの重要性を誰よりも知る秋田さん。
まるまる4時間みっちり使い、座学と実践でこのバンドの持つ可能性について紹介してくれました。
ゴムバンドを使ったトレーニング8つの特徴
ゴムバンド、ゴムチューブは私たちのトレーニングやストレッチの現場でもよく目にするツールです。なぜならゴムバンドを使ったトレーニングには、つぎのような特徴があるからです。
- コスパがいい、一般の方でも使いやすい
- 場所を取らず携帯性に優れる
- ダンベル、バーベルに比べ安全性が高い
- 体力のない方、トップアスリートにも使える
- 重量を意識せず、あらゆる角度に負荷をかけられる
- 張力を活用したトレーニングができる
- 他のエクササイズ、トレーニングと組み合わせることができる
- 神経系を再教育し運動効率を伸ばすことができる
2nd PASSでは主に自重や重量を使用したトレーニングの授業がメインです。
しかしゴムバンドをうまく活用すれば、体力の低い方の負荷の調節ができます。
また自宅でやってほしいトレーニングの宿題を出す際も、ツールの1つとしてゴムバンドをオススメできるんです。
通常のゴムバンドとサンクトバンドの違い
では、市販されているゴムバンドとサンクトバンドには、どのような違いがあるのでしょうか?
それは大きく分けると、「使用時の安全性」と「優れた弾性とバリエーション」の2つで説明できます。
サンクトバンドの安全性
市販のゴムチューブには「ラテックスタンパク質」と呼ばれる素材が使用されていることが多く、これがアレルギーを誘発するとされています。
サンクトバンドではこの素材の残留を最低限に抑えており、医療従事者からも高い評価を受けているんです。
1万回という回数の耐久試験にも合格しているので、使用する上でしっかり安全性が担保されているんですね。
優れた弾性とバリエーション
サンクトバンドは非常に種類が豊富です。合計7種類あるバリエーションは、体力に自信のない方からかなりハードなトレーニングをしている方まで、幅広く対応しています。
「いってもゴムでしょう?そこまで強度は出ないんじゃないの?」
そう思う方がいるかもしれませんね。実は最も強度の強いバンドの場合、通常の3倍までのばすと約74kgもの負荷がかかることになるんです。
(スーパーループバンド41インチを使用の場合)
70kg以上のダンベル・バーベルを持ってトレーニングをすることとイコールになると考えると、この強度、なかなかすごいと思いませんか?
実践でトレーニングを体験
座学で様々な説明を受けた後は、実際にバンドを使ってストレッチ、トレーニングを実践していきました。
トレーニング内容は、各筋肉の動員をスムーズにするアクティベーションと、ストレングス系のトレーニング、そしてスポーツでの運動能力を高めるパフォーマンス系トレーニングを中心に実施。
特に臀筋群を中心に、トレーニングは実施されました。
アスリートにとってはダッシュやストップ&ゴー、ジャンプなどの動作で欠かせない筋肉。女性にとっても、ヒップアップをしたい時には必ず鍛えることになる部位です。
普段ゴムの張力を使ったトレーニングに慣れていないスクール生は、その強度や負荷のかかり方を1つ1つ確認しながらトレーニングを行なっていました。
パフォーマンス系トレーニングは、ゴムやパートナーの負荷を使いながらダッシュを繰り返し実施。
ゴムの張力で思わず転んでしまったり、想像以上の負荷で笑いながら「きつい〜!」と叫ぶ声が聞こえるなど、かなり大変そうなスクール生の姿がそこにありました(笑)
トレーニング種目にはプッシュアップやローイングなど、一般的に知られる種目も多数ありました。
そこにゴムバンドを応用することで、場所を取らずに負荷を追加することができるんです。
トレーニングの前後にはゴムバンドを使用したストレッチも体感しました。
コンプレフロスで筋膜を刺激、肩や腰をケア
サンクトバンドには、トレーニングではなくケアを主な目的に使用する「コンプレフロス」という種類もあります。
体の各部にしっかり巻きつけることで圧迫して使用するこのバンド。
コンプレフロスは主に、筋膜へアプローチすることを目指しています。
バンドで筋膜を圧迫してひねりを加えていくことで、筋膜のすべりを誘発。
リンパや血液の流れを良くして怪我の回復を促進したり、巻いた部位周辺の動き・連携をスムーズにしたりできます。
これ、見た目以上にかなりガッチリと巻きつけるので、実は結構痛みを感じたり、血流が一時的に止まるので肌が白くなったりするんです。
しかし、その効果は絶大。私も以前やってもらいましたが、重い肩こりがかなり楽になりました。
もちろん、痛みや疲れの原因を全てこのコンプレフロスで解決できるわけじゃありません。
しかし、方法の1つとして持っておくと便利なアイテムでもあるんです。
サンクトバンドがパーソナルトレーナーにとって「販路拡大」「引き出し」の1つになってほしい
実は以前、サンクトバンドの本社を訪問して秋田さんに話をうかがったことがあります。
そこで、秋田さんはこんなことを話していました。
「サンクトバンドはあくまでツールの1つにすぎず、これがあればあらゆる悩みを解決し、あらゆるトレーニングをまかなえるものではない。
でも、パーソナルトレーナーにとってお客様に提供できるサービスの引き出しは、1つでも多い方がいい。それがそのまま、顧客満足につながるわけだから。」
授業の最後、秋田さんは同じ話をスクール生に伝えていました。
実際2nd PASSの授業では、主に手技で行うストレッチやマッサージ、自重や簡単な道具でできるトレーニング方法を教えています。
今回扱ったサンクトバンドを使わずとも、お客様へのセッションは可能です。
ただそこにバンドという選択肢があることで、提供できるサービスが大きく向上する可能性も秘めています。
この考え方はバンドに限らず、加圧やEMSなどの専門器具にも言える話でしょう。
長らくフィットネスの現場にいた秋田さんだからこそ言える、説得力のあるお話でした。
長い授業が終わった後、秋田さんはサンクトバンドを代理店で販売する際の掛け率など、かなりリアルな話もしてくれました。
お客様への貢献というパーソナルトレーナーの仕事の尊さだけでなく、ビジネスという現実的な目線でも、トレーナー業を考えるべきだ。
今では会社経営者でもある秋田さんだからこその考え方ですね。
今後も2nd PASSでは、通常の授業に加えて秋田さんの特別講義を実施していく予定です。
元日本代表が語る業界の話やバンドトレーニングの応用には、トレーナー業を始める人にとってたくさんの気づきがありました。
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