パーソナルトレーナーに転職したい!業界規模、求人情報のリアル

2017年12月15日

パーソナルトレーナーになりたい。その声は最近非常に増えてきました。中でも目立つのは、趣味などでトレーニングをしている、あるいはスポーツが好きという社会人のかたです。

いわゆる「未経験者」と呼ばれる社会人の方が、第2の人生としてパーソナルトレーナーへの転職を意識しています。パーソナルトレーナーへの「転職事情」の表と裏を、じっくり見てみましょう。

フィットネス業界は今どうなっている?

パーソナルトレーナーやスポーツクラブに代表される、いわゆる「フィットネス業界」というのは、ここ数年横ばいの市場規模を維持しています。

2006年〜2012年までの業界の市場規模は、一貫して4,000億円前後を維持し続けています。

(平成26年度特許出願技術動向調査報告書(概要) トレーニングマシン編より引用)

他の企業による調査でも、スポーツクラブ業界やフィットネス関連業界の市場は年々増加傾向にあるとされています。

この「4,000億円」という数字、例えばペット関連業界などと同じような市場規模でもあります。こう考えると、比較的大きな産業と言えますね。

この業界が年々増加傾向にあるのは、少子高齢化と健康志向の上昇が大きな要因です。年齢を重ねるとともに徐々に失われていく健康を保ちたいという思いから、スポーツクラブに入会するシニア世代のかたは多くいます。

また、そうした将来を見据えて、あるいは学生時代から一気に落ちた体力を取り戻すために、運動を始めるという若い世代のかたも多くなってきました。そうした社会情勢の背景で注目度が一気に増したのが「パーソナルトレーナー」です。

パーソナルトレーナーはダイエット指導、またはアスリートへのトレーニングという側面が目立ちますが、広くお客様の健康を支え、元気な時間を少しでも長く送れるようなアドバイス・サービスも提供しています。

はじめはボディメイクやダイエットのために申し込んだところ、パーソナルトレーナーの本当の仕事に触れてリピーターとなる人が多いようです。

健康というのは、人が生きている限りなくならない永遠のテーマです。市場規模、ニーズの増加という背景から、パーソナルトレーナーへの転職は大きな魅力があると言えるでしょう。

パーソナルトレーナーは未経験でも募集中?

業界の事情がなんとなく見えたところで、実際のパーソナルトレーナーの転職事情について見てみましょう。

パーソナルトレーナーは職業上必要な資格がないという特徴があります。ものすごい極端な話をすれば、今この場で「私はパーソナルトレーナーをしています」と宣言すれば、それでパーソナルトレーナーになれてしまうわけです。当然ながら、それで食べていくことはほぼ不可能ですが…。

そんなパーソナルトレーナーの求人情報を見ると、「未経験歓迎!」「未経験OK」という言葉を非常に多く目にします。こうした求人が背景にあるのか、実際に全国のジムに話を聞くと、求人問い合わせのおよそ8割以上が未経験者だと言います。

もちろん、こうした未経験者をいきなりお客様の前に立たせることはありません。現在パーソナルトレーニングを専門で行うジムの場合、ほとんどが入社後に徹底した研修を行います。その期間はまちまちですが、1ヶ月〜2ヶ月ほどかけるというジムが大半です。

ここで習うのは、解剖学などを基礎としたトレーニング理論や、お客様の体の歪みの矯正といった指導的側面と、接客・マナーなどのサービス。

そしてカウンセリングなどにいらっしゃるお客様に対する、申し込みのクロージングや継続に向けた声がけなどの店舗運営に欠かせない知識も教え込まれます。

店舗側も未経験者を募集している以上、こうした研修は徹底していることがよくわかりますね。

敷居が低いようで高い、パーソナルトレーナーの求人事情

「転職者に対しても、未経験の募集枠があるのはわかった。でも、求人数的には多いの?少ないの?」

こういう疑問がある方も多いでしょう。現時的な話をすると、パーソナルトレーナーの求人は転職に限らず、アルバイト・新卒採用共に「少ない」というのが実際のところです。

求人サイトはマイナビやリクナビ、リジョブなど総合ジャンル、あるいはヘルスケア業界に特化したサイトなど非常に種類が豊富です。

ここで「パーソナルトレーナー」のキーワードで検索をすると多くの件数がヒットする一方、パーソナルトレーナーではない求人情報がかなり入り混じっていることがわかるでしょう。

スポーツクラブのインストラクターや受付などの業務の他、ストレッチ専門店のトレーナー、エステサロンやマッサージ店のスタッフなどの情報もあるほどです。

おそらく、見つかるのは業界最大手に位置する「ライザップ」や「24/7ワークアウト」などでしょう。全国展開しているこれらのジムでは広く人材を募集しているので、割とすぐに見つけることができます。

しかし、それ以外の求人は一体どこにあるのか…?

こうした全国展開のジム以外では、必要に応じてごく少数のトレーナーの求人が出されます。その多くは自社内のサイトでのみ公開するか、もしくは「非公開」で出されることがほとんどなのです。

一見「未経験」という言葉から敷居が低いように感じられるパーソナルトレーナーへの転職。しかし実は、蓋を開けてみると逆に間口は狭いというのが、この職業の真実かもしれません。

ジムが欲しい人材像から見える、厳しい転職事情

なぜ、大手ジム以外は非公開求人というクローズドな場所で人材を募集しているのか。そこにはジムならではの苦悩が隠されています。

中小規模のジムの場合、人材育成のための研修は、時間的にも人員的にも大きなコストを割かざるを得ません。もちろん、採用に到るまでの時間、労力も無視できないでしょう。そのため、ジムとしては少しでも即戦力と考えられるような、魅力ある人材を獲得したいと考えます。

パーソナルトレーナーズプロより引用

ここでいう「魅力ある人材」とは、主に次のような人たちのことをさします。

すでにトレーナー経験があり、資格なども持っている人

こうした人材は文句なしと言えるでしょう。ただ、トレーナー経験が豊富なのと実力があるというのは必ずしもイコールではないですし、自分なりのメソッドが確立されているとジムの方針とずれて、摩擦が生まれる場合があります。

経験者だとしても、やはり人となりや本当の意味の実力をしっかりチェックする必要があるのです。

大会入賞実績のある、インフルエンサー

フィジークなどボディメイクの大会に優勝している人は、それだけで高い知名度があります。中にはSNSなどで芸能人並みのフォロワーを擁する人もいて、大きな影響力を持つ人=インフルエンサーである場合も多いです。

その知識はもちろんですが、集客、お客様の継続にも大きな力を持つ存在と言えるでしょう。

身なりが整っている人、トップ営業マン

トレーナーの知識がない完全未経験の方でも、ジムが積極的に採用したい方はいます。

それは、非常に身なりが整っている人、もっとあけすけに言えば「イケメン」「美人」な方です。パーソナルトレーナーはマンツーマンという非常に近い距離感でお客様に接する職業ですから、お客様に不快感を与えない見た目の方が重宝されるというのは無視できない要素です。

あと、それに関連して会社員の時にトップ営業マンとして活躍していた方にも、こうした身なりが整っているという特徴があるので注目度が高いです。

また、営業マンはクロージングや継続率で非常に結果を残しやすいという点でも、採用されやすい傾向にあります。

【参考】パーソナルトレーナーの就職に有利な3条件!実際にジムに聞いてみた

未経験からもなれる!パーソナルトレーナー転職に必要な準備とは?

「非公開求人で重宝される人材像に当てはまらない。じゃあパーソナルトレーナーにはなれないのだろうか?」

そんな疑問を抱いてしまうような情報ばかりでしたが、これからパーソナルトレーナーへの転職を考えている方は、以下の2つの戦略を取るべきです。

①少しでも採用枠の広い大手ジムへの求人募集に応募をかける
②パーソナルトレーナー専門のスクールで実践的知識を身につける

②ですが、「知識を身につけるためなら、独学でもできるしコストを抑えられるんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。

パーソナルトレーナー専門の養成スクールには、大きく2つのメリットがあります。1つは、他の受講生とマンツーマンになり、実際のトレーニング指導と同じ環境で知識を学べるという点です。

そしてもう1つ。これはスクールによってあるなしがあるのですが、養成スクールと提携しているパーソナルトレーニングジムへの就職斡旋を受けられるという点です。

パーソナルトレーナーとしての知識が欲しいだけじゃなく、転職も視野に入れている方にとっては、2つ目のメリットが非常に大きいのではないでしょうか。

例えば2nd PASS(セカンドパス)のスクールでは、提携先のパーソナルトレーニングジムに受講生の成績を開示しています。そこでの成績上位者やジムの雰囲気と合っているトレーナー志望者から、積極的に人材として迎え入れたいという話に繋がるわけです。

こうしたコネクションを作ることは、個人では非常に難しいでしょう。

もしも実践的知識を身につけて求人に強い人材になりつつ、そのままパーソナルトレーニングジムへの転職の道に繋げたいという方は、一度2nd PASSにご相談ください!