公開日:2024.03.19

最終更新日:

スポーツインストラクターとは?仕事内容・種類・資格・なり方を解説

業界情報

スポーツインストラクターは、スポーツの楽しさを伝え、人々の健康をサポートする、やりがいのある仕事です。

運動不足が気になる方、ダイエットしたい方、スポーツを楽しみたい方など、さまざまな目的を持った人々に対して、専門知識や技術を活かして運動指導を行います。

またフィットネス業界には「スポーツインストラクター」以外にも、パーソナルトレーナーアスレティックトレーナーなど、運動指導のお仕事は多くあります。

それぞれの専門性や活躍の場は多岐にわたり、インストラクターやトレーナーの名前のついた職業についても解説していきます。

筋トレが好きな人や、身体を動かすことが好きな人が自分に合った仕事探しの参考にしていただけると幸いです。

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スポーツインストラクターとは? 運動指導の専門家について徹底解説

スポーツインストラクターとは、スポーツや運動を通じて人々の健康増進や体力向上、技術向上をサポートする専門家の総称です。

専門的な知識と技術を活かして、安全かつ効果的な運動指導を行うプロフェッショナルです。

スポーツインストラクターの共通点:運動指導のスペシャリスト

スポーツインストラクターは、専門分野や活動場所によって様々な呼び方をされますが、共通しているのは、専門的な知識と技術を活かして、安全かつ効果的な運動指導を行うという点です。

具体的には

運動プログラムの作成
個々の体力レベルや目的に合わせた運動プログラムを作成します。

運動指導
正しいフォームや呼吸法などを指導し、安全かつ効果的に運動を行えるようにサポートします。

モチベーションの維持
目標達成に向けて、励ましやアドバイスを行い、モチベーションを維持できるようにサポートします。

健康管理
運動中の体調変化に注意し、必要に応じて適切なアドバイスや対応を行います。

スポーツインストラクターの種類とそれぞれの専門性

スポーツインストラクターは、専門性や活動の場によって大きく3つに分けられます。

パーソナルトレーナー
1対1の個別指導を通じて、クライアントの目標達成(ダイエット、体力向上、競技パフォーマンス向上など)をサポートします。個々のニーズに合わせたきめ細やかな指導が特徴です。


アスレティックトレーナー
運動選手のパフォーマンス向上や怪我の予防・リハビリテーションを専門的に行います。専門的な知識と技術を活かして、選手の競技生活を支えます。


特定種目のインストラクター
特定のスポーツ(ヨガ、スイミング、ゴルフ、ダンスなど)の専門知識と技術を活かして、その競技の指導を行います。グループレッスン形式が多く、参加者全員が楽しめるような指導が求められます。


トレーナーとインストラクターの違い:指導スタイルとコミュニケーション

「トレーナー」と「インストラクター」は、どちらも運動指導のプロですが、指導スタイルや求められるコミュニケーション能力に違いがあります。


トレーナー

1対1の指導が中心で、クライアント一人ひとりのニーズに合わせたきめ細やかな指導を行います。そのため、クライアントの身体の状態や目標を深く理解し、信頼関係を築くためのコミュニケーション能力が重要です。

インストラクター

1対複数の指導が中心で、グループ全体を盛り上げ、運動を楽しんでもらうためのコミュニケーション能力が求められます。参加者一人ひとりに目を配り、安全に配慮しながら、効果的な指導を行う必要があります。


このように、スポーツインストラクターは、その専門性や活躍の場によって、多種多様な役割を担っています。

それぞれの仕事内容や必要な資格、やりがいなどは、後ほど詳しく解説していきます。

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スポーツインストラクターの種類別、仕事内容

パーソナルトレーナー

パーソナルトレーナーは、クライアント一人ひとりのフィットネス目標、健康状態、運動経験に基づいた個別化されたトレーニングプログラムを設計します。

トレーニングセッション中は、運動の形式を正確に指導し、クライアントの安全を確保しつつ、モチベーションの向上を図ります。

効果的なフィードバックを提供し、クライアントの進捗を定期的に評価することで、目標達成へと導きます。

加えて、栄養指導やライフスタイルの改善提案も行い、トータルな健康増進をサポートします。

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アスレティックトレーナー

アスレティックトレーナーは、スポーツチームや個々のアスリートと協力し、怪我の予防、緊急ケア、診断、治療、リハビリテーションの各プロセスに関わります。

トレーニングプログラムの設計や実施を通じて、アスリートのパフォーマンスを最適化し、競技能力の向上を図ります。

さらに、スポーツ栄養や心理的なサポートに関する知識も活用し、アスリートの総合的な健康管理に寄与します。

フィットネスジム・スポーツジムのスタッフ

フィットネスジムやスポーツジムのスタッフは、グループフィットネスクラスの指導、個別トレーニングセッションの提供、施設内の機器使用法の指導など、多岐にわたる業務を担います。

顧客が安全にトレーニングを行える環境を整えることはもちろん、施設の清掃やメンテナンス、新規会員のオリエンテーション実施など、施設運営の全般にも関与します。

特定種目のインストラクター

特定のスポーツや運動形式に特化したインストラクターは、その分野での高度な知識と実践技術を活用して、学習者の技能向上を図ります。

これらのインストラクターは、基本的な技術から高度な戦略まで、幅広い知識を提供し、学習者が自己の能力を最大限に引き出せるように支援します。

また、安全な練習方法の指導、運動生理学に基づいたトレーニングプランの作成、そして競技精神やチームワークの育成にも重点を置きます。

これらのインストラクターは、個人またはチームスポーツにおいて、学習者が目標を達成し、スポーツの楽しさと達成感を最大限に味わえるようサポートする重要な役割を担います。

スポーツインストラクターに必要な資格、スキル、なる方法

スポーツインストラクターとして活動するためには、特定の資格が法的に必須とされているわけではありません。


しかし、プロとしての知識と技術を証明するため、またトレーニング中の事故を防ぐために、多くのインストラクターは民間資格を取得しています。

例えば、パーソナルトレーナーの場合、民間資格であるものの、専門的な知識と技能が評価される認定試験を通過することが一般的です。

一方、メディカルトレーナーなど、より専門的な医療知識を必要とする職種では、国家資格が求められることがあります。


など、これらの職業は専門学校や大学での学習と、国家試験の合格が必要とされます。

2nd PASSパーソナルトレーナースクールでは、トレーニング中の事故を防ぎ、クライアントへの信頼を築くために、インストラクターが少なくとも1つ以上の資格を持つことを推奨しています。

資格を持つことは、自身の専門性を証明し、業界内での競争力を高めるためにも重要です。

次に、それぞれのタイプのスポーツインストラクターに求められる資格やスキルについて、具体的に紹介していきます。

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パーソナルトレーナーに必要な資格とスキル

パーソナルトレーナーとして成功するためには、単に筋トレが好きというだけでは不十分です。

必要なスキル

  • トレーニング指導スキル: 効果的な運動プログラムを計画し、正しいフォームでの実施を指導します。

  • 食事指導: 栄養に関する知識を活用し、クライアントの目標達成を支援する食事計画を提供します。

  • コミュニケーションスキル: クライアントと効果的にコミュニケーションを取り、信頼関係を築きます。

  • メニュー設計: 個々のクライアントのニーズに合わせたトレーニングメニューを設計します。

これらのスキルは、クライアント一人ひとりのニーズに合わせたパーソナライズされたサービスを提供するうえで不可欠です。

推奨される資格

上記の資格は国際的に知名度がありながらも、マークシート形式の筆記試験で取得可能であり、実技指導をテストする内容はありません

そのため、実際の指導スキルは、現場での経験やパーソナルトレーナースクールでの学習によって習得することが多いです。

未経験からパーソナルトレーナーへ転職を考える場合、実務経験がないことは大きな障壁となり得ます。

そのため、パーソナルトレーナースクールで実技スキルを学び、一定レベルの能力を身につけることが、好条件のジムへの転職に繋がる可能性があります。

これにより、面接時にアピールできる具体的なスキルや経験を持つことができ、キャリア形成において大きなアドバンテージとなります。


NESTA-PFT(ネスタ)資格ガイド: 資格取得から実際の活用まで

NSCA-CPTとはどんな資格なのか?パーソナルトレーナー資格の紹介。

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アスレティックトレーナーに必要な資格とスキル

アスレティックトレーナーは、アスリートのパフォーマンス向上と怪我の予防・回復をサポートする専門職です。

この職種には特定のスキルセットと資格が必要とされます。

必要なスキル

  • アスリート指導スキル: 競技に特化したトレーニングプログラムを計画し、アスリートのパフォーマンスを最適化します。

  • 怪我の予防とリハビリテーション: アスリートが怪我をしないよう予防策を講じる知識と、怪我をした際の効果的なリハビリテーション技術が求められます。

  • コミュニケーションスキル: アスリート、コーチ、他の医療専門家と効果的にコミュニケーションを取り、チームワークを促進します。

推奨される資格

アスレティックトレーナーは、アスリートの健康管理とパフォーマンス向上を目的とした専門的な支援を行います。

競技の特性を理解し、それに基づいたトレーニングや怪我の予防、リハビリテーションプランの作成がこの職種の重要な役割です。

効果的なサポートを提供するためには、JSPO-ATなどの資格が専門性を証明するうえで重要となり、現場での経験とともに、アスレティックトレーナーとしてのキャリアを支える基盤となります。


フィットネスジムやスポーツクラブのスタッフに必要なスキル、資格、なり方

フィットネスジムやスポーツクラブのスタッフとして成功するためには、特定の資格が必須ではないものの、顧客サービスや施設運営に関する一連のスキルが求められます。

必要なスキル

  • マシン使用指導スキル: 顧客に対し、各種トレーニングマシンの安全かつ効果的な使い方を指導します。

  • 顧客対応スキル: 顧客からの問い合わせに対応し、満足度の高いサービスを提供します。

  • 事務作業スキル: 会員管理やスケジュール調整など、日常の事務作業を効率的にこなす能力が求められます。

資格となり方

特定の資格は必須ではありませんが、働く部署に応じて、関連する資格取得を推奨される場合があります。

一般的には、社内研修を通じて必要な知識やスキルを習得します。未経験者からの転職も可能ですが、多くの場合はアルバイトや契約社員としてスタートし、社内で実績を積み上げて正社員へとステップアップすることが一般的です。

トレーニング指導をメインに行いたい方は、この職種よりもパーソナルトレーナーを目指すことをおすすめします。

フィットネスジムのスタッフは、主に施設運営や顧客対応がメインの業務となり、トレーニング指導はその一部に過ぎません。

より専門的なトレーニング指導を行いたい場合は、パーソナルトレーニングに特化した職種を選ぶべきです。


スポーツトレーナーの資格一覧!取得方法や受験条件を解説

特定種目のインストラクターに必要な資格とスキル

特定種目のインストラクターになるには、その競技や活動に特化した知識とスキルが必要です。

資格は競技によって異なり、一つの資格で全てをカバーすることは難しいため、指導したい競技に合わせた資格を選択することが重要です。

推奨される資格:

  • NESTA スペシャリスト資格: NESTAが提供するこの資格は、30種類近くのニーズ別のスペシャリスト資格を含んでいます。

    この幅広い選択肢により、インストラクターは自分の専門分野や関心に合った資格を選ぶことができます。

資格取得のためのアプローチ

特定のスポーツや活動に関する資格は、一般社団法人や公益財団法人など、様々な団体によって提供されています。

自分が指導したい競技に最適な資格を見つけるためには、関連団体のウェブサイトを調べたり、業界で活動しているプロフェッショナルから情報を得たりすることが役立ちます。

特定種目のインストラクターを目指す際には、その競技の技術的な知識だけでなく、指導法、安全管理、コーチングスキルなど、幅広い知識が求められます。

資格取得は、これらの知識とスキルを証明する重要なステップとなり、プロフェッショナルとしての信頼性と専門性を示す手段となります。


【種類別】NESTAスペシャリスト資格の紹介。NESTA-PFTの更新にも!

スポーツインストラクターの就職とキャリア

スポーツインストラクターのキャリアパスは多岐にわたり、資格取得後の経路は個人の目標や状況によって異なります。主なキャリアアップのパターンは以下の通りです。

資格取得後の企業勤務

専門的な資格を取得した後、ジムやスポーツクラブ、リハビリテーションセンターなどで実務経験を積みます。

経験を重ねることで、より高度な指導や管理職への道が開かれます。

アルバイトから正規雇用へのステップアップ

特にフィットネスジムやスポーツクラブでは、アルバイトからスタートし、現場での実践経験を積んで正規雇用につなげるケースがよく見られます。

この方法は、実務経験を通じて実践的なスキルを身につけられるメリットがあります。

民間スクールでの学習と転職

週1で通学可能な民間のスクールで実技スキルを身につけ、その資格を活かして転職を目指すパターンです。

未経験者や異業種からの転職者にとって、実技スキルを効率的に習得し、業界への足掛かりを作ることができます。

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WRITER 戸田 明宏

2ndPASSスクール/編集部/Webディレクター

保有資格:NESTA-PFT、NESTA-WMT

Webディレクター:Web広告、SEO、ホームページ集客

2ndPASSスクールではホームページ運用やサイト制作を、主に卒業後の生徒に向けてサポート

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