2020年8月7日、企業の求人募集と2ndPASS卒業生パーソナルトレーナーのマッチングをはかる採用イベント、「トレーナーズドラフト会議」が業界初のオンライン形式で開催されました。
新型コロナウイルスの影響を大きく受けたフィットネス業界ですが、そんな荒波を乗り越えてパーソナルトレーナーの採用募集ができているジムはどのような経営をしているのでしょうか?
過去最高売り上げを出したパーソナルジムまで!?コロナ禍を乗り越えているパーソナルトレーニングジムと採用状況をご紹介します。
フィットネス業界とパーソナルトレーナーの採用状況
「3密」を避けることができないと今年の3月頃から営業が困難になってしまったフィットネス業界。大手フィットネスクラブが次々と営業停止という選択をしなければならず、インストラクターやトレーナーの仕事をする人にとって厳しい状況となりました。
大手フィットネスクラブに限らず、マンツーマン指導を行うパーソナルトレーニング業界も例外ではありません。2nd PASSと関わりのあるパーソナルトレーニングジムにも1か月間以上の休業を選択した方がいらっしゃいました。
1ヶ月も休業しているにもかかわらず、その間もジムの家賃は発生します。経費はかかるが売り上げは0という収入的にも厳しい期間があり、パーソナルトレーニング業界の求人募集は正社員・アルバイトともに落ち込んでいました。
しかしながらコロナ禍というピンチをチャンスに変え、売り上げを倍増させているパーソナルトレーニングジムが少しずつ増えています。そういったジムでは業務委託や正社員でのパーソナルトレーナーの求人募集を積極的に行っています。
実はパーソナルトレーナーという職業は正社員に限らず、業務委託やフリーランスという形で働く方も多くいらっしゃいます。ただ未経験の方が最初からフリーランスになるのは不安なことが多く、まずは正社員のパーソナルトレーナーから始めることが一般的なパターンです。
(*業務委託とアルバイトの主な違いは給料がパートタイムによる時給ではなく、トレーナーが担当するお客様とのトレーニング数)
また資格はかならずしも必須ではなく、「この資格がないとパーソナルトレーナーはできません」といった資格は存在しません。もちろん資格があれば望ましいですが、「正社員採用に資格が必要不可欠ではない」というのがパーソナルトレーナー業界における求人募集の1つの特徴です。
「過去最高売り上げまで!?」コロナ禍を乗り越える力強いパーソナルトレーニング業界
2ndPASSではパーソナルトレーニングジムの求人募集と当社スクール卒業生トレーナーのマッチングをする就職・転職支援イベント(以下、トレーナーズドラフト会議)を2ヵ月に1回のペースで開催。複数の企業と同時に面接を行うことができる求人募集のイベントとなります。
先日行われたトレーナーズドラフト会議では求人募集をする3社のパーソナルトレーニングジム様と、10名の2nd PASS卒業トレーナーがオンライン形式にて面接を行いました。オンラインでの求人募集イベントの開催はパーソナルトレーニング業界初の試みです。
今回求人募集に参加した2ndPASS卒業生
在宅にて面接が可能なオンラインのメリットを活かし関東・関西・九州など幅広いエリアの卒業生トレーナー達が参加しました。
2ndPASS卒業生のトレーナー全員が入学する前からトレーナー経験者であったわけではありません。パーソナルトレーナーやインストラクターは正社員、アルバイトともに未経験の方は多くいらっしゃいます。新卒・建設業の正社員・飲食店のアルバイトスタッフ・ホテル業の女性ホールスタッフなど、トレーナー未経験のさまざまな職種の方々が2ndPASS養成コースを卒業し、求人募集へ参加する形となりました。
また、未経験以外にもスポーツ系の専門学校を卒業し既に国家資格を所持されている方、フィットネスクラブのフロントスタッフのアルバイト、前職スポーツジムにて正社員パーソナルトレーナーの転職希望者の方も参加。
正社員・アルバイトでのスポーツトレーナーのスタッフ経験のある方と、未経験の方の割合はおよそ3:7(経験あり:未経験)となりました。
今回求人募集をして頂いたパーソナルトレーニングジム様
そして今回参加して頂いたパーソナルトレーニングジム様はこちらです。(敬称略)
・株式会社ワンセクション『Kay G パーソナルジム』
・株式会社WORKOUT『パーソナルトレーニングジムREAL WORKOUT』
*今回は正社員ではなく業務委託トレーナーの募集
・1社『ジム名非公開』都内某パーソナルトレーニングジム
どのパーソナルトレーニングジム様も3月~5月の3ヵ月間は休業、あるいはほとんど営業ができない状況でしたが6月頃から営業を再開しています。3ヵ月という決して短いとは言えない休業期間がありながらも、営業を再開してからジムに戻ってきたお客様の割合は、なんとどのジムも90パーセント以上。
既存会員のトレーニング再開だけでなく新規顧客獲得も好調です。新規カウンセリング数が倍増したジム、過去最高売り上げを出したジムまで今回のトレーナーズドラフトに参加しておりました。
コロナ禍を乗り越えたジムの共通点
今回オンラインイベントに参加し求人募集を行ったパーソナルジム3社は何故、コロナの厳しい状況を乗り越えるだけでなく、それ以前よりも良い業績を上げることができたのでしょうか?その理由は主に2つあります。
- トレーナー業務のオンライン化
- 徹底したコロナ対策
トレーナー業務のオンライン化
コロナ禍の状況を飛躍のバネにしたひとつ目の大きな理由に「オンライン化」があります。店舗でのリアルの営業が実質停止されてしまった3月~5月の期間に上記のパーソナルトレーニングジムではオンラインコンテンツを導入。自宅にいるお客様にもトレーナーが対応できる環境を作り出すことが、新しいサービス提供になりました。
パーソナルジムでのオンライン導入の効果は自粛期間のみではありません。緊急事態宣言が解除され、お客様がパーソナルジムに少しずつ脚を運び始めてからは「オンライン×リアル」の掛け算により売り上げが上昇。コロナ以前よりも大きな業績が出る驚きの結果となりました。
徹底したコロナ対策
「24時間換気」や、個室のトレーニングスペースだからこそできる「徹底消毒」で安心したトレーニング環境を提供。どうしても不特定多数の方々が行き交うフィットネスクラブでは難しいこうしたコロナ対策も、パーソナルジムでは柔軟かつ迅速な対応が実現できました。安全なトレーニング環境が、夏以降の新規顧客獲得数に大きく関係していると言えます。
在宅ワークにより外出する機会が減った人々にとって「安心してトレーニングできる場所が欲しい」というニーズが存在し、このニーズに答えたからこそ、現在求人募集をするほどの店舗運営ができているのです。
パーソナルトレーニング業界の今後の採用
すみずみまで生き届いたコロナ対策に加えて、オンライン化の導入といった柔軟な動きがパーソナルトレーニング業界を大きく支えています。
2ndPASSでもコロナによる自粛期間はオンライン授業を導入。ジム再開後に向けトレーニングやストレッチ、栄養学を講師から勉強をしたいという理由で、2ndPASSに入学するお客様が多くいらっしゃいました。もちろんトレーナー業が未経験の方や自分のカラダの健康管理のために現役トレーナー講師から学びたい、というお客様も普段から多くいらっしゃいます。
コロナ禍という厳しい状況だったからこそ、オンライン化によるメリットがトレーナー業でもあらためて見直されてきています。全てをオンラインにすれば良いという話ではありませんが、オンラインとオフラインをうまく使い分けることで、今回のような業界初のオンライン形式によるトレーナー求人募集が可能となりました。
パーソナルトレーニング業界も約60パーセントものジムがオンライン化を導入。(当社調べ)
フィットネス業界全体で見た正社員の求人募集がコロナ前と比較して3倍に上昇していることや、今回のトレーナーズドラフト会議に参加したジムの好調な経営状況から、パーソナルトレーナーの正社員求人募集は今後も期待ができると考えられるでしょう。
まとめ
今回の求人募集イベント「トレーナーズドラフト会議」を見て、今後のパーソナルトレーナー業界の求人募集の状況は、将来パーソナルトレーナーになりたい未経験の方にとって安心材料の1つとして考えて頂けるのではないでしょうか?
2ndPASSにはさまざまな方がいらっしゃいます。トレーナーとはまったく違う業種で正社員として働く方、アルバイトや派遣で生活する学生や高卒あるいは新卒の方、トレーナー資格のない未経験の方でも講師が全力でサポート。
いまのお仕事の年収、給料や働き方を考えてパーソナルトレーナーへの転職を考える正社員勤務の方も多くいます。
(パーソナルトレーナーの年収が気になる方は、こちらの記事もご覧ください)
ネットのサイトを見てパーソナルトレーナーになるにはどうすれば良いのか?といった疑問から、当社にお問い合わせ頂くケースもしばしば。
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