木材の営業・配達をするお仕事からパーソナルジムかたぎり塾に就職した服部太樹さんにインタビューさせていただきました。
トレーナー未経験だった服部さんが仕事と勉強を両立しながらどのようにNESTA PFT資格をとり、今のパーソナルトレーナー活動に活きているの聞かせてもらいました。
資格を取ろうと思ったきっかけを教えてください。
以前は木材を扱う会社で営業や配達の仕事をしていました。体を動かす仕事でしたが、腰痛になったり、風邪を引いたりと、体調を崩すことが多く、「このまま10年後もこの仕事を続けているイメージが湧かない」と感じるようになりました。
転職を考える中でパーソナルトレーナーという仕事を知ったとき、アメフトに打ち込んでいた学生時代のトレーニングを思い出しました。 自分自身も筋トレをしていたし、チームメイトにトレーニングを教える機会もあり、それがとても楽しかったんです。
「トレーニングを仕事にできるのはいいかもしれない」と思い、パーソナルトレーナーという道に興味を持ちました。とはいえ、ジムで働いた経験もなく、完全未経験からの挑戦に不安もあったため、基礎から学ぶために2ndPASSスクールへの入学を決めました。
NESTA-PFT資格合格までにどんな勉強をしていましたか?
項目 | 内容 |
---|---|
勉強期間 | 4ヶ月 |
1日の勉強時間 | 2〜3時間 |
主な勉強時間帯 | 朝1時間 + 夜2〜3時間(19時以降) |
本業(前職)勤務時間 | 08:30〜17:30 |
教科書をノートにまとめて整理
教科書の内容をほぼすべてノートに書き写しました。ただ読むだけでは覚えにくいので、自分の言葉でまとめながら理解を深める ようにしました。
とはいえ、ノートを取るだけでは忘れやすかったので、苦手な計算の公式は壁に貼って繰り返し見る ようにしました。また、試験によく出るポイントは教科書にマーカーを引き、問題集で出題された箇所を重点的にチェックして勉強してました。
解剖学はアトラスと骨格模型を活用
解剖学を理解するために、アトラス(解剖学アプリ) と 骨格模型 を活用しました。教科書のイラストだけではイメージしづらい部分もありましたが、アトラスの3Dモデルを使うことで、骨や筋肉の位置関係をより直感的に理解できました。
小さな骨格模型を買って、実際に手に取って確認しながら学んだ ことで、より実感を持って覚えることができました。教科書だけではわかりにくい細かい部位も、実際に形を見ながら学ぶことで理解が深まりました。
頭のてっぺんからつま先まで、骨と筋肉を暗唱するまで反復
解剖学の知識を定着させるために口に出して確認することも意識しました。特に筋肉の起始・停止、作用をセットで言えるようにすること を大切にしました。
例えば、広背筋を覚えるときには、 「肩関節の主な作用は内転・伸展。骨盤の腸骨稜・胸椎の棘突起が起始、上腕骨の小結節稜が停止」といったように、筋肉の名前だけでなく、どの関節にどう作用するのか、どの骨につながっているのかまで一緒に暗唱するようにしました。
仕事の合間や移動中には、頭の中で骨や筋肉の構造を思い出して整理したり、配達の仕事中に車の中で声に出して確認したりすることで、繰り返し復習。何度も反復することで、知識を定着させ、スムーズに説明できるレベルまで持っていきました。
このおかげで、実際のトレーニング指導でも体の構造をわかりやすく説明できるようになり、お客様への指導に自信を持てるようになりました。
資格取得後の変化、とってよかったこと
トレーニングフォームに根拠を持てるようになり、自信を持って指導できるようになった
資格を取得してからは、一つ一つのトレーニングフォームに**「なぜこのトレーニングを行うのか?」「なぜこのフォームが適切なのか?」**を論理的に説明できるようになりました。そのおかげで、就職して最初の研修もスムーズに進められた と感じています。
研修では、トレーニングの意図やフォームの指導について質問されることが多かったのですが、資格の勉強で基礎をしっかり学んでいたので、理論的に答えられる場面が多く、実技指導の際も自信を持って取り組めました。
お客様に合わせたトレーニングメニューを考えられるようになった
もし資格を取らずに自分の経験だけでトレーニングを提供していたら、誰に対しても同じようなメニューを組んでしまっていたと思います。それではトレーニングが単調になり、お客様の個別の悩みに対応するのが難しかったと思います。
実際、資格の勉強で学んだ知識がなかったら、お客様からの質問にも答えられない場面がたくさんあったはずです。NESTA PFTの資格と、スクールでの実技を学んだからこそ、お客様の状態に合わせたトレーニングを提供できるようになりました。
これから資格を取る人へのアドバイス
面接では実践的な質問が出ることもあるので、資格の勉強を実技に落とし込むことが大切
実際に転職活動をし、4~5社ほど面接を受けましたが、どのパーソナルジムでも資格については必ず聞かれました。実践的な質問をされることが多く、知識だけでなく、それをトレーニング指導にどう活かせるかが重要だと感じました。
例えば、ある面接では
「ラットプルダウンのやり方と、うまくいかなかったときの修正方法を説明してください」
と聞かれました。
「骨盤を立てて、背中が丸まらないようにし、肘を骨盤に近づけるように弾いてください。多くの人は腕で引っ張ってしまいがちなので、そこを意識させます。その際、骨盤を立てるような姿勢にして・・・など」
といった感じの内容の説明をしました。
NESTAの資格勉強で学んだ理論と、2ndPASSの実技授業や自分でトレーニングをしながら落とし込んでいた内容が結びついていたから答えられたと思います。
資格の勉強をするときも、ただ暗記するのではなく、「この知識をお客様にどう説明するか?」を意識しながら学ぶことをおすすめします。 実際のトレーニングと照らし合わせながら学ぶことで、より確かな知識として定着し、実技指導にも自信を持てるようになります。
未経験ならNESTA-PFTの方が勉強しやすい
職場や知り合いにはNSCA-CPTを持っている人が多く、実際、NSCAは知名度の高い資格で、多くのトレーナーが取得しています。
僕の周りの話では「NSCAは勉強しにくかった」「テキストが難しかった」という声をよく聞きます。確かにNSCAは専門的な内容が多く、試験範囲も広いため、独学では少しハードルが高いのかもしれません。
実際に現場に出ると、NESTAかNSCAかで指導スキルに大きな違いは感じません。そう考えると、未経験から学ぶなら、「勉強のしやすさ」でNESTA-PFTがおすすめだと感じました。僕自身、NESTAのテキストで「分かりにくい」と思うことは特になく、スムーズに勉強を進められました。
ちなみに、現在はNASM-CPTの取得を目指して勉強中です。現場に出てみると、姿勢改善に関わる知識はもっと深めたほうが良いと感じたのと、1つの資格より2つ資格があるほうが信頼性も高まりそうだと思ったのが理由です。
未経験からトレーナーを目指す段階では、勉強のしやすさや網羅する内容など考えてNESTA-PFTで全く問題ないと思います!
-
WRITER 戸田 明宏
2ndPASSスクール/編集部/Webディレクター
保有資格:NESTA-PFT、NESTA-WMT
Webディレクター:Web広告、SEO、ホームページ集客
2ndPASSスクールではホームページ運用やサイト制作を、主に卒業後の生徒に向けてサポート
この記事を見た方はこちらも見ています
更新日:2025.03.25
3Dアプリ×骨格模型を使ってNESTA-PFT資格1発合格
資格合格体験記
公開日:2025.03.25
【NESTA-PFT】 一発合格。育児と仕事の両立。2ヶ月で…
資格合格体験記
公開日:2025.03.17
パーソナルトレーナー資格取得インタビュー 「稲垣亮紀さん」 …
資格合格体験記