公開日:2020.08.26

最終更新日:

NSCA-CPTとはどんな資格なのか?パーソナルトレーナー資格の紹介。

資格

NSCA-CPTってどんな資格なの? NESTA との違いは?

これからNSCA-CPTを取りたいけどどんな勉強をすれば良いのだろう?


スキルアップを考えると、選べるパーソナルトレーナー資格は数多く存在します。その中でも「NSCA-CPT」は、業界での認知度が高く、多くのトレーナーが取得を目指す資格の一つです。

しかし

  • この資格がどんな人に向いているのか
  • 資格取得の際の注意点は何か
  • そして他の資格、特に「NESTA-PFT」との違いは何か。


この記事ではNSCA-CPT資格の概要から、その取得のメリット・デメリット、さらには他の資格との比較まで、詳しく解説します。


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NSCA-CPT資格とは?

パーソナルトレーナー 資格


NSCAの正式名称は『National Strength & Conditioning Association』(全米エクササイズ&コンディショニング協会)です。アメリカ、コロラド州に本部を持つ団体です。

フィットネスの本場であるアメリカに拠点がある団体の資格であり、NSCA-CPTは世界で最も有名な資格の1つと言えます。CPT資格とは『Certified Personal Trainer』(認定パーソナルトレーナー)の略称。

NSCA-CPTは子供から高齢者まで、トレーニング初心者から上級者まで、様々な人々のニーズに合わせた指導が出来ることを証明できる資格です。


特にアスリートのパフォーマンス向上に焦点を当てたトレーニングの専門知識と技術を証明します。

NSCA CPT資格を持つメリット

主にスポーツ現場やアスリートのトレーニング指導をしたい方に、NSCA CPT資格は取得おすすめできます。

NSCA-CPT資格を持っていることで一般のお客さまの健康増進はもちろん、アスリートのお客様にも対応できる知識とスキルを持っていることが証明できます。

そのためトレーニング技術だけにとどまらず医学的、運動生理学的な専門知識まで必要です。

パーソナルトレーナーやインストラクター向けの「民間資格」ですが、理学療法士や柔道整復師といった「国家資格」を持つ人でも、更なる理解の為にNSCA-CPTを取得することがあります。


就職や転職または、フリーランスとしてパーソナルトレーナー活動をしている方にとってもNSCA-CPT資格はトレーナースキルの証明に役立ちます。

項目NSCA-CPT
資格の知名度全国トップクラス
フィットネス業界では誰でも知っているレベル
資格の難易度普通
97問/140問(70%)の正答率で合格
試験会場すべての都道府県で受験可能
更新頻度全員共通で2023年12月31日までの更新
その後は3年周期
総額費用68,880円(税込)
再受験は46,000円(税込) (NESTA PFTは再受験10,000円)


また日本ではNSCA-CPTの他にもNSCA-CSCSという資格も取得ができます。

NSCA-CSCSはアスリートのパフォーマンス向上をメインとしていて、パーソナルトレーナーやインストラクターだけでなく医師もこの資格を取得することがあります。難易度はNSCA-CPTよりも難しくなります。

またNSCA-CPT資格が役立つのは日本だけにとどまりません。NSCAの本部はアメリカ、支部は日本・韓国・イタリア・中国・スペインと5カ国に置かれているため、将来的に海外での活動を考えるトレーナーにとってもメリットの大きい資格と言えます。

NSCA-CPT資格とは
  • NSCAはアメリカの民間資格であり、資格を持っているとトレーナーの知識レベルを客観的できる材料になる。
  • NSCA-CPTの他にアスリート向けのCSCS資格がある。

NSCA-CPT資格を取得する注意点とデメリット。

マークシート形式のテストで実技スキルまでは学べない

NSCA-CPT資格の取得試験はマークシート形式で行われるため、理論的な知識は試されますが、実技スキルまでは評価されません。

これは、資格取得だけでは現場でのトレーニングスキルが十分に身についているとは言えないことを意味します。

「NSCA資格を取れば、即現場に立てる」は誤解

NSCA-CPT資格を取得したからといって、すぐに現場でのトレーニングが可能というわけではありません。

現場でのジムに就職して実践を経験する、または専門のスクールで実技スキルを習得する必要があります。

実技スキル習得の方法


NSCA資格取得を目的としたスクールも存在しますが、資格取得のみが目的であればスクールは不要と言えるでしょう。

実技スキルの習得には、未経験者を採用しているジムでの実践学習か、スクールで半年ほどかけて学ぶことが一般的です。

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NSCA CPT資格が欲しいだけならスクール通学は不要

スクールに通う目的は実技スキルの習得がメインであり、資格取得自体は基本です。資格取得目的でのスクール通学は不要というのが2ndPASSスクールの見解です。

トレーナー業を営む上での資格は重要ですが、資格取得だけでは現場でのスキルが不足する可能性があるため、実技スキルの習得に焦点を当てるべきです。

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NESTA-PFT資格との違い

トレーナー資格、似たような資格が多いけど、特にNESTA PFT資格と何が違うの?


パーソナルトレーナーとしてのキャリアを築くためには、適切な資格を選ぶことが重要です。特に、NSCA-CPTとNESTA-PFTは、業界で特に注目される2大資格です。しかし、これらの資格はどのように異なるのでしょうか?

資格試験の出題方法や形式などの違いはあれど、NSCA-CPTとNESTA-PFTの資格保持者で大きく知識レベルに差が出るということはありません。

そもそも資格によって、例えば解剖学の勉強する内容に差が出ることはないのです。扱うのは人間の体なので研究機関や論文による違いはあれど、基本的な勉強内容は共通する内容が多くあります。

よって「NSCA-CPTの方が優れている」などといった主張は主観的な意見と言えます。

その上でNESTA-PFT資格とNSCA-CPT資格を比較するとしたら、解剖学や栄養学以外の部分でそれぞれ特徴があります。

項目/資格NESTA-PFTNSCA-CPT
対象者完全未経験者、独立も視野に入れている方スポーツ現場で働きたいトレーナー
特徴ビジネス要素を含む(マーケティング、集客方法など)アスリート向けのトレーニング内容
おすすめの理由学んだ知識を活かすビジネススキルまで触れているためスポーツトレーナーやアスリート指導の専門性
主なお客様の目的ダイエット、健康維持、子供〜高齢者アスリートのパフォーマンス向上


NSCA CPT資格取得はどんな人にオススメ?

NSCA-CPTは、スポーツ現場での活動を目指すトレーナーや、アスリートをメインに指導したい方に特におすすめです。

この資格は、アスリート向けのトピックが多く取り扱われており、スポーツトレーニングの専門知識を深めることができます。

NESTA PFT資格はどんな人にオススメ?

一方、NESTA-PFTは、ビジネス要素もカバーしています。これには、マーケティングや集客方法など、トレーナーとしてのビジネススキルが含まれます。

完全未経験からトレーナー転職を目指し、将来的に独立を視野に入れている方には、NESTA-PFTが特におすすめです。

なぜなら、この資格は、資格取得で学んだスキルをいかにお客様に届けるのか、どうやって集客を進めるのかといったビジネス要素を学べるからです。

実際、パーソナルトレーニングを受ける大多数のお客様はダイエットを目的としており、アスリートのニーズは数が限られます。その大多数のニーズに応えるためには、NESTAの方がより適しています。


これらのスキルは「ジムに就職した際、お客様にいかに継続して通ってもらえるか?」といった場面であったり「独立したとき、どうやって集客するのか?」を考える軸になります


パーソナルトレーナー資格選びでお悩みの方に向けて

「パーソナルトレーナー資格って結局どれを取れば良いの?5大トレーナー資格の徹底比較


*パーソナルトレーナー資格、「NESTA-PFT」についてはこちらの記事をご覧ください。

意外と盲点!資格の「更新」と管理

パーソナルトレーナーとしてのキャリアを継続するためには、資格の更新も欠かせません。

資格の更新を怠ると、気づかぬうちに無資格でトレーナー活動をしてしまうリスクがあります。

また、再受験で余計な費用がかかる可能性も。資格の管理のしやすさは、意外と重要なポイントとなります。

NSCAとNESTAの更新方法の違い

項目NSCA-CPTNESTA-PFT
更新周期3年周期取得から4年以内
特筆すべき点取得年に関係なく、指定された年に一律で更新が必要取得日から4年以内に更新が必要
更新方法指定された内容・時間の継続教育を受講後、更新手続きを行う2日間の講習とテスト、またはオンライン講義などの継続学習を受講後、更新手続きを行う


NSCA-CPTの資格は3年周期で更新が必要ですが、注意点として「資格を取得してから3年後」というわけではありません。

例えば、2023年12月にNSCA資格の更新期限が設定されている場合、その年に取得したすべての人が同じ年に更新を行う必要があります。

一方、NESTA-PFTは取得してから4年以内に更新する必要があります。更新方法も異なり、NESTAは2日間の講習とテスト、またはオンライン講義など、継続学習の延長で更新が可能です。

更新を忘れないための管理方法

資格の更新を忘れないためには、カレンダーやスマートフォンのリマインダー機能を活用するのがおすすめです。また、資格団体からの通知メールや郵送物をしっかりとチェックし、更新期限が近づいてきたら早めに手続きを行うことが大切です。


資格取得の大切さ


NSCA認定資格に限らず、資格所持はあなたの知識と技術の証明になります。医者には医師免許、美容師には美容師免許と国家資格が必要ですよね。

よくある質問

トレーナーは資格不要と聞いたけど、それでも取得するべき?


セカンドパス

はい。それでも取得を推奨します。


実はパーソナルトレーニングやインストラクター専用の国家資格というものは存在しません。無資格でもトレーニング指導ができる業界なのです。しかしだからこそ2ndPASSでは資格取得を推奨しています。

資格取得を推奨する理由
  • 無資格でも働ける業界だからこそ、ジムは資格保持者を優遇して採用する。
  • トレーナーが資格保持者か気にするお客様が少なくない。
  • トレーニング指導による怪我等のトラブルを未然に防ぐために、資格取得レベルの知識は最低限持っておいた方が良い

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またトレーナーが自身の経験則だけで指導するには限界があります。トレーニングにはさまざまなタイプのお客様が来られるからです。

自分1人の経験に頼る知識だけでなく、科学的根拠に裏付けされたトレーニング指導が出来るトレーナーは企業からも、お客様からも必要とされます。

パーソナルトレーナーやスポーツトレーナーの資格は他にも数多くあります。


NSCA-CPT資格取得までの流れ

資格取得 NSCA-CPT

資格を取得するために必要なことを確認していきましょう。

  • 試験概要
  • 受験資格
  • 費用


試験概要


NSCA-CPT資格の試験はマークシート形式にて行われます。試験時間は3時間で選択式の問題が合計155問。試験は以下の構成で行われます。

試験形式内容
形式マークシート
試験時間3時間
問題数155問


未経験者

155問の内訳って何ですか?


155問の内訳問題数
クライアントに対する面談と評価35問
プログラムプランニング43問
エクササイズテクニック43問
安全性、緊急時の手順、および法的諸問題19問
ノンスコアード問題15問


ノンスコアード問題というのは、今後の試験内容の参考にされる「採点されない問題」です。受験者には、どれがノンスコアード問題になるかは知らされていません。


資格取得に必要な条件

NSCA-CPTの試験を受ける前に以下の条件を満たしているか確認しましょう。

NSCAジャパン会員である
満18歳以上
高等学校卒業者または高等学校卒業程度認定試験(旧:大学入学検定試験)合格者
有効なCPR/AEDの認定者
NSCA-CPT認定試験に合格

https://www.nsca-japan.or.jp/exam/certification/


1.NSCAジャパン会員である。


「Web」または「郵送」による手続きでNSCAジャパン会員になることができます。会員には2種類、「正会員」と「学生会員」があります。年会費がかかり、試験を受ける前の入会する際に費用が発生します。

  • 正会員 ¥13200
  • 学生会員 ¥11000


4.有効なCPR/AEDの認定者


CPR(心肺蘇生法、Cardio Pulmonary Resuscitation)とAED(自動体外除細動器、Automatic External Defibrillator)に関する資格です。

CPRとは簡単に言うと心臓マッサージや人口呼吸などのことを指し、AEDは駅のホームなどに設置され、心臓に電気ショックを与える機械です。これらを適切に扱うための講習会が「日本赤十字社」や「消防署」などで行われています。

オンラインのみのCPR/AEDの講習会もありますが、NSCA資格取得条件は満たせないのでご注意を!CPR/AEDの講習会は多数ありますので、NSCA公式にて確認しておきましょう。

https://www.nsca-japan.or.jp/exam/afterpassing/

受験手続き・費用


NSCA-CPTの資格試験は紙媒体ではなく、「ピアソンVUE」というパソコンを使用したコンピューターベースの試験です。


パソコンを使う試験ですが、オンライン受験ではなく「ピアソン Vue」のテストセンターで試験を受けます。お近くの試験会場を見つけて受験しましょう。

資料はこちら
https://www.pearsonvue.co.jp/Documents/Japan-Downloads/TC_List/pvue_jp_TC_all.aspx

特定の受験日が決まっているわけではなく、自分に合った試験日程と会場を選択することが出来ます。受験費用は¥45200に加えて、上記で説明した会員費用の¥13200(正会員)がかかります。

NSCA-CPT合格率と勉強・試験対策

NSCA 勉強


NSCA-CPT資格試験の2019年度の合格率は78.9%と、8割近くの人々が合格しています。


しっかりと準備さえしておけば、取得できる資格なのでどういった勉強、試験対策をすれば良いのか以下3つにまとめたので見ていきましょう!

  • 独学
  • 通信教育
  • 民間スクール


独学


まず一つ目が公式テキストと過去問などの参考書を用いて独学で進める方法です。NSCA-CPTの試験の出題範囲は公式テキストの内容のみからです。テキストで学んだことを問題集で確認していくことの繰り返しでの試験対策が可能です。

勉強方法のポイントとして、「解説の内容を見なくても自分で説明できるようにすること」。


繰り返しテキストを解いているうちに、同じ問題を目にした時、なんとなく答えを覚えていて、理解ができているのかどうかの確認ができなることがあるでしょう。

選択問題形式の勉強法は正解以外の選択肢が「何故間違っているのか」を説明できるようにしましょう。そうすることで多少、出題形式が変わっても対応できるようになります。

試験問題は選択式ですが、問題数と時間の関係から「即答」が求められるので、1つの問題を様々な観点から自分で説明できるようにする勉強法で理解を深めることをオススメします。

公式テキストは¥13200(会員価格¥11880)

公式問題集は¥11100(会員価格¥9900)

通信教育


「1人で勉強を進めていく自信がない」という方は少なくはないでしょう。通信教材を用いた学習法であれば通学の必要もないので、社会人や多忙な日々を送る方にオススメ。

資格を発行しているNSCAジャパンが独自に行っている通信講座はありませんが、「NSCA 通信講座」と検索すると各種通信講座があります。

1)費用

費用はスクールによってまちまちです。一般的には、テキスト2冊にテストの添削、オリジナルDVD・オリジナル教材がついて10万円〜15万円程度になるでしょう。

2)勉強内容と勉強期間

勉強内容は主に、NSCA-CPTのテキストをもとにしたパーソナルトレーナーの基礎知識と、解剖学の基礎などです。サポート期間は6カ月〜12カ月としているスクールが多いです。

ちなみに、NSCAジャパンは事前知識があり集中的に勉強するなら最短で3カ月、じっくり基礎から学ぶなら約9カ月は勉強期間が必要だとしています。

民間の養成スクールで勉強する


民間の養成スクールで学ぶ大きなメリットの1つにトレーニング実技を同時進行で学べるという点があります。

NSCA-CPT資格の試験内容にはお客様への対面を想定した問題も出題されます。独学や通信教育の大きなデメリットとして、実技を練習できる場がないということ。

パーソナルトレーニングに通われるお客様は必ずしも全員が運動経験があると限りません。運動未経験者に対しても、資格で学んだ知識を現場レベルで指導できるように落とし込む必要があります。

また実際のパーソナルトレーニング指導をするとき、資格試験で学んだ順番で知識が問われることはありません。ダイエット目的でパーソナルトレーニングに通われるお客様でも「実は腰痛、肩こり、猫背などでも悩んでいる」というケースは多くあります。


多種多用なお客様のニーズに対応できるよう、資格の勉強をベースに実技レベルでスキルを身に着けておくことが望ましいと言えます。

資格で学んだ知識を現場で使えるレベルにする上で、民間の養成スクールへの通学はオススメです。


資格取得はゴールではなくあくまで通過点。


お客様のニーズに幅広く対応できるトレーナーになるために、1つ以上は取得しておくことがオススメされます。自分のパーソナルトレーナーとしてのスキルやキャリアアップのために少しずつでも試験勉強を進めていくと良いでしょう!

また資格の他にも気になることは色々あるでしょう。

未経験者

「パーソナルトレーナーの仕事が気になるけど、まだまだ何を調べたら良いのか分からない」

転職志望者

「資格を取った後、どのように就職・転職に活かせるのだろう?」


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