ここ数年で、パーソナルトレーナーのニーズはますます増えてきています。
学生の方の中でも、この職業に興味があり「パーソナルトレーナーになりたい」という人が非常に増えてきました。特にこれから就職など進路を考え始めている方の中には、「バイトでトレーナーとしての知識や就職の準備ができないかな？」と思っている人もいるかもしれません。
パーソナルトレーナーのバイトの募集要項や仕事内容、就職に有利かどうかをチェックしてみましょう。
パーソナルトレーナーのバイト求人で募集されている「仕事内容」とは？
求人サイトやネット検索で「パーソナルトレーナー バイト」と打ってみると、非常に多くの募集がヒットします。しかし、よく見るとパーソナルトレーナーという言葉以外にも、トレーナー関連の様々な業種が掲載されていることに気づくでしょう。
これは、パーソナルトレーナーだけでなく広くフィットネス関連の求人情報が表示されているためです。実際に検索結果を見ると、次のような仕事内容で求人が出ていることがわかります。
事務スタッフ
文字通り、ジムの運営に関するスタッフを募集していることもあります。受付スタッフなどが代表的な業務内容ですね。「パーソナルトレーナー」というタイトルなのによく見ると事務スタッフの募集だった…なんてことも結構あります。
スポーツインストラクター
いわゆるフィットネスクラブでお客様のサポートを行うインストラクターです。また、スタジオなどがあればレッスンなどを行う場合もあります。
ストレッチトレーナー
いわゆるストレッチ専門店で募集されているトレーナーです。2人1組で行うパートナーストレッチとマッサージを行い、お客様の歪み矯正を行います。整体師やマッサージ師の印象が強いですが、むしろスポーツトレーナーとしての観点から、お客様へのサービスを行います。事前研修を行う募集先がほとんどです。
パーソナルトレーナー
今回探している、マンツーマン指導でお客様のサポートを行うトレーナーですね。他のインストラクター同様、事前にしっかりと研修を行い、実技と知識を身につけてお客様への指導を行います。小規模ジムの場合は、フロント業務も兼任するケースが多いです。
加圧トレーナー
血流を一時的に制限する加圧ベルトなどを使って行うトレーニングのサポートを行うトレーナーです。インストラクター資格が必要な業務ですが、資格取得支援を行なっている募集先もあります。
ヨガ、ピラティスインストラクター
女性に人気のヨガ、ピラティス専門のスタジオレッスンを行うインストラクターです。経験者歓迎の記載もある中、未経験者でも研修で指導を行うという募集先も多いです。
求人情報は多数ありますが、サイトを開くと実はパーソナルトレーナー以外の求人がメインだった…ということも。
募集要項などで、実際の内容をしっかりチェックしておくようにしましょう。
募集職種は「正社員・バイト」両方がごちゃ混ぜになっているパターンが多い
パーソナルトレーナーの求人情報は仕事内容が非常に幅広いことが多いのですが、同時に「募集職種」もかなり幅広いという特徴があります。
幅広いというか、「正社員・バイト・パート」全てを募集しているというパターンが大半なのです。求人情報では多種多様な仕事内容が募集されていますが、そのほぼ全てが正社員・アルバイトの区別なしに募集されています。（もちろん、正社員募集という形で採用ページを設けている店舗もあります。
パーソナルトレーナーズプロより引用 (https://personal-trainers.pro/)
こういう募集方法は珍しいかもしれません。他の飲食業やサービス業では、ほとんどの求人情報は正社員・バイトが別々です。
パーソナルトレーナーの求人に募集する方は、その約8割が未経験と言われています。トレーナーは専門職なので、いきなり店舗に立ってトレーニング指導ができるわけではありません。そのため、事前に綿密な研修と実技訓練を積んで、初めて現場に立つことが可能となります。
この流れは正社員・バイトと変わらないので、一緒くたになった求人が多く見られるのでしょう。逆にいうと、研修には多大なコストと労力がかかるので、バイトであろうと厳しくその適性をチェックされることになります。
パーソナルトレーナーのバイト、主な募集要項をチェック！
パーソナルトレーナーのバイト（正社員も含む）の募集要項をのぞくと、年齢や経験、資格など様々な点で記載があります。共通する項目を見てみましょう。
年齢
年齢について特別記載している求人はほとんどありません。一部では長期的なキャリア形成（社員登用も含む）という観点から、40歳以下という条件を出している募集もあります。
経験者や資格所有者には30代、40代以上の方もいるため、広く募集するという意味でも年齢制限は設けていないのでしょう。しいて言えば、「健康な方」をジムは求めています。
学歴、経験の有無
パーソナルトレーナーの募集では、トレーナーとしての経験がない未経験者も歓迎！という言葉がよく見られます。学歴についても不問、あるいは高卒以上というパターンが多いです。
ですがそれと一緒に、「トレーナー経験者優遇！」という言葉も同じく見られます。未経験者の応募が8割を占める中、トレーナー経験がある人材は喉から手が出るほど貴重な存在なのかもしれませんね。
また、明確なトレーナー経験がなくても、運動部に所属していた、ヨガ・ピラティスをしたことがある、競技者として活躍していたという経験も、求人にはプラスに働きます。こうした経歴を持っているなら、積極的にアピールしましょう。
資格の有無
トレーナー経験がない方も歓迎という言葉があるのと同様に、資格がなくても応募することができます。
ちなみに、パーソナルトレーナーを名乗る上で資格は必要ありませんが、特定のスポーツ協会が発行している認定資格がいくつかあります。それを持っているとこうした求人で優遇される可能性があるほか、スポーツクラブと契約してフリーのパーソナルトレーナーとして活動する場合にも、そうした資格が必要な場合がほとんどです。
トレーナーに関連する資格は非常にたくさんあるのですが、中でも次の3種類は有名です。
・NESTA-PFT
・NSCA-CPT
・JAI-ATI
【参考】パーソナルトレーナーの資格を独学で取得！知っておきたい3資格
そのほか、柔道整復師や理学療法士など、医療に関連する資格を持っている方も歓迎されるケースがあります。
求める人材像
資格や業務経験以外に、ジム側が求める人材像。挙げればきりがないですが、次の4つが代表的です。
・新しいことを始めたい、またはその意欲のある人
・健康、美容に興味がある方
・サービス業、接客業が好きな方
・人の成長を助けたい、人の役に立ちたい方
トレーナーを目指す上で大切なのは、自分がトレーニングをするのではなく、お客様のトレーニングをサポートするということです。お客様とかなり近い距離でコミュニケーションを取るので、接客やマナーの知識がある人を求めています。
パーソナルトレーナーのバイト、気になるお給料は？
ここからは現実的なお話、つまり「お給料」について触れていきましょう。バイトの場合、お給料は時給での支払いになりますが、これはパーソナルトレーナーでも変わりません。
時給の相場は地方やエリアによって変わりますが、おおよそ1,000円〜1,500円の範囲で設定されているのが一般的です。
※研修時は900円に設定されていることが多いです。
これに加え、一部のジムでは歩合給も設定している場合が多くあります。内容は様々ですが、最もメジャーなのは「セッションフィー（1回のセッションあたりに支払われます）」「指名料」などです。
パーソナルトレーナーのバイトは就職に有利？
学生からパーソナルトレーナーのバイトを探している人の中には、そのままトレーナー業を仕事にしたい方も多いでしょう。
実際、パーソナルトレーナーのバイトをすることは、就職に有利に働くのでしょうか？結論から言うと、「Yes」でもあり「No」でもあります。
ジムの中には、アルバイトからそのまま社員登用を行なっているところがあります。こうしたジムを狙って応募することで、エスカレーター式にパーソナルトレーナーとしての道を掴むチャンスを得られるでしょう。
その一方で、例えばAジムでのアルバイト経験を生かしてBジムの正社員募集に応募したけれど、アルバイトでの経験が考慮されないという場合があります。それぞれのジムで行なっている研修内容が異なるため、Bジムでは「未経験」と同じような扱いになってしまう可能性があるからです。
【参考】パーソナルトレーナーの就職に有利な3条件！実際にジムに聞いてみた
バイト経験だけでは難しい？資格や別の経験値も必要！
パーソナルトレーナーのバイトは、知識を学んで実務経験を積むことができ、就職という進路選択でも大きな効果を生むでしょう。
しかし、バイト中の業務や研修内容次第では、思うような成果を得られないことも。その場合は、独学で資格を勉強するなど、自分自身で何か活動をプラスしていく必要があります。
今、パーソナルトレーナー業界の求人状況はどうなっているのか。未経験者からトレーナーになる方法は何があるのか。気になる方は是非、2nd PASSに問い合わせください。全国のパーソナルジムと雇用提携を結んでいるからこそわかる、最新の情報をご提供します！
