アスレティックトレーナーの民間資格であるJATAC-ATCは、スポーツ業界でのキャリアを目指す方にとって魅力的な選択肢の一つです。
しかし、トレーナーとして活躍するためには、パーソナルトレーナーやスポーツトレーナーなど、他にも多くの資格が存在します。
それぞれの資格が持つ特徴を理解し、あなたの目標や今の状況にピッタリな資格を選ぶための基準を、年間300名以上のパーソナルトレーナーを育成する2ndPASSトレーナースクールがわかりやすく解説します。
この記事を通じて、あなたに合ったトレーナー資格の選び方を見つけ出しましょう。
JATAC-ATC資格とは?-アスレティックトレーナーとしての第一歩
JATAC-ATC資格は、日本アスレチックトレーナーズ協会(JATAC)によって認定される、高度な専門知識を有するアスレティックトレーナー向けの資格です。
JATAC-ATC資格は特定の医療関連職種の有資格者や、スポーツ科学系の教育機関を卒業した者が対象となっています。
そのためフィットネス業界で完全未経験者が転職する際に取得する資格としては不向きです。
アメリカのアスレティックトレーナーとの違い:国家資格と民間資格の比較
アメリカでのアスレティックトレーナー資格(ATC)は国家資格として認定され、広範な医学教育と臨床経験を必要とします。
一方、JATAC-ATCは日本における民間資格であり、特定の医療・スポーツ科学の資格を持つ者が対象です。
JATAC-ATC資格を取得するためには、JATACが認定する講習会および通信教育講座で必要な単位を取得する必要があります。
特定の条件を満たす資格保持者は、一部の単位要件を免除されることもあります。
この違いにより、JATAC-ATC資格はアメリカのATCと比較して取得ハードルが低いものの、その専門性と活動範囲には差があります。
日本国内でのアスレティックトレーナーとして活動するには適切な資格であり、国際的な場での活動を考慮する場合はさらなる資格が必要となる場合があります。
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アスレティックトレーナーと他のトレーナーとの違い
「トレーナー」と名がつく職業は色々あります。
- アスレティックトレーナー(AT)
- スポーツトレーナー
- パーソナルトレーナー
これらのトレーナー業それぞれが担う役割と目的が異なりますが、それぞれの資格取得にはコストや時間、労力が大きく変わります。
ここでは、これらの違いと、特にパーソナルトレーナーへの転職を考慮している方にとっての選択肢を比較します。
アスレティックトレーナー(AT)とパーソナルトレーナー、スポーツトレーナーの役割の違い
アスレティックトレーナー
主にアスリートのサポートや怪我の予防に関わります。
彼らは医療的な背景を持ち、急性の怪我や慢性的な問題の管理を専門としており、スポーツ団体や学校、リハビリテーション施設で働くことが一般的です。
パーソナルトレーナー
個々のクライアントの健康とフィットネスの目標達成をサポートします。
彼らは主にジムやフィットネスクラブで働き、エクササイズプログラムの設計や栄養指導を行うことが多いです。
パーソナルトレーナーの資格は未経験者でも独学で取得可能であり、実技スキルは半年間で学べる民間スクールも存在します。
スポーツトレーナー
パーソナルトレーナーと類似していますが、しばしばチームスポーツや病院のリハビリ施設などで働き、スポーツ医療の文脈の知識をベースに活躍しています。
またスポーツトレーナーは国家資格として認められているものが多く、アスレティックトレーナーやパーソナルトレーナーと比較して資格取得のハードルが高いことも特徴の一つです。
資格の取得コストの比較
JATAC-ATC資格の取得は、特定の医療関連職種の有資格者である必要があり、さらに指定された単位を取得する必要があるため、時間とコストがかかります。
これに対して、パーソナルトレーナーの資格は、比較的アクセスが容易で、多くの場合オンラインまたは短期のコースで取得が可能です。
パーソナルトレーナー転職を考慮している場合
パーソナルトレーナーとして転職を考えている場合、JATAC-ATC資格よりも、パーソナルトレーナーの資格を取得する方が効率的かつ経済的です。
パーソナルトレーナーの資格は、転職市場での需要も高く、資格取得後すぐに職に就くことが可能です。
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JATAC-ATC資格の取得条件と申請プロセス
JATAC-ATC資格の取得は、特定の医療およびスポーツ科学のバックグラウンドを持つ個人を対象としています。
ここでは、資格取得に必要な条件と、そのプロセスを詳しく説明します。
資格取得のための具体的な条件
JATAC-ATC資格取得のためには、以下の基準を満たす必要があります。
特定の医療関連資格を持つ者
柔道整復師、理学療法士、はり師・きゅう師、作業療法士、看護師などの資格を持ち、加えてJATACの提供する講習会や通信教育でスポーツ科学分野の69単位を取得する必要があります。
特定資格の単位免除
NATA認定トレーナーや日本体育協会認定アスレティック・トレーナーの資格(JSPO-AT)を持つ者は、上記の単位取得要件から免除されます。
教育背景
2年制以上の専門学校、大学、または大学院でスポーツ科学系のコースを卒業し、必要なスポーツ科学および臨床医学系の単位を取得している者。
単位の取得方法
単位取得には複数のルートがあり、それぞれが候補者のニーズに合わせて柔軟に選択可能です。
JATAC主催の研修会
JATACが主催する研修会に参加する際、認定委員会から提供される情報に基づき申請を行います。
参加者は個別にJATAC本部に連絡する必要はありませんが、研修会の詳細や参加条件については、JATACの公式ページで確認してください。
通信教育
年3回開催される通信教育プログラムを利用して、最大10科目(20単位)まで履修可能です。
1科目あたりの費用は5,000円です。
関連団体主催の研修会
JATAC主催以外の研修会にも参加可能で、これらの研修会の単位もJATACによって認定されます。
ただし、事前に単位認定申請が必要で、研修会の詳細(名称、日程、会場、主催者、内容、担当講師)を記載し、提出する必要があります。
このプロセスを通じて、候補者はJATAC-ATC資格を取得し、専門的なアスレティックトレーナーとして活動するための基礎を築くことができます。
各ステップの要件を理解し、計画的に資格取得に向けて進めることが重要です。
JATAC-ATC資格を持つアスレティックトレーナーのキャリアパス
JATAC-ATC資格を持つアスレティックトレーナーには、スポーツ医学の分野で広範な職業展望がありますが、高収入を得ることは日本の状況では必ずしも容易ではありません。
職業展望と活躍の場
- スポーツチーム: プロ、アマチュア問わず、多くのスポーツチームでサポートや怪我の予防の専門家として活動できます。
- 教育機関: 学校や大学のスポーツ部でのケアを担当し、若いアスリートの健康管理をサポートします。また大学や専門学校にて講師として資格を活かすケースもあります。
- リハビリテーション施設: 怪我からの回復をサポートし、リハビリプログラムの策定と実行を行います。
実際的な収入とキャリア展望
アスレティックトレーナーとして日本での収入源は多様であり、多くのトレーナーは兼業や複数の収入源を持つことが一般的です。
これは、アスレティックトレーナーがスポーツチームの予算制限などの事情に直面しているためです。
プロのスポーツ選手のように専業で一つのチームから安定した収入を得る例は稀であり、多くのトレーナーは複数のチームを担当するか、パーソナルトレーニングなど他の関連するトレーナー職種と兼業することで生計を立てています。
スポーツ現場のサポートにやりがいを感じる人向けの職業紹介
アスレティックトレーナーとしての仕事は、スポーツ現場で直接選手たちのパフォーマンス向上とリハビリやケアのサポートすることに大きなやりがいを感じる職業です。
ただし、一つのチームだけではなく、複数のチームを兼任したり、パーソナルトレーニングのスキルを活かして兼業することも一つの方法です。
これにより、より幅広い経験を積みながら、収入源を増やすことが可能になります。
また、自分が本当に貢献したいと考えるチームでの仕事を持続可能にするために、多角的なキャリアを築くことが推奨されます。
JATAC-ATC資格のメリットとキャリアにおける影響
JATAC-ATC資格は、アスレティックトレーナーとしての専門性を高めるだけでなく、キャリアの多様性を広げる重要な手段となります。
この資格がプロフェッショナルなキャリアにどのように役立つのか、その具体的な影響について解説します。
この資格がプロフェッショナルなキャリアにどのように役立つか
JATAC-ATC資格は、特にスポーツ医学の領域で高い専門知識を認められています。
この資格を持つことで、トレーナーは急性および慢性のスポーツ傷害の管理、サポート計画の立案、リハビリテーションの監督など、より高度な医療処置を提供できるようになります。
また、プロスポーツチームや大学のアスレティック部門での就職機会が拡大し、より競争力のあるポジションでの求人に応募することが可能になります。
資格がキャリアの選択肢にどのように影響を与えるか
JATAC-ATC資格は、キャリアパスに多様性をもたらし、専門職としての地位を確立する手助けをします。
この資格を持つことで、アスレティックトレーナーは教育機関での教職、スポーツチームでの専任トレーナー、または独立したリハビリテーションセンターでの専門職として働く道が開かれます。
さらに、専門的な知識と認定資格があることで、フリーランスとしての活動や、講師としてのセミナー開催など、自身の知識を活かした多角的な職業活動も可能になります。
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WRITER 戸田 明宏
2ndPASSスクール/編集部/Webディレクター
保有資格:NESTA-PFT、NESTA-WMT
Webディレクター:Web広告、SEO、ホームページ集客
2ndPASSスクールではホームページ運用やサイト制作を、主に卒業後の生徒に向けてサポート
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