筋トレの資格を持っていることで、科学的根拠に基づいたトレーニング指導ができるようになります。
また、トレーニングだけでなく、栄養や人体についても学ぶことができます。
近年のフィットネスブームにより、トレーニングを行う人も、それを教えるパーソナルトレーナーも増えました。
その増加とともに、しっかりとした知識を持ったトレーナーの需要が高まっています。
また、SNSで多くの筋トレ系コンテンツが発信されていますが、すべてが正しい情報とは限りません。
筋トレを自分のために行う人や、将来的に人に教えたり仕事にしたい人のどちらにとっても、筋トレの資格を取得することは、責任を持った指導を行うための一歩となります。
この記事を読むことで、筋トレ資格の取得に向けた第一歩を踏み出すことができるでしょう。
以下に、人気の筋トレ資格とその特徴、勉強方法、取得後のキャリアパスについて詳しく解説します。
筋トレ資格の大切さとメリット
筋トレ資格は、トレーニング指導に必要な科学的な知識や実践的な技術を学び、資格試験を通じてその能力を証明するものです。
これにより、専門的なトレーニング指導を行うことが可能となります。
また、解剖学や栄養学に基づいた食事管理の方法など、幅広い知識を証明することもできます。
筋トレの資格を取るメリット
安全にトレーニングできる知識
近年ではトレーナーが、お客様に怪我をさせてしまう報告があります。
正しい知識を持つことで、安全なトレーニング指導が可能となります。
特に、トレーニング指導の仕事は資格が必須ではないため、こうした事故が問題視されています。
筋トレを仕事にする人であれば、資格取得を重視する声が年々高まっています。
効果的にトレーニングできる根拠
トレーナーが自分の経験や勘に頼ってトレーニング指導している背景には、筋トレ指導の仕事に資格が義務付けられていないことがあります。
この業界では無資格でも働けてしまうため、資格の有無が指導スキルに大きな差を生み出します。
科学的な根拠に基づいたトレーニングは、経験や勘だけに頼るものとは効果が全く異なります。
解剖学や生理学に基づいたトレーニング方法や、栄養学に基づいた食事指導を行うことで、クライアントの目標達成をより効果的にサポートすることができます。
筋トレ資格のデメリット、カバーできないところ
多くは筆記試験、実技なし
資格試験は主に筆記試験であり、実技試験がない場合が多いです。
このため、実際の指導スキルを身につけるには別途実践経験が必要です。
理論だけではなく、お客様がモチベーション高くトレーニングを続けられるような接客スキルや、トレーニング指導中の声かけ、指導方法、雰囲気作りなど、実際の現場で必要なスキルも重要です。
これらのスキルは資格試験だけでは身につかないため、実践の場で経験を積むことが不可欠です。
仕事に活かしたいのであれば、実践経験・実践できる環境が必要
現場に出て実際に指導する経験や、スクールでの実技訓練が重要です。
実践スキルを身につける場は主に以下の2つです。
民間のトレーナースクール
トレーナースクールでは、実技を重視したカリキュラムが組まれており、実践的なスキルを習得することができます。
ここでは、正しいトレーニング方法だけでなく、接客スキルや指導方法、場の雰囲気作りなど、トレーニング指導に必要な総合的なスキルを学べます。
就職またはアルバイト
パーソナルトレーナーとしての経験を積むためには、ジムやフィットネス施設での就職が主な道となります。
高単価なサービスを提供するパーソナルトレーナーの場合、アルバイトの求人は少なく、正社員としての経験が主なキャリアの進め方になります。
現場での実践経験を通じて、トレーニング指導の実技スキルだけでなく、接客スキルや顧客対応の方法なども身につけることができます。
資格試験で学ぶ理論だけでは、現場の雰囲気や実際の指導スキルを完全にカバーすることはできません。
現場での経験を積むことで、理論と実践を融合させ、より効果的で安全なトレーニング指導が可能となります。
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筋トレ資格の種類と特徴
筋トレ資格には、仕事にしたい人向けの資格と、趣味や自分のための簡単な資格があります。
以下では、まず仕事にしたい場合の資格、次に趣味の延長としての資格を紹介します。
それぞれの資格は、特定の基準に基づいて選んでいます。
特に、仕事にしたい場合は、ジムやフィットネスクラブの募集要項に頻出するかどうかを基準にしています。
選ぶポイントの詳細は、次の見出しで説明します。
資格名 | 費用 | 転職向け / 自分向け |
---|---|---|
NESTA-PFT (Personal Fitness Trainer) | 79,750円 | 転職向け |
NSCA-CPT (Certified Personal Trainer) | 46,090円 | 転職向け |
JATI-ATI (認定トレーニング指導者) | 85,800円 | 転職向け |
ボディメイクインストラクター | 講座によって変動 | 自分向け / 趣味 |
筋トレスペシャリスト | 34,100円 | 自分向け / 趣味 |
仕事にしたい人向けの資格
- NESTA-PFT (Personal Fitness Trainer)
NESTA-PFTは、個々のクライアントに合わせたトレーニングプログラムを作成するスキルを学べる資格です。
学習期間は約2~6ヶ月で、トレーニング理論、プログラム設計、栄養学など幅広い知識をカバーしています。
費用は約79,750円です。
この資格は、多くのジムやフィットネスクラブで評価されており、募集要項にも頻出する資格です。 - NSCA-CPT (Certified Personal Trainer)
NSCA-CPTは、筋トレやフィットネス業界で非常に認知度が高い資格です。
この資格を取得するためには、科学的なトレーニング方法やクライアント管理に関する深い知識が必要です。
資格取得のための試験は難易度が高く、徹底的な試験対策が求められます。
費用は約46,090円です。
こちらも、募集要項によく記載される資格の一つです。 - JATI-ATI (日本トレーニング指導者協会 認定トレーニング指導者)
JATI-ATIは初心者向けの資格で、科学的な視点からトレーニング方法を学ぶことができます。
学習期間は約2~6ヶ月で、比較的取得しやすい資格です。
費用は学習期間と内容により変動します。この資格も、ジムやフィットネスクラブの募集要項で見かけることが多いです。
趣味・自分のための資格
- ボディメイクインストラクター
ボディメイクインストラクターは、美しい体作りを目指すトレーニング方法を学ぶことができます。
初心者向けで、受講期間は1ヶ月から数ヶ月程度です。
費用は講座によって変動します。
趣味や自己改善のために取得する人が多いです。 - 筋トレスペシャリスト
筋トレスペシャリストは、筋トレの基礎から食事管理までを学べる初心者向けの資格です。
学習期間は1ヶ月程度で、スマホでの学習が可能です。
費用は約34,100円です。
こちらも、主に趣味として筋トレを楽しむ人向けの資格です。
筋トレ資格を選ぶポイント
筋トレ資格を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。
目的に応じて適切な資格を選ぶことで、効果的に知識と技術を習得できます。
筋トレ資格をとる目的を明確にする
筋トレ資格を取得する目的を明確にすることが重要です。
大きく分けて以下の3つのパターンがあります。
仕事のため
将来的にトレーナーとして転職を考えている場合や、筋トレを職業として本格的に取り組みたい場合、就職で評価される資格を選ぶ必要があります。
特に、人の体を預かるトレーニング指導は、命に関わる責任のある仕事です。
このため、低予算や短期間で取得できる資格ではなく、信頼性の高い資格を取得することが求められます。
仕事のために取得する場合は、「仕事にしたい人向けの資格」を参考にしてください。
人に教えるため
友人や知人に筋トレを教えて欲しいと言われた場合など、他人に指導することを考えている場合もあります。
この場合も、トレーニング指導は責任が伴うため、しっかりとした資格を取得することが重要です。
指導のために資格を取得する場合も、「仕事にしたい人向けの資格」を参考にしてください。
自分の筋肉・体づくりのため
自分の筋トレの質を高めたい、自分自身の健康や体づくりのために知識を深めたい場合は、比較的取得しやすい資格でも十分です。
この場合は、趣味や自己改善のために取得する資格を選ぶと良いでしょう。
自分のために資格を取得する場合は、「趣味・自分のための資格」を参考にしてください。
就職に有利な資格か確認する
就職や転職を考えている場合は、その資格が就職に有利かどうかを確認することが重要です。
特定のスポーツジムやフィットネスクラブが求める資格要件を調べ、必要な資格を取得することで、就職活動がスムーズに進む可能性があります。
知名度の高い資格を選ぶこと
NESTAやNSCAなど、国際的にも認知度が高い資格は、多くのパーソナルジムやフィットネスクラブで評価されています。
募集要項に優遇条件として記載されることが多いため、就職に有利です。
国内のみの資格よりも、アメリカ発祥の認定資格
日本国内だけでなく、アメリカ発祥の認定資格の方が評価される傾向にあります。
これらの資格は、広く認知されており、信頼性が高いとされています。
NESTA-PFT、NSCA-CPTはその代表的な資格です。
これらのポイントを考慮して、自分に最適な筋トレ資格を選びましょう。
資格選びの基準は費用よりも、目的から逆算して必要なものを選ぶことが大切です。
筋トレ資格の勉強方法と難易度
筋トレ資格には、試験不要の資格と筆記試験を受ける資格があります。
多くの資格は実技試験を設けていませんが、アスレティックトレーナー資格(JSPO–AT、JATAC-ATC)は実技試験を含んでいます。
ほとんどの筋トレ資格はマークシートの筆記試験が主流です。資格の難易度よりも、先に説明した目的に沿った資格選びを優先することが大切です。
各資格の難易度の違い
筋トレ資格の難易度や勉強方法については、資格によって異なります。
目的に応じて、適切な資格を選ぶことが重要です。
勉強方法
通信講座
定期的な課題提出や質問サポートを受けながら学習できます。
通信講座は、忙しい社会人や遠方に住んでいる人にも適しています。
講座によっては、オンラインでのライブ講義や録画講義が提供されており、自分のペースで学習することが可能です。
自分の筋肉や体のための勉強であれば、通信講座で取得できる資格でも十分です。
独学
教材を使って自己学習し、試験に備える方法です。
筋トレ資格はマークシート形式の筆記試験が多いため、独学で取得する方も多くいます。
独学は費用を抑えたい方に向いていますが、自己管理能力が求められます。
インターネットや図書館を活用して情報収集し、最新のトレーニング理論や方法を学ぶことが重要です。
独学ではなく民間スクールに通うのであれば、実技スキルの習得を目的にすると良いでしょう。
2ndPASSパーソナルトレーナースクールでおすすめのアウトプット型勉強方法
まずは問題集を解いてみる
多くの方は、テキストを暗記してから問題集にトライする方法を行います。
勉強時間に余裕のある人ならこの方法でも良いですが、社会人や本業で働きながら資格を取得して、転職するような人の場合、1日に使える勉強時間には限りがあります。
そこでまず問題集を解くアウトプットから始め、合格に不足しているところを重点的に補っていく勉強法のサイクルを推奨しています。
一般常識で解けるような問題から、計算式を知っていないと解けない問題まであるので、テキストの中でも勉強時間を割く優先度を出すために、まずは問題を解いてわからないところをリスト化から始めましょう。
不足している知識を補う
リスト化した不足部分を補うために、教科書や参考書を使って学習します。
実際の筋トレの資格試験では、筋トレをしている人なら誰でも解けるような問題や、一般常識で解ける問題も含まれています。
一方で、計算式を知らないと解けない問題(例:除脂肪体重の計算など)や、暗記だけでは解けない問題もあります。
再度問題を解く
問題を解き、それを補うために教科書を確認し、自分の言葉で説明できるようにします。
再度問題を解くことで、アウトプットを重視した勉強方法を実践します。
試験の前日や当日の準備
試験の前日や当日は、苦手な項目リストやよく間違えた問題を用意しておきましょう。
特に計算式はど忘れしやすいので、頻出する計算式のまとめを作っておくと良いです。
試験当日に冷静に対処できるよう準備を整え、1点でも多く取ることを目指しましょう。
当たり前ですが、不合格者の最高点と、合格者の最低点の差は1点なのです。
筋トレ資格を活かせる仕事
筋トレ資格を取得することで、さまざまなキャリアパスが開けます。
以下に代表的な仕事の例を挙げて、その内容と役割について説明します。
パーソナルトレーナー
パーソナルトレーナーは、個別のトレーニングプログラムを提供し、クライアントのフィットネス目標達成をサポートします。
クライアントの身体状態や目標に基づいて、個別にカスタマイズされたトレーニングプランを作成し、実行を支援します。
クライアントとの密なコミュニケーションが求められ、モチベーションの維持や進捗管理も重要な役割です。
スポーツジム・トレーニング施設のインストラクター
インストラクターは、スポーツジムやトレーニング施設で働き、トレーニング方法や器具の使い方についてアドバイスを行います。
グループクラスを担当することもあり、複数のクライアントに対して効果的なトレーニング指導を行います。
インストラクターとしての役割には、トレーニングの安全性を確保し、参加者全員が効果的にトレーニングできる環境を整えることが含まれます。
運動教室・スクールの講師
運動教室やスクールの講師として働く場合、地域のカルチャーセンターや福祉施設でトレーニング指導を行います。
高齢者や子供、特定の健康ニーズを持つ人々に対して、適切な運動プログラムを提供することが求められます。
講師は、参加者の体力レベルや健康状態に合わせたトレーニングを設計し、安全に指導する責任があります。
スポーツ・トレーニング用品の営業・販売スタッフ
スポーツ・トレーニング用品の営業や販売スタッフとして働く場合、トレーニング器具やサプリメントの販売を担当します。
製品の知識を活かして、顧客に最適な商品を提案し、効果的な使用方法を説明します。
営業活動では、フィットネスジムやスポーツ施設への訪問も行い、製品の導入や販売促進活動を行います。
筋トレを仕事にするための実技スキル
筋トレ資格に裏付けされた知識だけでなく、実技スキルも非常に重要です。
資格取得だけではなく、実際の現場での経験を通じてスキルを磨くことが求められます。
資格に裏付けされた知識と実技スキルの重要性
筋トレ資格を取得することで、科学的なトレーニング理論や知識を得ることができますが、それを実際の指導に活かすためには実技スキルが不可欠です。
実技スキルを磨くことで、クライアントに対して効果的で安全なトレーニング指導を行うことができます。
実技スキルの習得方法
実際にジムで働く
実技スキルを習得するためには、実際にジムで働くことが一つの方法です。
現場での経験を通じて、クライアントのニーズに応じたトレーニングプログラムの作成や、トレーニング指導のスキルを向上させることができます。
現場でのフィードバックを受けながら、実践的なスキルを磨くことが重要です。
民間のスクールで学ぶ
民間のトレーナースクールで実技スキルを学ぶことも効果的です。
実技訓練に特化したカリキュラムを提供しているスクールでは、専門的なトレーニング方法や指導技術を学ぶことができます。
スクールでの学びは、現場での実践と組み合わせることで、より効果的なスキルアップが期待できます。
2ndPASSパーソナルトレーナースクール
2ndPASSパーソナルトレーナースクールは、これまでに1800名以上のパーソナルトレーナーを育成してきた実績があります。
このスクールでは、理論と実技を組み合わせたカリキュラムを提供しており、実践的なトレーニング指導を行います。
現場での即戦力となるスキルを身につけることができ、卒業生は様々なフィットネス施設やトレーニング施設で活躍しています。
この記事を書いた2ndPASSパーソナルトレーナースクールでは完全未経験の方でも実技と資格の習得をし、さらに就職までサポートしています。
✅ 完全未経験からでも資格&実技スキルを習得
✅ あなた専属のコーチが就職・独立サポート
✅ 就職できる提携ジムは1600店舗以上
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