公開日:2021.08.24

最終更新日:

【完全ガイド】パーソナルジムを開業する前に絶対知っておくべきこと

業界情報 パーソナルトレーナー

「パーソナルジムの開業って何から始めれば良いんだろう?」

「いつかジムを開業したいけど、なるべく失敗しない方法が知りたい」


パーソナルジムに限らず、開業にかかる費用は安くはなく、当然リスクはつきもの。

特にお金のリスクはできるだけ抑えたいものですよね。

本記事ではパーソナルトレーナーの人がジムを開業する前に知っておいた方が良いこと、考えた方が良いことをまとめていきます。

「ある程度トレーナー経験はあるけど、なかなか起業の一歩を踏み出せない」

「将来的に自分のジムを持ちたいので、今のうちに色々勉強しておきたい」

「資金がそこそこ貯まってきたので、ジム開業をしてみたい」

そんな方々の参考になれば幸いです!

将来パーソナルジム開業や転職に興味がある方へ


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パーソナルジム開業の現状と将来性

パーソナルトレーニングの需要

近年、健康志向が高まる中で、パーソナルジムの需要も急速に増加しています。

特にダイエットを目的とする人々、シニア層の健康維持・向上を求める声、そして日常の健康管理としてのトレーニング需要が高まっています。

このような背景から、パーソナルジム業界の将来性は非常に明るく、持続的な成長が期待されています。

特に、個別指導に特化したサービスは、大手フィットネスクラブとは異なる、パーソナライズされた価値を提供することができるため、顧客の高い満足度とリピート率を誇ります。

「パーソナルトレーナーの将来性: 需要とキャリアの可能性」

パーソナルジム経営と他業種との比較

また、他のビジネスと比較して、パーソナルジムは商品の在庫を持たないため、在庫リスクがほとんどありません。

例えば、飲食店の場合、食材の賞味期限や仕入れのコスト管理が難しく、在庫管理には細心の注意が必要です。

しかし、パーソナルジムではそのようなリスクがないため、初期投資やランニングコストを抑える上で大きなメリットとなります。

パーソナルトレーニングのようなサービス提供型のビジネスモデルは、顧客との直接的な関係を築くことができ、その結果として安定した収益を期待することができます。

「パーソナルトレーナーになるには?資格・スキル・経験のすべて」

パーソナルジム開業に必要な投資: コストとリターン

ジム 開業 資金

ジム開業をする上でかかる資金は初期費用とランニングコスト(運転資金)の大きく2つに分けることができます。

パーソナルジム開業時にかかる初期費用(イニシャルコスト)

開業 イニシャルコスト 費用

パーソナルジムの開業資金はおよそ300~400万円の費用目安となります。

※自社調査 :2ndPASSトレーナースクールの卒業生の開業資金の平均値

ジムの開設にかかる初期費用の300~400万円の内訳は以下のとおりです。

(開業するジムの規模やエリアによって異なります。)

項目費用
内装費50~80万円
集客準備30~50万円
物件費用家賃×5か月分
マシン約50万円
キャンペーン費用値引き額×人数


物件費用の違いとパーソナルジムの選択

パーソナルジム物件の家賃は都心と地方か、開業するエリアの違いにより、倍以上のコスト差が生じることがあります。

さらに、自宅のマンション1室をプライベートジムとして利用するか、専用のテナントスペースを賃貸するかによっても、必要な費用は大きく異なります。

パーソナルジムの魅力の一つは、1部屋分のスペースだけでの開業が可能である点です。

しかし、注意点として、マンションの1室をジムとして利用する場合、近年では騒音問題などにより、不動産業者からの制約が厳しくなってきています。

特に、パーソナルトレーニングを目的とする利用に対しては慎重な対応が求められるので、十分なリサーチと確認が必要です。

さらに、初期費用だけでなく、継続的にかかるランニングコスト(運転資金)も考慮する必要があります。

パーソナルジム開業後にかかるランニングコスト(運転資金)

ランニングコスト

およそ目安として毎月70~80万円のランニングコストがジム経営にかかります


パーソナルジムを運営する際には、初期投資だけでなく、継続的にかかるランニングコストを考慮する必要があります。以下は、主なランニングコストの内訳です。

項目説明
家賃物件の場所や広さによって変動しますが、都心部では高額になることが多いです。
光熱費ジムの運営時間や機器の使用頻度によって変わります。
機器のメンテナンス費使用するトレーニング機器の種類や数によって変動します。
広告・宣伝費新規顧客を獲得するための広告やSNSの広告費用など。
保険料事故や怪我の際の補償を考慮して、適切な保険を選ぶ必要があります。
スタッフの給与スタッフを雇用する場合の給与や、研修費用など。
その他消耗品の補充や、新しい機器の導入、リニューアル工事など、その他の運営に関連する費用。


これらのランニングコストは、ジムの規模や運営方針、立地条件などによって大きく変動するため、事前の計画と予算の見直しを定期的に行うことが重要です。


ジムの運営にかかるランニングコストは、大きく「固定費」と「変動費」に分けられます。

固定費

これは家賃や人件費など、毎月一定の出費となるものです。

一度決定すると簡単には変更できないため、ランニングコスト全体の約60%を占める重要な部分です。

変動費

広告やPR活動に関連する費用など、運営方針や戦略によって変わるコストです。

特に集客に関する広告費は、戦略次第で大きく節約することが可能です。

集客戦略を広告に頼りすぎると、ランニングコストが増大し、資金繰りに圧迫が生じる可能性があります。

そのため、Web集客や口コミ集客など、複数の集客方法を併用することでリスクを分散させましょう。

安定した集客基盤を実現し、ランニングコストを最適化する努力がジム開業後の経営には求めらるのです。

開業時には、ランニングコストを4か月分以上確保しておくのが理想的です。

実際、2ndPASSパーソナルトレーナースクールの調査によれば、コロナ禍を乗り越えたパーソナルジムは、少なくとも4か月分のランニングコストを確保していたとのことです。

具体的には、初期費用として300~400万円、ランニングコストとして280万円(70万円×4か月分)、合計で約600万円がジム開業の目安となります。

このような大きな金額を自己資金だけで用意するのは難しいため、事業計画書を作成し、銀行や投資家からの資金調達を検討することが、安全な開業の鍵となります。

3. リターンの計算式:「毎月3人の集客で、ランニングコストを回収」

初期費用やランニングコストの投資に対して、いつどのくらい回収できるのか?を計算するのはビジネスの基本。

今回は「月3人の集客で、どれくらい売上が立つのか確認してみましょう!」

パーソナルジムの売上は、大きく分けて下記の2つから成り立っています。

  • 初回の契約
  • 継続コース (初回の契約終了後、リピートの契約)


例として初回契約と継続コースを下記のプランで説明します。

商品(パーソナルトレーニングのプラン)の例

  • 2ヶ月16回コース:20万円
  • 継続コース:15万円 (1回のみで計算)
  • 新規集客:毎月3人


例として、2ヶ月16回のコースを20万円で提供し、その後の継続コースを15万円で提供する場合を考えます。

お客様が継続してくれる確率は約7割と仮定します。

新規のお客様が毎月3人入会し、そのうちの7割が継続すると、以下のような売上と利益の構造が見込まれます。

新規売上(月)継続売上(月)合計売上(月)ランニングコスト(月)利益(月)
1ヶ月目60万円0万円60万円70万円-10万円
2ヶ月目60万円0万円60万円70万円-10万円
3ヶ月目60万円31.5万円91.5万円70万円21.5万円
4ヶ月目60万円63万円123万円70万円53万
5ヶ月目60万円94.5万円154.5万円70万円84.5万
6ヶ月目60万円126万円186万円70万円116万


「毎月3人の集客をすると、3ヶ月目で21.5万円の利益が出る」と今回のパターンでは計算できます。

このように、継続するお客様の数が増えることで、毎月の売上が増加し、ランニングコストを上回る利益を上げることが可能となります。

継続するお客様の数を増やすことが、パーソナルジムの収益性を高める鍵となります。


また、今回の計算では1,2ヶ月目は赤字となっておりますが、実際のところ開店した初月は最も集客しやすい傾向があります。

このような状況を実現するためには、適切なエリア選定が必要です。

そもそもパーソナルトレーニングに興味のある人の少ないエリアでは、安定的な集客が厳しいからです。

適切な場所での開業により、現実はこの計算よりも早くランニングコストを黒字化することが期待できます。

この計算例はあくまで一例に過ぎませんが、もし「毎月3人の新規集客」を継続できれば、3ヶ月目には黒字を達成することができるというポイントを理解しておくと良いでしょう。


この計算では継続コースを2ヶ月としていますが、実際の運営現場では多くの顧客が半年、あるいは1年以上も継続してサービスを利用されるケースが少なくありません

このような長期的なリピート顧客を増やすことで、安定した収益を確保し、ビジネスの持続性を高めることができます。

開業資金の調達方法

パーソナルジムを開業する際には、初期投資やランニングコストを賄うための資金が必要です。

資金調達の方法はいくつかありますが、ここでは主に2つの方法を紹介します。

1. 自己資金の活用

自己資金を活用することは、外部からの資金調達の手間やコストを削減することができる最もシンプルな方法です。

フリーランス活動からの資金蓄積

 

フリーランスとしての活動を通じて資金を蓄積することは、多くのトレーナーが選ぶ方法の一つです。フリーランスとしての収入は、固定給よりも柔軟性があり、短期間での資金蓄積が期待できます。

 

また、フリーランス活動を通じて得られる経験や人脈は、後のジム開業にも役立つでしょう。

2. 公的融資: 公庫からの資金調達のステップ

公的融資は、低金利での資金調達が可能なため、多くの起業家にとって魅力的な選択肢となっています。

事業計画の作成とプレゼンテーション

公庫からの資金調達を成功させるためには、しっかりとした事業計画の作成が必須です。

 

事業計画書には、ビジネスの概要、市場分析、財務計画などが詳細に記載されるべきです。

 

そして、これを元に公庫の担当者に対してプレゼンテーションを行い、資金調達の必要性と返済能力を確認してもらうことが求められます。

ジム開業、主な2つの方法

ジム 開業 方法

ジム開業には主に「起業」と「フランチャイズ加盟」の2つのやり方があります。

それぞれコスト、リスクや経営の仕方が変わってくるので、あなたにあったジム開業はどちらか考えてみましょう。

独立してパーソナルジムを開業

ジム 起業 個人

「どんなジムにするか?」

「年収はどれくらい稼ぎたいか?」

「どれくらいの規模のジムにするのか?」

あなたご自身が起業してジム開業するなら、これら全てをあなたが自由に決めることができます

前の章で説明した通り起業するとき、銀行や投資家から融資を受けて開業資金を集めるのが基本です。

融資を受けるためには事業計画書を作成する必要があります。(ここでも「準備の大切さ」が分かります。)

起業する場合に自分で決めることはおよそ以下の通りです。

  • どんなお客さまを集めたいか(ターゲティング)
  • ジムのコンセプトや強み(ブランディング)
  • マシンや機材はどんなものにするのか
  • WebサイトやSNSの作成
  • 競合ジムとの差別化
  • トレーニングの価格
  • 営業時間


動画に出演している関塚さんは東京の渋谷でパーソナルジム Levenを経営しています。


神奈川、湘南エリアにて実際にジム開業した濱野 優大さんへのインタビュー

湘南のパーソナルジム HEART BODY(ハートボディ)はこちら



2ndPASSパーソナルトレーナースクールを卒業して独立した卒業生

プロ野球志望からパーソナルトレーナーへ。トレーナー転職1年でジム開業。

この記事を書いた2ndPASSパーソナルトレーナースクールでは完全未経験の方でも実技と資格の習得をし、さらに就職までサポートしています。

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一方で起業に対して、経営やマネジメントなどオーナー業のみをメインに行う「フランチャイズ加盟」というやり方があります。

フランチャイズ加盟によるジム開業

ジム フランチャイズ 開業

フランチャイズ本部(フランチャイザー)に加盟金を支払い、オーナー(フランチャイジー)としてジム開業をする方法です。

デメリット

  • 自分で起業するパターンと比べ、自由度が下がる。(ブランディング、トレーニング単価、サービス内容など)
  • 他のフランチャイズ店舗の問題から、マイナスのイメージを受ける場合がある。
  • 売り上げに関わらず毎月、本部にロイヤリティを支払う必要がある。


メリット

  • 0から集客する必要がない
  • 起業と比較して費用を抑えられる
  • フランチャイズ本部のブランドやビジネスモデルを活用して経営できる(ジムの運営に集中できる)


フランチャイズ加盟と起業の主な違いは、このようにコストと自由度にあります。

起業であれば自由にジムのコンセプトを決められますが、フランチャイズ加盟の場合は本部のブランディングに従う必要があります。

その反面、本部が用意したビジネスモデルを活用できるので、開業した後はジムの管理などオーナー業に時間を割くことができます。

開業する前に抑えておくべきスキル

トレーナー スキル

ジム開業後の経営で主に必要なスキルを3つ紹介します。

「いつかはジムを開業したい」

「いますぐにでも開業したいけど、まだ不安なところがある」

といった方は以下の3つをチェックしてみて、準備不足なところがないか参考にしてみましょう。

ジム開業する前に固めておきたい集客スキル

集客は主に3つの方法が挙げられます。

  1. 口コミ
  2. SNS集客
  3. Web集客

1.口コミ・オフライン集客

口コミ集客はトレーニング現場の満足度から主に生まれます。

既にパーソナルトレーニングのお仕事をされている方であれば、今のお客さまからどれくらい口コミ集客が発生しているか計算してみることで確認できます。

口コミによる集客をこちらから促す方法の1つに「紹介割引」などのキャンペーンがあります。

2.SNS集客

SNS集客はFacebookやインスタグラムなどで継続的に発信することで、お客さまにあなたのジムを知ってもらうことから始まる集客方法です。

「どんな雰囲気のジムなんだろう」

「筋トレ初心者の私でもパーソナルトレーニングはできるのかな?」

「スポーツの経験がない私でも大丈夫かな?」


こうしたお客さまの疑問点、不安を解消する材料を普段のSNS発信で知ってもらい、問い合わせに繫げていく集客方法です。

※注意点

ジムのこだわりや、トレーナー自身の日々の日常を発信される方もいらっしゃいますが、集客を目的とするのであれば「お客さまの疑問点」を軸に発信することが求められます。(顧客視点)


3.複数店舗の開業にはWeb集客

Web集客はHPやGoogle広告から、お客さまに知ってもらい集客に繋げる方法です。

お客さまの年齢層によっては上記の「SNSを普段あまり見ない」といった方もいるので、ターゲットとするお客様にとって身近な媒体を集客経路に選んでいきましょう。

Web集客には

  • リスティング広告(広告費をGoogleに支払い、検索画面に表示させる方法)
  • SEO(広告費をかけずにGoogle検索画面に表示させる方法)
  • MEO(Google検索画面にマップであなたのジムが表示される方法)

など多様な方法があります。

特にジムを開業する上で、「パーソナルトレーニング 地名」で検索する方は多いので、MEOに関する知識は開業前に準備しておくことをオススメします。

これはお客さまがトレーニングジムを探す際「通いやすさ」を大事にすることが多くあるからです。

MEO設定に関しては「Googleマイビジネス」

https://www.google.com/intl/ja_jp/business/

に登録することで無料で始められるので、集客コストを下げるためにもぜひ開業したジムを登録しておきましょう。

トレーナースキルはジム開業に必須なのか?

セカンドパス 東京

優秀なトレーナーを雇うために、経営者自身もトレーナースキルは持っていおくことが望ましいでしょう。

「経営のみに時間を割き、現場でのトレーニングはトレーナーに任せる」

といったことも可能ですが、それができるのがある程度の従業員を確保してからの段階です

具体的には

  • 解剖学や栄養学などの知識
  • トレーニング指導の実技スキル
  • お客様とのコミュニケーションスキル

などが挙げられます。

上記のスキルはどれか一つでも欠けているのは望ましくありません。すべてが大切です。例えば、解剖学に基づいた根拠ある知識が無ければ、効果的なトレーニング指導はできません。

怪我をさせてしまえばジムの経営に関わるのでトレーナースキルは欠かせません。

資格はジム開業した後、お客様への安心材料に

パーソナルトレーナー スクール 資格

上記のスキルを裏付ける根拠として資格を持っておくことも強くオススメします。

「資格を持っているトレーナー」と「資格を持っていないトレーナー」


お客さまの視点から考えると、圧倒的に有資格トレーナーの方がお客さまに安心感を与えます。一般的なお客さまは「トレーナーのスキルがどれだけ優れているのか?」を判断することができません。

  • ジムの雰囲気
  • トレーナーとお客さまの性格などの相性

などを基準にお客さまはジムやトレーナーを選びます。

パーソナルトレーニングを前向きに考えている方は「他のジムの体験トレーニングも見学している」ことを前提に考えましょう。

※トレーナースキルと国際資格が取得できるパーソナルトレーナースクール2ndPASSはこちら

2ndPASS(セカンドパス)について

【パーソナルトレーナーの資格について詳細はこちら】

どんな場所に店舗を構え、ジム開業するのか?

どんな場所に店舗を開こう

ジム開業を都心でするか、地方でするか?

開業エリア選びはパーソナルジム開業後の集客に大きく関わります。都心と地方で開業する場合、それぞれどのような特徴があるのかまとめていきます。

地方でのジム開業

地方はブルーオーシャンと言われる競争相手の少ない市場であるため、開業未経験者にもおすすめできるエリアだと言えます。

すでにパーソナルジムが普及しているエリアもありますが、都心と比べれば競合ジムは少なく

「まずは地方でジム経営をし、実績やジム経営スキルに自信が出てきてから都心部に新たにジムを出す」という長期的な計画を持っておくのも良いでしょう。

また資金の部分で説明したランニングコストに関わる「家賃」も地方であれば大幅に削減できます。ジム経営する上で家賃や土地代は運転資金の多くを占めるので、これは大きな違いです。

ただあまりにも田舎すぎる場所に開業してしまうと、集客できないというリスクがあります。

エリア選定する際に、フィットネス人口がどれくらいいるのか調査を行う必要があります

都心でのジム開業

結論、都心でのジム開業はハードルが高いです。都心のジム経営が難しい理由は主に2つあります。

  • 費用
  • 競合が多く、差別化が難しい

都心でジム開業するとき、そもそもの土地代や家賃が高くランニングコストのための資金繰りも必要になります。

そのため「他のエリアであれば家賃を払える売り上げはあったのに、都心部に開業したが故にうまくいかなかった」

といった例は少なくありません。

また都心でのジム経営は地方以上にジムの差別化をすることが求められます。

ここ数年で総合型フィットネスクラブやスポーツジムなどの数も多様性も大きく広がりました。

  • 2010年代に日本で広まった24時間の「エニタイムフィットネス」
  • パーソナルトレーニングジム「ライザップ」

などからフィットネス産業の波が始まり

  • 音楽に合わせた暗闇フィットネス
  • 楽しく痩せるキックボクササイズ

このようにジムの数だけでなく、ジムの種類も多様化しています。

多数のフィットネスジムが競争する都心で、お客様が「他のジムではなく、あなたのジムを選ぶ理由」を明確にする必要があるのです。

単純にパーソナルトレーナーのスキルだけでなく、経営面のスキルが都心でのジム開業には求められます。

だからこそ開業する前に、他の競合フィットネスジムに負けないよう戦略策定・準備をする必要があるのです。

パーソナルトレーニング業界について

パーソナルトレーニング業界について

これからパーソナルジムを開業する上で「そもそもフィットネスやパーソナルトレーニング業界は今後どうなんだろう?」
といった不安は誰しも少なからず感じることでしょう。

コロナ禍において新型コロナウィルスによる「フィットネス業界への影響」は注目の的になりました。

コロナによるジム経営の影響はどうなの?

コロナの影響はどうなの?

フィットネス業界は新型コロナウィルスの影響を大きく受けました。多くの人が出入りするスポーツクラブやフィットネスクラブは休業・閉鎖をするところが相次ぎました。

しかし一方でパーソナルトレーニング業界に限っては一時的な経営面でのダメージはあっても、回復しているジムが多い状況です。

コロナ禍におけるフィットネス業界の問題に「不特定多数の人の出入り」が主な論点になりました。パーソナルトレーニング業界がコロナ禍の影響を大きく受けずに済んだ理由はここにあります。

弊社パーソナルトレーナースクールが提携するジム様から、この影響について直接お伺いしたところ、

お客さまからは

  • 「パーソナルジムだからこそ、不特定多数の人の出入りがないので安心してトレーニングできる」
  • 「お客さま1人1人のアルコール消毒などトレーナーの細かなコロナ対策が安心」

といった声をいただいています。

もちろん多くのお客さまが通う、スポーツクラブやフィットネスクラブでもコロナ対策は行っております。

しかしいくら対策をしても、多数の人が通うスポーツ施設ではどうしても一人一人のお客さまの動きを管理するのが難しいところです。

その点パーソナルトレーニングジムはお客さまのジム内での動きが管理しやすく、ジム内のスタッフでもコロナ対策が可能です。

そしてこれがお客さまへの安心感を生み出し、コロナ禍で1度は休会したお客さまでも「またパーソナルトレーニングを再開したい」と戻ってこられる方が多くいらっしゃる理由の1つです。

多くのお客さまが通うフィットネスクラブやスポーツジムと比較すると、1対1のマンツーマン形式の業態(マイクロジム)だからこそ、コロナ禍でも対策の余地があるのがパーソナルジム経営の利点であると言えます。

パーソナルジム・業界の将来性

コロナを抜きにしてもパーソナルトレーニング業界の将来性はどんなものなのでしょうか?トレーナースクールを運営する弊社の見解は、今後も成長する業界であると考えております。

この大きな理由として日本の高齢化社会が関係します。

「体にトラブルを起こす高齢者人口の増加に対して、医療従事者の数が追いつかないのでは?」という問題が取り上げられています。

そこで「体が不調を起こす前に治す」予防医療が年々、注目されつつあります。パーソナルトレーナーはダイエットだけでなく、お客さまが体に問題を起こす前に気づける立場にいる職業です。

ダイエットだけでなく、肩こり、腰痛などといった「疼痛改善」「コンディショニング」ができるトレーナーは高齢者が増え続ける日本において、今後も将来性を期待できる業種と考えることができます。

ただこれを逆に見れば、ダイエット指導しかできないトレーナーの将来性は厳しいものであると捉えることもできます。

ジム開業のさらに先を考えた場合、「お客さまの体の不調をいち早く気づき、症状が出る前に対処できる」トレーナーを育成することもジム経営者には求められる視点と言えるでしょう。

まとめ

いきなり開業のリスクが負えないといった人は、レンタルジムを活用してフリーランスから始めてみるのもいいでしょう。

ジム開業に向けてパーソナルトレーナーとしてのスキルを身に着けたい。そんな方はお気軽に2ndPASS(セカンドパス)パーソナルトレーナースクールにお問い合わせくださいませ。

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WRITER 戸田 明宏

2ndPASSスクール/編集部/Webディレクター

保有資格:NESTA-PFT、NESTA-WMT

Webディレクター:Web広告、SEO、ホームページ集客

2ndPASSスクールではホームページ運用やサイト制作を、主に卒業後の生徒に向けてサポート

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