パーソナルトレーナーになりたい、転職したいと考える場合、業界の「将来性」も気になる方は多いのではないでしょうか?
有名人のインスタグラムやYoutubeなどを通して、パーソナルトレーナーというワードは近年、多くの人が知る言葉になりつつありますが、この業種の将来性はどういったものなのかを解説していきます。
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パーソナルトレーナーの将来性と需要
パーソナルトレーナーという仕事の将来性を考えるとき、まずこの仕事の「需要」がどれだけあるのかを考える必要があります。
パーソナルトレーナーにとって将来性を見出せる需要は大きく分けて以下の3つがあります。
- ダイエット
- 健康維持
- 高齢者向けの健康指導
ダイエット向けのトレーニング
芸能人が大幅な減量をするテレビCMをきっかけにパーソナルトレーナーという存在は知られるようになりました。「短期間で○○kg減量!」のようにダイエットしたい人が通うものがパーソナルトレーニングの一般的なイメージなのではないでしょうか?
クライアント様(お客様)の1人1人の体質や生活スタイルに合わせたダイエット指導を行うのがパーソナルトレーニングの仕事内容です。1人では挫折してしまうことが多いダイエットをトレーナーが寄り添うことで成功に導くのです。
短期間でのダイエットを一人でこなすのは簡単ではないため、例えば結婚式を控えた女性のお客様が確実にダイエットを成功させるためにパーソナルトレーニングに通うことがあります。
女性のお客様を中心にダイエット目的のパーソナルトレーニングの需要はここ10年で高まりを見せました。都心部を始めとして、パーソナルトレーニングジムの数も増加傾向にあります。
しかし女性のダイエットだけがパーソナルトレーナーのできることではありません!
健康維持
ダイエットの他にも
- 「肩こり」「腰痛」などに対処する疼痛改善
- 猫背やX脚、O脚などに対処する「姿勢改善」
- 「解剖学」に基づいた運動指導
- 「栄養学」を根拠とした食事コントロール
などがあり、ダイエット以外にもお客様が抱える悩みに幅広く対処できることもパーソナルトレーナーが求められる理由の一つであります。
肩こりや腰痛は日本人の3人に1人は経験があると言われる悩み。年齢とともに増える体の悩みへの解決策をパーソナルトレーナーが持っている点にも業界の需要が見受けられるでしょう。
またコロナで延期となりましたが、東京オリンピック2020の開催が2013年に決定され、国が健康産業に力をいれたこともパーソナルトレーニング業界の強い基盤をつくることにもなりました。
高齢者向けの運動指導
年々、高齢者の割合が増え続ける日本社会において、健康ニーズに答える業種の求人は増加傾向にあります。
上記でも述べた通りパーソナルトレーナーはダイエットに限らず幅広く体の悩みに対処できる職業です。腰痛や肩こりに悩む高齢者が増えることと比例して、パーソナルトレーナーの需要も今後増えていくことが予想されます。
高齢者だけでなく子どもへの運動指導もでき、幅広い年齢に対応できるトレーナーもいらっしゃいます。
痛みの改善の他にも、定期的にパーソナルトレーニングに通うことで体のメンテナンスをするアプローチもあり、体の不調が起こる前に予防するアプローチもできます。
様々な働き方のあるパーソナルトレーナー
将来性を考えるときに働き方や給料が気になる方は多いのではないでしょうか?
パーソナルトレーナーとして働くとひとことで言っても、働き方はそれぞれです。パーソナルトレーナーは大きく3つに分けられます。
- 正社員
- フリーランス
- 開業
- 番外編(未来)
正社員
スポーツジムやトレーニングジム企業で社員として働きます。パーソナルトレーニング業務以外にも、ジムの運営に関する様々な業務・顧客管理・受付業務なども行います。
給料は固定給のみのところもあれば、固定給+歩合給として成果に応じてインセンティブ報酬の形態を設けているジムもあります。
ジムによって給料は異なり一概に年収を出すのは難しいですが、基本給がおよそ月収18~24万円程度です。インセンティブはさらにジムによって変わりますが10万程度から、多いところでは基本給と同じくらい報酬としているジムもあります。
フリーランス
パーソナルトレーナーとして働く場合、正社員しか選択肢がないわけではありません。
スポーツクラブやジムと業務委託契約を結んだり、レンタルジムを活用したりすることでフリーランスのパーソナルトレーナーとして活動できます。
正社員との大きな違いは働く時間が自由となり、収入は完全歩合制となります。より多くのお客様を担当することができれば、それだけ高収入を望めます。
集客も自分で行う必要があるのでビジネススキルが求められます。収入は自分の頑張り次第というところもあるので、「今よりもっと稼ぎたい」「就業時間に縛られず働きたい」「トレーナーとしてのキャリアを高めたい」など様々に理由でフリーランスでトレーナー活動をする方がいます。
独立・開業
自身でジム開業して働きます。経営者になるのでパーソナルトレーニング以外にも資金繰りや、マーケティングの知識などの勉強も必要にはなりますが、その分大きな収入が望めます。
年齢若くして20代でもジムを開業するトレーナーもなかにはいらっしゃいます。
フリーランスで経験を積み、お客様の数も十分に確保できてトレーナーとしての知名度を確立した後に開業するのが一般的なパターンです。開業に関しては本当に人それぞれになるので「将来ジムを持ちたい」とお考えの方は様々なジム経営者あるいは他業種の経営者との人脈構築も求められるでしょう。
店舗を持って開業される際、様々なことを考慮する必要がありますが、なかでも「どこにジムを出すか?」は非常に大切。都心部などジム数が飽和状態と言える場所では、他のジムとの差別化が難しからです。
またシンプルに店舗の家賃が高すぎるため経営が継続できず畳んでしまう方も少なくありません。
【番外編】「将来考えられるパーソナルトレーナーの新たな働き方」
「企業の従業員の健康管理をパーソナルトレーナーが担う!?」
従業員の健康は企業の生産性に関係してきます。今後は企業のパフォーマンスを高める為にパーソナルトレーナーが活躍する時代が来る可能性があります。
2020年9月18日、『一般社団法人全国運輸環境協会』というバス会社など運輸業界の労働環境改善の国会セミナーが開かれました。2ndPASSパーソナルトレーナー養成スクールを運営する株式会社『ジェイエルネス』は健康セミナー講師として参加し、運輸業の労働環境の改善にパーソナルトレーナーが貢献できる未来を発表。
長距離ドライバーの事故の原因の上位にくるのは「健康起因」によるものというデータがあります。従業員の健康管理をパーソナルトレーナーが担うことで、彼らの活躍できる分野がトレーニングジムから更に広がることを将来予想してもおかしくはありません。
【一般社団法人全国運輸環境協会】主催の「国会セミナー」にて、健康セミナーの講師を担当
将来性を高めるスキル
フリーランス活動で、パーソナルトレーナーの将来性は個々の努力でも切り開くことができます。
ではトレーナーの将来性を分けるスキルとはどんなものなのでしょうか?以下の大きく3つに分けて説明していきます。
- 資格
- ビジネススキル
- オンラインの活用
資格
パーソナルトレーナーは最低一つ以上は資格を持っておくことをオススメします。
医師、理学療法士、鍼灸師などには専門学校を経て取得する国家資格が必要ですが、「この資格がないとパーソナルトレーナー活動が出来ません」というものはありません。現状、資格なしでもパーソナルトレーナーとして活動できるため、トレーナーによって個々のスキルに差があるのです。
国家資格がない代わりにパーソナルトレーナーには「民間資格」が数多くあります。解剖学、運動生理学、栄養学など科学的根拠に基づいたトレーニング指導はお客様に信頼を与えるのです。
正社員トレーナーとして活動する場合は、ジムの設ける研修制度に従った自社資格などもありますが、フリーランスで活動する際は資格は必須と言えるでしょう。
数多くあるトレーナー資格で代表的なものを紹介します。
NESTA PFT
NESTAはアメリカの発行する国際的によく知られている資格です。PFTはPersonal Fitness Trainerの略。
パーソナルトレーナーに必要な知識を網羅しているだけでなく、フリーランスのや独立開業を意識したトレーナーが持つべきビジネスマインドにまで触れる資格です。
2ndPASSはNESTA認定アカデミーとなり、パーソナルトレーナーの知識・スキルだけでなく資格取得に向けたコースも用意しております。
NSCA CPT
こちらもNESTAと同じくらい国際的認知度の高い資格です。普段運動をしない方から、アスリートの方まで幅広い年齢のお客様へのトレーニング指導ができる証明となる資格です。
JATI ATI
こちらは日本で発行している資格です。上記のNSCA CPT資格を持っているとこちらの資格取得の際の試験が一部されるなどもあります。
ビジネススキル
主なスキルとして「集客スキル」や「コミュニケーションスキル」が挙げられます。
集客スキル
正社員のトレーナーは会社が集客しますが、フリーランスのトレーナーは自分で集客します。
主な集客方法としてコストの低いインスタ投稿などのSNS集客から始める方が多いです。自分のホームページを持とうとすると20~30万円ほどのコストがかかります。今では幅広い年齢層の人もSNSをやっており、使い方によっては強力な集客ツールになります。
コミュニケーションスキル
集客スキルと同時にトレーナーに欠かせないのがコミュニケーションスキル。これは雇用形態に関係なく必要なスキルです。
クライアントの体の悩みを解決するのがトレーナーですが、継続的にトレーニング指導をしていくにはお客様の本音とも向き合う必要があります。
せっかく食事指導をしても、お客様がそれを守ってくれなければトレーニングの価値が発揮されません。お客様との信頼関係をつくってくためにコミュニケーションスキルを勉強していくのもトレーナーには求められます。
オンラインの活用
2020年、コロナウィルスの影響でフィットネス業界が名指しで営業の自粛を強いられたこともあり、一時期は業界の将来性を心配の声もあがりました。
しかし自粛期間をきっかけにオンライントレーニングを積極的に取り入れる企業やトレーナーが増え、不測の事態という波を乗り越えました。
時間やトレーニング場所の制約を受けずにトレーニングできると、それだけ多くのお客様を担当できるので収入も期待できます。
テクノロジーの発達とともにこれまでにない働き方も現れてきます。特にフリーランスで働くトレーナーは身軽さを活かし、時代に流れに合わせて働けるという意味でも、将来性のある職業だと言うことができるでしょう。
まとめ
パーソナルトレーナーの将来性を「社会の需要」「働き方」「スキル」の3つの観点からまとめていきました。
将来の進路や転職を考えるうえで参考になると幸いです。
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