公開日:2024.01.21

最終更新日:

理学療法士がパーソナルトレーナー転職すると有利な理由

業界情報 パーソナルトレーナー 就職・求人

近年、理学療法士からパーソナルトレーナーへの転職を考える方が増えています。この変化は、単にキャリアの変更ではなく、新たな可能性への一歩を意味しています。

理学療法士としての豊富な専門知識と経験は、健康とフィットネスの分野で大きな強みとなります。市場では、より個別化された健康サポートへのニーズが高まっており、パーソナルトレーナーの役割が注目されています。

実際に、2ndPASSパーソナルトレーナースクールでは、理学療法士の方からの「トレーナーになりたい」という問い合わせが増えております。

また2ndPASSスクールには実際に理学療法士からトレーナーへ転職を果たした卒業生もいます。

理学療法士の専門性は、理学療法士としてだけではなく、パーソナルトレーニングなどのフィットネス業界でも活かせる職能なのです。

パーソナルトレーナーとしてのキャリアは、専門知識を広範囲に応用し、さらに柔軟な働き方を可能にするため、多くの理学療法士にとって魅力的な選択肢となっています。

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理学療法士がパーソナルトレーナー転職を考える3つの理由

理学療法士がパーソナルトレーナーに転職を考える理由は、現在の仕事に対するさまざまな制限や不満から来ています。

具体的には以下の3つがあります。

  1. 理学療法士としての年収の上限が医療制度によって設定されていること
  2. 1日にできる治療の量には時間的な制約があること
  3. 理学療法士の人数が増え続ける中で、職場での競争が激化し、給与の上昇が限られていること


つまり、どれだけ頑張っても、収入の上限は比較的固定されているという側面があるのです。


国の診療報酬制度と医療費削減の流れにより、理学療法士の収入は、10年前と比較して減少傾向にあります。

少子高齢化による医療費の増加を抑制するため、リハビリテーションを含む診療報酬が削減され、これが理学療法士の働く施設の利益および収入にマイナス影響を与えています。

〈参考〉 厚生労働省|リハビリテーションに係る診療報酬(概要)より


これに対して、パーソナルトレーナーとして働く場合、個人の努力や成果が直接収入に反映される可能性が高いため、より自分の頑張りが収入に直結しやすい職業です。

そのため、理学療法士の中には、自身の専門性をより広く活用し、収入と働き方の両面で柔軟性を得られるパーソナルトレーナーへの転職を検討する方が増えています。

特にフリーランスのパーソナルトレーナーとしては、自分の努力と成果に基づいて収入を増やす可能性が高く、仕事のスタイルも自ら設定できるため、理学療法士にとって魅力的なキャリアパスとなっています。

理学療法士とパーソナルトレーナーの違い

理学療法士とパーソナルトレーナーの職務内容、対象者、必要な資格やスキルについての比較を行うと、いくつかの重要な違いが浮き彫りになります。

まず、理学療法士はスポーツトレーナーの国家資格の一つで主に病院で働き、怪我人や疾患を抱える患者さんを対象に治療を行います。

彼らの知識は怪我や病気の予防にも役立つものの、実際の業務は主に治療に限定されることが多く、予防まで幅広く対応する機会は医療制度上限られています

パーソナルトレーナー

一方、パーソナルトレーナーは、健康やフィットネスを目指す幅広い顧客層を対象とし、トレーニングや健康アドバイスを提供します。顧客はダイエットや体力向上など、よりポジティブな目的でサービスを利用します。

最近では、トレーナーによる怪我の事例も報告されており、顧客はトレーナーに安全性や信頼性を求める傾向にあります。

この点で、理学療法士の専門知識は大きなアドバンテージとなり、特に怪我の予防や既存の軽微な痛みを持つ顧客への安全なトレーニング提供に役立ちます。

パーソナルトレーナー業界では特定の資格が必須ではないため、理学療法士が持つ国家資格は、専門性と信頼性を示す強みとなります。

理学療法士の知識と経験は、トレーニングの安全性と効果を高めることで、パーソナルトレーナーとしてのサービスの質を向上させることができます。

このように、理学療法士とパーソナルトレーナーの職務は、対象となる顧客層やサービスの提供方法、そして必要とされる資格やスキルにおいて異なります。

理学療法士からパーソナルトレーナーへの転職は、これらのスキルを新たな分野で活かす機会を提供し、両職種の良さを組み合わせることが可能です。



特徴理学療法士パーソナルトレーナー
職務内容怪我人や疾患を抱える患者の治療健康やフィットネスの目標達成をサポート
対象者主に病院での勤務ジムやフィットネス施設、自宅訪問など多様
資格要件国家資格必須特定の資格不要(国家資格があればアドバンテージ)
業務の焦点治療とリハビリテーショントレーニング提供と健康アドバイス


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転職のメリット・デメリット

理学療法士からパーソナルトレーナーへの転職を考える際には、まずパーソナルジムで働くことから始めるのが一般的です。

このステップは、トレーナーとしての経験を積む良い機会となり、将来的に自分のビジネスを立ち上げる道を探るのに役立ちます。実際、パーソナルトレーナーとしての実務経験は、独立への重要な一歩です。

一方、日本における理学療法士の法的立場を考えると、「医師の指示の下で理学療法を行う者」と定義されており、日本では理学療法士は独立開業ができません

しかし、パーソナルトレーナーとしては、より自由にビジネスを展開することが可能です。

この違いは、理学療法士からパーソナルトレーナーへ転職する際の大きな動機となり得ます。

さらに、独立に関しては、レンタルジムを活用することで、フリーランスとして低リスクで始めることができます。

これは、最初から大きな投資をすることなく、自分のビジネスを立ち上げる実現可能な方法です。

メリット

  1. 独立・開業の可能性
    パーソナルジムでの就職を通じて経験を積んだ後、フリーランスとして低リスクで独立開業する道が開けます。レンタルジムを利用することで、大きな初期投資なしに自分のビジネスをスタートできます。
    【完全ガイド】パーソナルジムを開業する前に絶対知っておくべきこと

  2. 幅広いクライアントサポート
    様々な健康目標を持つクライアントに対応でき、多様なニーズに応えることが可能です。

  3. トレーニングメニューの自由度
    クライアント一人ひとりに合わせたカスタマイズされたトレーニングプランを作成できます。

  4. 働き方の自由度
    フリーランスとして柔軟な勤務時間と場所を選ぶことが可能になります。

  5. 収入の増加可能性
    自分の努力と実績に応じて、収入を増やす機会があります。

  6. 職場環境の変化による顧客層の違い
    ポジティブな目的を持つクライアントとの関わりが増え、新たなやりがいを感じることができます。

デメリット

  1. 資格取得のコスト
    スキルアップのために追加の資格取得や研修が必要になる可能性があります。

  2. スキルアップに必要な時間と労力
    新しい職種への適応には、新たな学びや研修が必要です。

  3. 指導内容の自己管理
    トレーニングプログラムの設計と効果的な指導には自己管理が求められます。

理学療法士がパーソナルトレーナーに転職するには?

独学よりもスクールがおすすめ

理学療法士がパーソナルトレーナーに転職する際、独学でのスキル習得は難しいです。

インターネット上には多くの情報がありますが、最新の研究や論文に基づく知識を体系的に学ぶのは容易ではありません。また、情報が多すぎて正しい知識を選ぶのも大変です。

このため、専門学校や民間のトレーナースクールでの学習が推奨されます。

専門学校は2年から3年かかりますが、民間のトレーナースクールなら、2ndPASSのように、週に1回の通学とオンライン座学で効率的に学ぶことができます。

これにより、現職を続けながら転職に向けた学習が可能になります。


転職へのステップ

理学療法士からパーソナルトレーナーへの転職ステップには、以下のようなプロセスが含まれます

  1. スクールで基礎を固める
    まず2ndPASSトレーナースクールのようなプログラムで、必要なスキルと知識の基礎を固めます。
  2. パーソナルジムに就職する
    その後、パーソナルジムでの実務経験を積みます。ここでの経験は、将来的なキャリアの礎を築く重要なステップです。
  3. あなたに合ったキャリアを選ぶ
    実務経験を通じて、フリーランスで独立するか、店長やマネージャーとして昇給を目指すかなど、自分の歩みたいキャリアパスを選びます。


このような段階的なアプローチにより、理学療法士からパーソナルトレーナーへの転職は、計画的かつスムーズに進行することができます。

スクールでの学習と実務経験を組み合わせることで、理学療法士が持つ知識と経験を最大限に活用し、成功へと導くことが可能です。

「パーソナルトレーナーに向いている人」

パーソナルトレーナーとして成功するためには、特定の性格特性や姿勢が重要です。以下の要素は、パーソナルトレーナーにとって特に価値のあるものです。

  1. 接客が好きな人
    パーソナルトレーナーは、クライアントと密接にコミュニケーションを取る職業です。接客が好きで、人と積極的に関わることを楽しめる人には特に向いています。

  2. 人を大切にできる人
    お客様一人ひとりを大切にし、それぞれに合ったトレーニングや食事指導を提供する姿勢が求められます。

    この姿勢は、お客様からの信頼を築き、長期的な関係を構築するために重要です。また、ビジネスの観点からも、口コミによる集客を促進する要因となります。

  3. 継続学習への姿勢
    常に最新のトレーニング方法や栄養学について学び続ける姿勢は、クライアントに最高のサービスを提供し続けるために必要です。学ぶことへの意欲は、専門家としての成長と発展に直結します。


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マッチョじゃないとトレーナーはできない?

身体が大きくないけど大丈夫かな?

見た目に関する誤解

多くの人は、パーソナルトレーナーというと、筋肉質な体型を思い浮かべるかもしれません。

しかし実際には、トレーナー全員がコンテストに出場するわけではありません

大きな筋肉を持つことよりも、クライアントのダイエットや健康志向のニーズに応える能力が重要です。

トレーナーは、自分の体を鍛えることと同じくらい、他人を助けることに情熱を持つ必要があります。

年収の比較:理学療法士とパーソナルトレーナー

理学療法士とパーソナルトレーナーの年収を比較すると、そのキャリアの可能性に顕著な違いが見られます。

医療制度上の制限により理学療法士の働き方は稼げる金額に上限があります

一方でパーソナルトレーナーとしての働き方にはそのような上限が存在しません

理学療法士の年収

国家資格者である理学療法士の平均年収は418.9万円で、これは日本人の平均年収よりもわずかに低い数値です。

国税庁「令和2年分(2020年) 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均年収は433万円

また他の医療職に比べても低めで、これは医療制度上の制約や時間的な制限が主な理由です。

経験を積んでも、所得の増加には限界があります。

職種平均年収平均年齢勤続年数
理学療法士418.9万円33.9歳6.5年
医師1440.3万円45.5歳7.1年
薬剤師565.1万円41.2歳8.5年
看護師491.8万円41.2歳8.9年


パーソナルトレーナーの年収

パーソナルトレーナーの場合、特に国家資格を保持していると、良質なパーソナルジムへの就職が容易になります。

このため、月収が20万円代を下回ることはほとんどなく、キャリアの進展に応じて収入を大きく伸ばすことが可能です。

店長やマネージャーに昇進すると月収40万円程度を見込め、フリーランスとして独立すると、月収100万円以上を目指すことも現実的です。


セッション単価を自分で設定できるため、スキルや経験が増すほど、より高い収入が期待できます。

この比較から、理学療法士からパーソナルトレーナーへの転職は、収入の上限を大きく広げる可能性があることが分かります。

特に国家資格を持つ理学療法士は、トレーナーとしてのキャリアスタート時に有利な立場に立てるため、安定した収入と成長の機会を見込むことができます。

まとめ

授業風景_2ndPASS_HMC


理学療法士がパーソナルトレーナーへ転職する際の利点や課題、必要なスキルの習得方法、そして収入面での比較していきました。

理学療法士からのトレーナー転職は有利な点が多くありますが、成功には戦略的な計画とパーソナルトレーナースキルの習得が欠かせません。

2ndPASSトレーナースクールにはさまざまなキャリアからパーソナルトレーナー転職をする方々がいらっしゃいます。


トレーナー転職相談も無料で受けておりますので、転職でお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。

WRITER 戸田 明宏

2ndPASSスクール/編集部/Webディレクター

保有資格:NESTA-PFT、NESTA-WMT

Webディレクター:Web広告、SEO、ホームページ集客

2ndPASSスクールではホームページ運用やサイト制作を、主に卒業後の生徒に向けてサポート

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