パーソナルトレーナーへの就職や転職を考えるとき、資格選びに困るケースは少なくありません。 「資格の難易度」も大切な要素の一つです。
「とりあえず難易度の高い資格を取れば活躍できそう」と思われがちですが、そうとも言い切れせん。
トレーナーの資格試験には実技スキルが含まれないことがその大きな理由の一つです。
これからパーソナルトレーナー転職をお考えの方、または資格取得を検討している方のために、「難易度」をテーマにパーソナルトレーナー資格を解説していきます。
難易度の前に。パーソナルトレーナー資格の重要性
パーソナルトレーナーに転職するとき「資格は必須ではない」と言われることが多いです。しかし、近年の報道を見ると、無資格のトレーナーによる事故や問題が増えてきています。
「資格がなくてもトレーナーになれる」というのは事実かもしれません。しかし、私たちトレーナーの役割は、お客様の健康をサポートすること。そのため、資格取得を目指すことは、お客様の安全を守るための最低限のステップと言えるでしょう。
もちろん、資格を持っていることは就職活動においても有利です。しかし、それよりも大切なのは、お客様に安全で効果的なトレーニングを提供すること。そのための知識や技術を身につけることが、パーソナルトレーナーのあるべき姿だと2ndPASSトレーナースクールは考えております。
「パーソナルトレーナーに「資格はいらない」と言われる本当の意味」
パーソナルトレーナー資格を国家資格と比べた難易度
項目 | 民間資格 (パーソナルトレーナー資格) | 国家資格 |
---|---|---|
取得の難易度 | 低い | 高い |
勉強方法 | 独学でも 可能 | 専門学校の 卒業が必須 |
受験条件(学歴) | 高校卒業 (もしくは大学卒業) ※資格による | 専門学校卒業 |
取得にかかる時間 | 2~6ヶ月 | 2年〜4年 |
働きながらの取得 | ◯ | △ |
資格の難易度は、比較する基準や視点によって変わるため、ここではパーソナルトレーナー資格と一般的な国家資格を客観的に比べてみましょう。
まず、パーソナルトレーナー資格は民間資格。これは、働きながらでも独学で取得することができるというメリットがあります。
一方、多くの国家資格は、受験するためには専門学校に2年〜4年間通うことが前提となっています。
高校生の方で、これから専門学校に進学を考えている場合、国家資格の取得はそれほど難しく感じないかもしれません。しかし、すでに社会人として働いている方が、仕事を続けながら専門学校に通い、さらに資格試験の勉強をするのは、かなりの挑戦となります。
対してパーソナルトレーナーのような民間資格は、専門学校を必須とせず、独学での勉強が可能。このため、一般的な国家資格と比べると、スタートラインに立つハードルは低いと言えます。
結論として、勉強の意欲があれば、パーソナルトレーナー資格への挑戦は誰にでも開かれています。
代表的なパーソナルトレーナー資格の難易度「早見表」
パーソナルトレーナーの民間資格で、認知度の高いものをまとめました。
資格の認知度の高さは、就職の採用基準になることがあります。
認知度の高い資格5選
- NESTA-PFT
- NSCA-CPT
- JATI-ATI
- NASM-CPT
- NSCA-CSCS
資格の難易度と学べるスキルは比例するの?
資格選びをするとき「難易度の高い資格を取ればその分、活躍できるのでは?」と考える方もいるのではないでしょう。
結論、難易度を資格を選ぶ基準にしすぎる必要はありません。
実際これらパーソナルトレーナー資格で学ぶ内容は大きく差はなく、どの資格も共通して、栄養学や解剖学など人体に関することを学ぶからです。
試験は実技がなく筆記のみ!マークシート形式の選択問題
-
- トレーナー資格って実技テストはないの?
意外と知られていませんが、多くのパーソナルトレーナーの民間資格で試されることは知識面がメイン
国際的に認知度の高い資格でも実技スキルを問うテストでないものが多いのです。
試験の形式は論述ではなく、マークシートを塗りつぶす選択問題のため、十分な勉強を行えば未経験者でも合格が可能です。
実技指導スキルまでテストする資格
多くのパーソナルトレーナー資格試験は実技スキルまでカバーしていないのに対し、アスレティックトレーナー資格は実技スキルまでテストします。
- NATA-ATC
- JSPO-AT(旧 JASA-AT)
- JATAC-ATC
実技試験のある資格を取れば自信を持ってトレーナー現場に立てることは確かです。
しかし今、トレーナー未経験の社会人にとってアスレティックトレーナー資格の取得ははおすすめできません。
理由は主に2つ
- 通学時間や勉強量の確保が現実的ではないこと
- 民間資格を持って、現場経験を積む方が効率的であること
資格名 | 理由 |
---|---|
NATA-ATC | アメリカの大学を卒業する必要がある。 |
JSPO-AT | 合格率が10~25%と高難度。 |
JATAC-ATC | スポーツトレーナー系の国家資格が必須。 (国家資格取得には最低2年必要。) |
アスレティックトレーナーを活かしてパーソナルトレーナーとして働く人もいます。
しかしアスレティックトレーナーとはスポーツ現場やプロスポーツ選手向けの資格です。パーソナルトレーナー転職が目的であれば必ずしもこれらの資格を取る必要はありません。
2つの方法がオススメ
- パーソナルジムに就職して実技スキルを磨く
- パーソナルトレーナースクールで実技スキルを学ぶ
2ndPASSパーソナルトレーナースクールでは6ヶ月で、未経験者の方でもパーソナルトレーナーの実技スキルと資格をダブル取得をできるスクールです。
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WRITER 戸田 明宏
2ndPASSスクール/編集部/Webディレクター
保有資格:NESTA-PFT、NESTA-WMT
Webディレクター:Web広告、SEO、ホームページ集客
2ndPASSスクールではホームページ運用やサイト制作を、主に卒業後の生徒に向けてサポート
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