数あるパーソナルトレーナー認定資格の中で、日本国内ではトップクラスの認知度と評判を誇るのがNESTA-PFT。
パーソナルトレーナーとして活動していく際に非常に有効な資格です。
2年連続で最多のNESTA合格者数を育成している2ndPASSパーソナルトレーナースクールが解説します。
NESTA(ネスタ)-PFT資格とは
NESTA(ネスタ)とはアメリカを本拠地とするパーソナルトレーナーの資格認定団体で、正式名称は『全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会』です。
日本国内においても、パーソナルトレーナーやインストラクターが取得していて、フィットネス業界で最もメジャーな資格団体の1つです。
NESTAは様々なフィットネス資格を発行しており、その中でも『パーソナルトレーナーの必須資格』と言われているのが『NESTA-PFT』です。
またパーソナルトレーナーに限らず、ゴルフや水泳などのスポーツインストラクターに向けた『NESTA スペシャリスト』という資格も用意しており、サポートの手厚い団体です。例えば「nesta-ダイエット&ビューティースペシャリスト」という女性の美に特化した資格まであります
NESTAスペシャリスト講座とは全部で28種類(2024年5月時点)の多様なニーズに合わせたプログラムです。NESTA-PFT資格の更新に必要な単位としても認められます。
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NESTA PFT資格のメリット・取得後に活かせる場面
就職面でのメリット
NESTA PFT資格は国際的に高い認知度を持つ資格です。一見、国際的な活動を考えていない方には関係ないように思えますが、実は就職の際に大きなアドバンテージとなります。
多くのパーソナルジムの求人情報には「資格取得者優遇」という文言が見受けられ、特にNESTA PFTやNSCA CPT資格を持つ者は高く評価されます。
これは認知度の高い資格を持つことでトレーナーの知識レベルが確認できるためです。お客様は特定の資格名を気にすることは少ないものの、トレーナーが有資格者かどうか?を気にすることはあります。
パーソナルトレーナー資格取得の重要性
パーソナルトレーナーの資格の多くは民間資格であり、現在も無資格で活動しているトレーナーは少なくありません。
しかし、近年では知識やスキルの不足が原因での事故が増えてきており、これによりトレーナーのキャリアに大きなダメージを受けるケースが増えています。
トレーナーはお客様の健康を預かる重要な役割を持っているため、資格取得はトレーナーのキャリアだけでなく、お客様の健康のためにも必要とされています。
ビジネススキルの習得
パーソナルトレーナーは専門的な知識やスキルを持つ職人のような存在です。しかし、そのスキルを活かすためのビジネススキルやマーケティングの知識は、多くの資格では網羅されていません。
NESTA PFT資格は、これらのビジネススキルもカバーしています。独立してフリーランスとして活動するトレーナーは、自ら集客活動を行う必要があります。
またジムに勤務するトレーナーであっても、集客活動に参加することでより高い評価を受けることができます。
そのため、ビジネススキルを習得することは、どのような形態で活動するトレーナーにとっても非常に有益です。
- 就職の際に、有利に働く。(資格保持者優遇)
- ビジネスも学べるため、知識の活かし方まで網羅している
- 知識の証明はトレーナーキャリアだけでなく、お客様のためにも必要
注意点!試験はマークシートのため実技スキルは他で身につける必要あり
資格は確かに知識の証明となりますが、実際の現場での活動には実技スキルが不可欠です。
特にパーソナルトレーニングの現場では
- お客様の体の状態やニーズに合わせたトレーニングメニューの提案
- 正しいフォームでのエクササイズ指導
などの実技スキルが求められます。
NESTA-PFT資格を取得することで、専門的な知識は身につけられますが、それだけでは現場での活躍は難しいのが実情です。特に完全未経験からパーソナルトレーナーを目指す方には、資格取得と並行して、実技スキルを磨くためのトレーニングも必要となります。
民間のパーソナルトレーナースクールでは、
- 実際の現場でのトレーニング方法
- お客様とのコミュニケーションスキル
- 実技に関する知識や技術
を学ぶことができます。
資格取得と実技スキルの習得を同時に進めることで、より現場での活躍が期待できるでしょう。
この記事を書いた2ndPASSパーソナルトレーナースクールでは完全未経験の方でも実技と資格の習得をし、さらに就職までサポートしています。
✅ 完全未経験からでも資格&実技スキルを習得
✅ あなた専属のコーチが就職・独立サポート
✅ 就職できる提携ジムは1600店舗以上
✅ 卒業後も続くキャリアサポート
無料カウンセリングも行なっているのでお気軽にご相談ください。
NESTA-PFT(ネスタ資格)の取得方法・更新方法
NESTA-PFT認定試験を受験するには以下の条件を満たす必要があります。試験に申し込む前に必ず確認しましょう。
受験前に確認!取得条件
NESTA JAPAN(あるいは医学映像教育センター)にてPFTテキストを購入済み
※テキストのご購入・詳細はこちら
※他サイトからの購入、他人からの譲渡では受験できませんのでご注意ください。
CPR・AEDの技能に関して定期的なトレーニングを積んでいる(資格認定を受けていることが望ましい)
※MFA(メディック・ファースト・エイド®)、IMEA(国際救命救急協会)の講習を推奨しておりますので、お持ちでない方はご検討ください。
※定期的なトレーニングを積んでいる必要があります。受講の証明書等の提出は必要ありません。
日本国籍または、日本で就労可能な在留資格を有するもの
満18歳以上で、高等学校卒業以上の者、高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)合格者、またはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者
該当しない方は、以下の2つの方法で受験いただくことが可能です。
- 高卒資格を何らかの形で取得いただき、通常受験要件を満たす
- NESTAが認定する教育カリキュラム 「ヒューマンアカデミー スポーツカレッジ」にて、カリキュラムを修了する
次の1~4のうち、1つ以上の項目に該当する
- 1年以上のパーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験がある
- 1年以上の運動部指導、フィットネス企業勤務経験がある
- 体育系または、医療系の大学・専門学校を卒業している
- NESTAの認定する養成講座、養成コースを受講済みである※1~3をクリアされていない方は、NESTAの主催する養成講座・コースの受講が必要となります。
※①~③をクリアできない場合は、NESTAの認定する養成講座、養成コースの受講が必要。
(*公式ホームページより引用)
試験は東京会場で毎月開催。大阪では奇数月、名古屋会場では偶数月に実施されます。受験方法は以下の4つです。
NESTA PFT資格の取得方法
- NESTA認定スクールで取得する
- ダイレクトコースで取得
- ゼミコースで取得
- WEBコースで取得
コース名 | 料金 | 内容 |
---|---|---|
NESTA認定アカデミーコース | 認定スクールにより変動 | 実技スキルと並行して知識習得しながら資格取得する |
ダイレクトコース | 72,500円 | 1日講習+試験 |
ゼミコース | 120,500円 168,500円 | 2日間のコース+試験 4日間のコース+試験 |
WEBコース | 107,500円 | Webの通信講座+試験 |
1.NESTA(ネスタ)認定アカデミー
ネスタジャパンが認定校と定める「NESTA認定スクール」でNESTA-PFTを取得するためのコースを設けている教育機関で勉強し、受験資格を得て試験を受けるコースです。
認定アカデミーで学ぶメリットはNESTA-PFT資格の知識を、「現場でどう活かせば良いのか?」まで実践を通して学べるところです。
2ndPASSパーソナルトレーナースクールは2020年6月より、正式なNESTA認定アカデミーに。
2022年と23年には2年連続でトレーナースクールの中でNESTA合格者数No.1の「NESTA最優秀アカデミー」を受賞しております。
とりあえず資料が欲しい方は
2.ダイレクトコース
料金:72,500円 (税込79,750円)
直接申しこみ、「事前講習+試験」の計2日間のコース
3.ゼミコース
コース | 料金 |
---|---|
ショートゼミ(2日間) | 120,500円(税込132,550円) |
ロングゼミ(4日間) | 168,500円(税込185,350円) |
2日間のショートゼミコースor4日間のロングゼミコースのいずれかを受講後、試験を受けます。
4.WEBコース
料金:107,500円 (税込¥118,250円)
Webの通信講座で学習し、その後受験するコース。
更新方法
NESTA-PFT資格取得後の有効期限は4年間です。
取得から4年以内にNESTA JAPANの設ける「継続教育プログラム」を受講し、PFT資格の更新をしましょう。
更新にかかる費用
更新手数料の20,000円に加えて、「継続教育プログラム」の費用がかかります。
各種「継続教育プログラム」で5.0単位を取得し、資格更新ができます。
以下の4つの方法で単位を取得します。
- スペシャリスト資格の取得
- セミナー受講
- オンライン講座
- 通信教育
1._NESTAスペシャリスト資格を取得して更新
2日間で16時間(1日8時間)のスペシャリスト講習を受け、認定試験に合格するとスペシャリスト資格の取得ができます。
スペシャリスト資格1つの取得で5.0単位が認められます。
詳しくは公式HP
https://www.nesta-gfj.com/pft/education.html
2.セミナー受講して更新
1講座0.5単位が認められるセミナーを受講してPFT資格の更新をする方法です。セミナースケジュールは不定期なので、随時確認する必要があります。
「サマーセッション」や、「スキルアップセミナー」が定期的な開催セミナーですが、
https://www.nesta-gfj.com/education/
にて確認してから申し込みをしましょう。
3.オンライン講座による更新
Youtubeを活用したNESTAオンライン講座です。Youtubeチャンネルにて学んだ内容をE-mailにてテストが行われます。1つの動画につき0.1単位~の取得が可能です。
https://www.nesta-gfj.com/pft/elearning.html
4.通信教育による更新
通信教育のみの資格の更新が出来ないことに注意しましょう!2のセミナー受講とセットで受講推奨。
DVD教材を使った通信教材を用いて、修了試験は郵便にて行います。1講座につき0.5単位が認められます。
https://www.nesta-gfj.com/pft/dvd.html
NESTA試験の勉強法
2ndPASS講師トレーナーにインタビュー
代表的なパーソナルトレーナー資格を全て保持している、現役パーソナルトレーナーであり2ndPASS札幌校講師、宮下先生に勉強法のアドバイスをいただきました。
NESTA資格およびNESTA PFT試験に合格するための具体的な勉強法について、これから資格取得する参考にしてもらえると幸いです。
試験形式の理解「マークシート式」
NESTAの試験は主に四択のマークシート式です。運転免許の試験に似ており、知識があれば解ける問題が多いです。
問題に触れる重要性と勉強法の基本
問題集から始める
資格試験に合格するためには、まず問題集から始めることが重要です。多くの問題に触れることで、試験のパターンに慣れることができます。教科書から始めるのではなく、問題を解くことで効率的に学習できます。
アウトプットからインプットへ
社会人が土日や仕事終わりなどの限られた時間で勉強するには、効率的に学習するためにアウトプットである問題集から手をつけるのが良いです。
学生時代は教科書からのインプットから始める余裕がありましたが、社会人にはそのような時間は少ないです。
まずは問題集を解き、勉強0の状態でどこまで解けるかを知ることが大切です。
試験当日までは何回間違えても減点されないので、まずは挑戦してみましょう。
問題集の使い方
まずNESTA試験問題には、以下の3つのタイプに分けることができます。
- 一般常識でも解ける問題
- 知っていれば解ける問題
- 計算式を暗記していて、答えを出すのに計算が必要な問題
種類分けと優先度づけ
問題を解きながら、以下のように分類します。これはインプットの優先度を決めるための分類です。
- 即答できる問題: ○
- 迷う問題: △
- 全く分からない問題: ✖︎
迷う問題(△)や全く分からない問題(✖︎)に重点を置いて勉強します。
解答の解説を活用し、それでも理解できない場合は教科書を参照します。
ネスタ試験問題の特徴
NESTA試験問題はマークシート選択形式ですが、ひっかけ問題や日本語が難しい問題も含まれています。
そのため、読解力が求められます。これはトレーナースキルと直接結びつかないですが、試験合格のために必要なテクニックです。
例えば、以下のような問題が出題されます
この中から〜に
- 「当てはまらないものを選びなさい」
- 「当てはまるものを選びなさい」
- 「正しいものを選びなさい」
- 「誤っているものを選びなさい」
問題文を読み飛ばすと、正解を知っていても見間違いによるケアレスミスを起こしてしまいます。
これも多くの問題を解くことでカバーできます。
教科書のインプットメインでは練習できないことなので、実際の問題を通じて練習しましょう。
試験直前と当日の対策
テストの解き方
NESTA試験は125問中100問正解で合格です。
逆にいえば25問は間違えても大丈夫なので、落ち着いて見直しをしましょう。
見直しの時も、○△✖︎の優先度づけを問題用紙にメモしておき、見直しにかける優先度をつけておきましょう。
- 自信ある問題: ○
- 迷った問題: △
- 全く分からない問題: ✖︎
✖️の問題は時間をかけたところで正解に近づく可能性は△と比較して低いので、△に時間をかけましょう。
それが終わったら✖️を見直す順番で見直しにも優先度づけをすることで合格率を高めていきましょう。
連番の答えに自信を持つ
答えが連番で続くことがありますが、その際も自信を持って解答しましょう
(例:答えがAが3回続くなど)。
自分の知識に自信を持ち、連番になっても焦らないことが重要です。
暗記と計算 「当日は計算機の使用OK」
計算問題(例: カルボーネン法、BMIの計算、減量のペースなど)は、特に試験当日にど忘れしてしまうことがあります。
計算機の使用が許可されているため、計算式は前日、当日に復習するリストとしてまとめておきましょう。
計算機を持ち込めても、計算式を忘れていては使えないので注意します。
総合アドバイス 「多くの問題に触れる 」
資格試験では、知識の幅と問題への慣れが重要です。
たくさんの問題に触れることで、自信を持って試験に臨むことができます。
これらの勉強法を実践することで、NESTA資格およびNESTA PFT試験に合格する可能性が高まります。頑張ってください!
NESTA-PFT以外の有名な資格
NSCA-CPT
NSCAもNESTAと同じくアメリカに本拠地を置いている団体です。一般の方の健康からアスリートのパフォーマンス向上まで可能な指導者の育成に力を注いでいます。
NSCA-CPTは、あらゆる健康ニーズに応える指導者の育成が目的です。その指導対象はスポーツ現場だけではなく、年齢性別運動経験などを問わず広くトレーニング指導を行います。
NSCA-CPT取得にはトレーニング知識だけではなく医学的、運動生理学的な知識と、実際のトレーニング指導技術も求められます。NSCAの内容の多くがアスリート向きになっており、民間のトレーナーやインストラクターが取得可能な資格の中でもハイレベルと見られる傾向があります。
NESTA-PFTと同じくらい業界内での認知度は高く、ジムやフィットネス企業からも喜ばれる資格なので、NSCA-CPTを取得しておくとフィットネスジムやスポーツ施設のトレーナー、インストラクターへの就職にグッと近づくでしょう。
JATI-ATI
JATI(日本トレーニング指導者協会)はNESTA,NSCAとは違って日本で発足した団体です。日本発ということもあり、世界から集めた情報から日本での指導に最適な情報を会員に届けることを目指しているようです。
また、単に資格を発行するだけではなく会員間や協会-会員間の情報交換や相互扶助も目的の1つと謳われています。 JATIが発行する資格、JATI認定トレーニング指導者(JATI-ATI)を取得するにはまずJATIに入会し、養成講座受講や学習課題の提出を求められ、その後認定試験が行われるという流れです。
そしてJATI-ATI取得後には上位資格である『JATI-AATI』『JATI-SATI』が用意されているので、長期的にステップアップしていきたい人には良いシステムになっていますね。 JATI-ATIも、NESTA-PFT,NSCA-CPTに次いで認知度が高い資格の1つです。
ジム運営企業やスポーツ施設の多くがトレーナー、インストラクターの求人募集条件に採用している資格なので、トレーナーやインストラクターへの就職に有利になると言えるでしょう。
まとめ
パーソナルトレーナーにとって資格を取得することは非常に重要です。知識やスキルを習得するだけでなく、対外的にそれを証明できることは、お客様や業界からの信頼に繋がります。
しかし、資格を取ったからといって安心してはいけません。パーソナルトレーナーはお客様の身体をお預かりし、お客様の健康に対して大きな責任を持つ仕事です。知識や技術はいくら学んでもキリがなく、勉強することをやめてしまうと周りのパーソナルトレーナーにすぐに置いて行かれてしまいます。
資格の取得はあくまでも1つの指標、通過点です。まずは信頼性のある資格を取得し、自分がパーソナルトレーナーであると証明できるようになりましょう。
パーソナルトレーナーの「仕事・収入・転職」など詳しく知りたい方はこちら
-
よくある質問①
- 「パーソナルトレーナーになるためには資格の他に何を知るべきなの?」
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よくある質問②
- 「就職・転職するには資格だけじゃダメなの?」
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よくある質問③
- 「資格だけでは身に付かないスキルはどうやって学べば良いの?」
いろいろな疑問があるかと思います。パーソナルトレーナースクール2ndPASSではそういった疑問にお答えする無料相談を行ってますのでお気軽にご連絡くださいませ!
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WRITER 戸田 明宏
2ndPASSスクール/編集部/Webディレクター
保有資格:NESTA-PFT、NESTA-WMT
Webディレクター:Web広告、SEO、ホームページ集客
2ndPASSスクールではホームページ運用やサイト制作を、主に卒業後の生徒に向けてサポート
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監修 宮下 真之
2ndPASS札幌校 講師
株式会社ノックス代表取締役、2ndPASS札幌校代表講師
保有資格
- NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定資格)
- NSCA-CSCS(全米公認ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
- 柔道三段
- ブラジリアン柔術茶帯
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