公開日:2020.09.09

最終更新日:

フィットネストレーナーの仕事内容と疑問に答えます!未経験でもなれる?どんな資格が必要?

就職・求人

近年、非常にバリエーション豊かな「働き方」がフィットネス業界にあります。多種多様なインストラクターの働き方の1つとして「フィットネストレーナー」があります。

トレーナーと一口に言っても、仕事内容や仕事に就くために必要なことはバラバラ。今回は「フィットネストレーナー」という職業について、仕事内容や求められるスキル・資格などについて解説します!

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フィットネストレーナーの仕事

フィットネストレーナー

フィットネストレーナーが働いている職場は、フィットネスクラブやスポーツジムです。スタジオレッスンやトレーニングをサポートする「ジムインストラクター」と働く場所や仕事内容が似ているので、2つの職業は混同されがちです。

ジムインストラクターとは、ジム運営において必要とされる業務全般をこなす仕事を意味することが多いです。例えば受付の事務作業や、ジムの清掃やトレーニング器具の点検といったジムの管理に当たる仕事から、お客様とのトレーニング指導も彼らの業務に含まれます。

ジムのトレーニングエリアでお客様に器具の使い方を聞かれれば、適切かつ安全な使用方法をジムインストラクターは指導します。またジムインストラクター1人に対し多数のお客様に指導するスタジオレッスンも行います。

一方でフィットネストレーナーは、あくまでジムのトレーニングエリアで運動に励むお客様に対して、トレーニング指導などのサポートを行います。マンツーマン指導を行う機会もあるため、パーソナルトレーナーともほぼ同じと言えるでしょう。海外ではパーソナルトレーナーのことをPersonal Fitness Trainerと呼ぶこともあります。

ジムインストラクターと比較すると、フィットネストレーナーの方がより深く細かくお客様のトレーニング指導にアドバイス等を行う仕事と言えます。

フィットネストレーナーとして求められるスキルを知ろう

フィットネストレーナーはインストラクター業の一種である専門職なので、当然各方面に高いスキルが求められます。インストラクターに必要なスキルは多くありますが、なかでも以下の2つは必須レベルだということを念頭に置きましょう。

(1)人体やトレーニングに関する専門知識

フィットネス 知識 解剖

トレーナーと聞くと、「トレーニングを教えるのがうまい人」というイメージを持たれがちです。しかし実際には、骨格・筋肉・靭帯・関節といった人体への知識が深いことが求められます。

お客様の体力・姿勢・なりたい体型を把握できて、はじめて正しいトレーニングが実現するのです。そう考えると、トレーナーには解剖学の知識とトレーニング知識の両方が求められます

もちろん、身体は運動だけで劇的に変化しません。普段から何を食べているかという、栄養に関する知識も求められます。こうした専門知識を知っている人ほど、人気トレーナーになれる確率は高いです。これはジムインストラクターも同様です。

(2)コミュニケーション能力

コミュニケーション

トレーナーは専門知識をしっかり覚えておく必要があります。しかし知識だけでは人気トレーナーになれません。なぜかというと、トレーナーは「究極の接客業」とも呼ばれるくらい、お客様との距離感が近い職業だからです。

難しい知識を簡単に分かりやすく伝える方法。お客様のやる気を引き出せるような会話術。お客様に不快感を与えないスキンシップ。

こうしたノウハウがあって、初めて皆さんが手にする知識がお客様に正確に伝わります。特に、来館するお客様が多いフィットネスクラブで働くフィットネストレーナーには、高いコミュニケーション能力が求められます。

(番外編)集客・顧客管理などのビジネススキル

ビジネス思考

正社員のフィットネストレーナーには不必要なようで意外と役立つのが、さまざまなビジネススキルです。具体的にはSNSやお客様への直接のやり取りによる集客スキルや、対応したお客様の状態をしっかり把握する顧客管理スキルなどが挙げられます。

正社員のフィットネストレーナーは、来店したお客様に指導するケースがほとんどのため、ついつい受け身の仕事スタイルになりがちです。しかし高収入の人気トレーナーを目指すなら、自分からお客様と積極的にコミュニケーションを取ることも重要です。

「フィットネストレーナーとしてキャリアをスタートさせて、いずれは業務委託やフリーランスとして働き年収をアップさせたい」と思っている方は、なるべく早い段階から集客・顧客管理のビジネススキルは磨いておきましょう。

フィットネストレーナーの求人や給料はどのくらいか

フィットネストレーナーへの就職や転職を調べる上で、給料や求人の状況も気になるでしょう。

正社員の平均基本給

ジムによって変わりますが、正社員の平均基本給は21万~23万で、年収320~360万円程度です。また基本給に加えてインセンティブ(歩合給)が加わるジムもあります。

インセンティブの内訳はセッション数や物販の営業売り上げなどで決まるので、一概には言えませんが10万~多いところっで30万円程度です。

求人状況

新型コロナウイルスの影響で心配される求人状況ですが2020年8月時点では回復傾向にあります。フィットネス業界全体で見た場合、企業によるトレーナー募集は3倍にまで上昇しておりパーソナルトレーナーの求人状況も良好と言える状況にあります。

徹底したコロナ対策とオンライントレーニングの導入がフィットネス業界の求人の回復と関係しています。トレーナーの採用状況に関して別の記事でもまとめていますので、気になる方はこちらをご覧ください。

未経験からなるにはどうすれば良い?

キャリア 未経験 将来

「フィットネス業界は未経験なんだけど、トレーナーに就職や転職できる方法はあるの?」

2ndPASSトレーナースクールでは、日々こうした求人募集などに関するお問い合わせを多くいただきます。

トレーナーの種類によって、その職業に就く方法はさまざまです。なかでもフィットネストレーナー(あるいはパーソナルトレーナー)を目指す場合は、次の3つの方法があるとお伝えしています。

(1)未経験可の求人で就職し、フィットネストレーナーになる研修を受ける

フィットネスクラブで働くこと自体はそれほど難しくはありません。まずは「未経験OK」の求人に応募し、就職後フィットネスクラブの正社員あるいはアルバイトとして経験を重ねます。

大手を中心にフィットネスクラブではスタッフに、より専門的な職種に就くための研修や試験を実施しているところがあります。フィットネストレーナー研修を行っているフィットネスクラブであれば、未経験からでも実務経験を積むことが可能です。

しかし注意すべき点として、ここ数年フィットネスクラブでのパーソナルトレーニングは既に実績のあるトレーナーに業務委託で外注していることが多いです。そのため未経験者からフィットネストレーナーを育てる研修を設けていないジムも多くあります。フィットネストレーナーになることを目的にしたジム選びは十分な下調べが必要となります。

一方でフィットネスクラブではなく、パーソナルトレーニングを専門としているジムだと、未経験でも現場に立つトレーナーになれる研修を設けているジムもあります。アルバイトや未経験者OKで募集を出しているパーソナルジムの数は多くはありませんが、そういったジムの求人を見つけて応募してみましょう。

(2)各種学校(体育系大学・短大・専門学校など)のトレーナー系コースに進学する

もしも事前に資格や知識を学んで、新卒でトレーナーとしてスタートダッシュを切りたいという人は、体育系の大学・短大・専門学校などへ進学するのも有効な方法です。

大学などのこうした学部では、知識やノウハウを学べるだけでなく、学校法人でしか受けられない国家資格にチャレンジすることができるのです。

体育系の学校に通いながら、フィットネスクラブでのアルバイトで経験を積むというパターンもあります。また時給制のアルバイトだけでなく、学生のうちから成果報酬の業務委託でインストラクターやトレーナー業を始める方もいらっしゃいます。

国家資格というのは、柔道整復師や鍼灸師といった治療行為に特化した資格を指します。フィットネストレーナーとして必須ではありませんが、医療行為にも興味がある人は進学を検討してみるといいでしょう。

(3)民間の養成スクールでノウハウを学ぶ

トレーナー系の学校には、民間が運営する養成スクールも含まれます。国家資格を得ることはできないものの、大学など各種学校よりも短い期間(4ヶ月〜6ヶ月が多いです)で卒業できるほか、民間系トレーナー資格を取得するにも有利であることが多いです。

とはいえ、民間スクールは卒業後の就職サポート、資格取得支援などサービス内容にかなりバラつきがあります。事前にネットや無料見学で、しっかり情報を見る必要があるでしょう。

*弊社トレーナー養成スクール2ndPASSに関する資料請求は以下からできますので、お気軽にどうぞ。

2ndPASS

フィットネストレーナーが持っている!有名な資格一覧

トレーナー 資格

フィットネストレーナーは無資格者・未経験者でも採用される職業でもあります。しかし実際にトレーナーとして働いている人を見ると、さまざまな資格を有していることが多いです。

求人サイトなどでインストラクター求人の募集要項を確認すると、資格取得者優遇と記載されていることもあります。

具体的にどんな資格を持っていることが多いか、一緒に見てみましょう!

(1)日本スポーツ協会公認スポーツ指導者

公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)が発行している資格です。アシックスや大塚製薬、ミズノなどがオフィシャルパートナーになっているこの協会は、国内最大規模のスポーツ協会と言えます。

スポーツ指導者は生涯を通じてスポーツライフを楽しめるよう、スポーツ医学・科学の知識を学びつつ、その面白さを伝えることが目的とされているのが特徴です。資格の種類はコーチングアシスタント、スポーツリーダー、ジュニアスポーツ指導員、スポーツプログラマーなどさまざま。

それぞれ養成講座を受けることで取得できますが、特定の学校のカリキュラムを履修することで、それらが免除されることがあります。

※資格のなかに「フィットネストレーナー」というものがありますが、2020年8月現在は新規資格者を養成していません。

(2)健康運動指導士

厚生労働省が所管する財団法人健康・体力づくり事業財団が認定する資格です。名前の通り、ボディメイクよりも健康増進・傷病予防を目的としています。高齢者や生活習慣病患者が増えている日本では、非常に重要な知識が学べる資格と言えるでしょう。

健康運動指導士は、認定校でカリキュラムを履修し、試験を受けることで取得できます(アスレティックトレーナー、管理栄養士などの資格所有者は、一部単位が免除されます)。

資格を持っている人は、厚生労働省が全国に持っている345(2020年8月時点)の施設で働くことも可能です。

(3)NSCA-CPT

正式名称National Strength & Conditioning Association(全米エクササイズ&コンディショニング協会・NSCA)が発行する資格です。フィットネスの本場、アメリカはコロラド州に本部があり、日本でも非常に有名な民間資格として知られています。

お客様の健康増進、アスリートにも対応できる指導ノウハウなど、幅広く「身体づくり」に関する知識を学べるのが特徴です。理学療法士など国家資格を持つ人でも、スポーツの現場で活動するためにNSCA-CPTを取得していることもあるほどです。

(4)NESTAが発行するスペシャリスト資格

NESTAスペシャリスト

National Exercise & Sports Trainers Association(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会・ NESTA)は、NSCAと並ぶ有名な民間トレーナー資格発行団体です。ここで発行している基礎資格「NESTA-PFT」は、NSCA-CPT同様に多くのトレーナーが取得しています。

NESTAが発行している資格は、PFT資格だけではありません。ニッチなニーズにも対応できる「スペシャリスト資格」というのもあります。スペシャリスト資格は特別な受講条件は無く、18歳以上であればどなたでも受講が可能です。

合計23種類の資格がありますが、インストラクターやフィットネストレーナーがとる資格として、以下の2つが挙げられます。(他にもたくさんあります)

・「ダイエット&ビューティースペシャリスト(DBS)」

女性クライアントのボディメイク・ダイエットにフォーカスを当てて、正しい知識とノウハウを提供できる資格

・「ウェイトマネジメントスペシャリスト(WMS)」

正しい体重管理について、食事や運動、考え方とトータルで考えられる知識を身につけられる資格

NESTAスペシャリスト資格の詳しい内容をご覧ください

有資格者であることの最大のメリットは「お客様への安心感」にある

トレーナー 信頼 信用

フィットネスクラブに就職して、研修や試験を通じてより専門的なフィットネストレーナー職に就く。

こうしたキャリアを重ねるなら、求人に応募する前から「資格を持っていないとダメ!」ということはありません。大事なことは資格を持っていることそれ自体ではなく、どんな知識とスキルを持ってお客様の理想の身体づくりを導けるかどうかです。

また2ndPASSはNETSA-PFTの取得支援を行っており、2020年6月よりNESTA認定アカデミーとなりました。フィットネストレーナーに限らず、トレーナーにとって有資格者であることは、非常に大事だと考えているからです。

理由は多々ありますが、最大の理由は「お客様への安心感」にあります。

お客様のなかで、フィットネス関連の資格を熟知している人はかなり少ないでしょう。NSCA-CPTを持っているといっても、お客様は「そうなんだ」と感じるだけかもしれません。

しかし資格を持っているということは「少なくともこの人は、しっかりトレーニングや身体について勉強しているんだ」という証拠にもなります。

マンツーマンで身体を預ける以上、こうした小さな安心の積み重ねが、皆さんへの信頼につながします。資格取得は少しずつでも良いので早めに行動していきましょう。

知識とコミュニケーションを身につけよう!

フィットネストレーナー

フィットネストレーナーの仕事内容や、求められるスキル、資格などについて解説してきました。

トレーナーに求められる能力は、知識と実践のスキル、そしてコミュニケーション能力です。これらをうまく組み合わせることができるかどうかで、トレーナーの質は決まるといっても過言ではありません。

これからフィットネストレーナーを目指す方、すでにフィットネスクラブで働いていて、これから専門性の高い職種にチャレンジする方。幅広いお客様に対応できる人気トレーナーになるため、ここで紹介した知識をぜひ磨きつ付けてください!

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