フリーランスのパーソナルトレーナーとしての働き方は、自分のライフスタイルに合わせた柔軟なスケジュールや、スキルに応じて高収入を得る可能性が魅力です。
特に年収1000万円を目指すことも夢ではありません。
しかし、この働き方では、自分自身でスキルを磨き、顧客を集める必要があります。
この記事では、フリーランスパーソナルトレーナーの魅力と、成功するために必要なスキルや戦略について分かりやすく解説していきます。
あなたのトレーナーとしてのキャリアをより充実させるためのヒントを提供します。
フリーランスのパーソナルトレーナーの働き方、正社員との違い
正社員パーソナルトレーナーの働き方との違いを大きく3つに分けて解説します。
働き方、時間
フリーランスのパーソナルトレーナーとして働く場合、お客さまの通える時間帯に合わせた上で、好きな時間に働くことができます。
たとえば、お客さまが早朝や夜間、週末などにトレーニングを希望することも考えられます。
稼ぎたい人はより多く働き、副業でやりたい人は週末・仕事後にのみフリーランスのパーソナルトレーナーとして働くことができます。
働く場所
トレーニングの場所に関しては
- レンタルジム
- 自宅
- お客さまの家での出張トレーニング
- オンラインでのパーソナルトレーニング
など、多様な選択肢があります。
このような柔軟な場所選びは、様々なお客さまのニーズに応じてサービスを提供するのに役立ちます。
集客と収入
正社員パーソナルトレーナーと最も異なるポイントが、集客を自分で行う必要があることです。
口コミやSNS、ウェブサイトを活用したプロモーションなどが含まれ、自分で戦略を考えて実行する必要があります。
また担当するお客さま数を増やすだけでなく、パーソナルトレーナーは1時間あたりのセッション単価を自分で設定できるため、時間単価を上げることでも収入を増やすことができます。
そのため年収1000万円を稼ぐことは夢ではなく、スキルと集客次第では現実的な目指せる収入となるのも魅力の一つです。
フリーランスのメリット・デメリット
物事は全て表裏一体。
フリーランスのパーソナルトレーナーとして働く時のメリットとデメリットをそれぞれ整理します。
フリーランスの働き方は自由である反面、自分でやることが増える、自己責任で進めるところにデメリットを感じる人が多いかもしれません。
メリット
ライフスタイルに合わせた働き方
フリーランスのパーソナルトレーナーとしての生活は、自分のライフスタイルに合わせて調整が可能です。
- 月収100万円を目指すフルコミットの人、
- 副業として週末のみ働く人
- 家族との時間を大切に週休3日を確保する人
など、多様な働き方が実現できます。
またお客さまとのトレーニングセッションがある時間帯以外は、自由に時間を使うことができるため、自由な働き方が正社員と比べてしやすいです。
収入の可能性
難易度は高いですが、年収1000万円を稼ぐことが可能です。
これは正社員として働くパーソナルトレーナーでは、ほぼ不可能です。
目安として、正社員の店長・マネージャークラスの月給40万円程度なので、その上限をフリーランスのトレーナーは超えることができるのです。
デメリット
全てを自分で行う必要性
フリーランスのトレーナーは、集客、財務管理、スキルのアップデートなど、正社員の場合は会社がサポートする業務を自分自身で行う必要があります。
これらは、特に初期段階での集客が難しい場合、大きな課題となり得ます。
収入の不安定性と集客
自分で集客を行うため、収入は不安定になる可能性があります。
市場の変動や季節要因により、一定期間にわたって収入が低下することも考えられます。
集客できなければ収入が0もあり得えます。
新たなお客さまを獲得しつつ、継続して通ってくれるためにサービスに価値を磨き続けることが求められます。
継続的な学習の必要性
フリーランスのトレーナーは、自分のスキルや知識を常に更新し続ける必要があります。これは時間と労力を要する作業であり、自己投資としての継続学習が必要です。
正社員の場合ジム内のスキルアップ研修などで、知識を仕入れることができますが、フリーランスのトレーナーはどこから知識を仕入れるのか?まで自分で行う必要があります。
知識を仕入れる場としては
- パーソナルトレーナースクール
- オンラインサロン
- セミナー
などで学ぶことができます。
財務管理の負担
税金の計算やインボイス制度への対応など、財務管理も自分で行う必要があります。
これは、多くのフリーランスにとって面倒な作業と感じる人が多いでしょう。
デメリットの解決策
専門家に任せるためのスキルを身につけることで、収入の安定化と業務の効率化が可能です。
しかし、専門家に任せる前に、基本的な財務知識やビジネス運営の基礎を身につけておくことが重要です。
フリーランストレーナーの収入例「月に50万円稼ぐには、何人担当すれば良い?」
フリーランスのパーソナルトレーナーとしての収入は、セッション料金の設定と顧客数に大きく依存します。
以下のような具体的な計算式を用いて収入目標を達成する方法を理解することが重要です。
お客さま数を増やす場合
セッション単価を6,000円と設定した場合、月に約84セッションが必要です。
500,000円 ÷ 6,000円 = 83.33セッション
(切り上げて84セッション)
一般的に、一人のお客さまは週に2回トレーニングに通うと仮定すると、約21セッションを週に行うためには、およそ11名のお客さま(21セッション ÷ 2セッション/週/お客さま = 10.5、切り上げて11名)が必要です。
セッション単価を増やす場合
セッション単価を10,000円に設定すると、同じ50万円を稼ぐためには50セッションが必要です
500,000円 ÷ 10,000円 = 50セッション
週に約12.5セッションを行うことになるので、これをこなすためには約6名のお客さま
12.5セッション ÷ 2セッション/週/お客さま = 6.25
(切り上げて6名)
が週に2回ずつトレーニングに通う必要があります。
月収100万円を目指すと、単純計算でこの2倍となります。
月収 目標 | セッション単価 | 週の 稼働時間 | 必要な お客さま数 |
---|---|---|---|
50万円 | 6,000円 | 約21時間 | 約11名 |
50万円 | 10,000円 | 約12.5時間 | 約6名 |
100万円 | 6,000円 | 約42時間 | 約21名 |
100万円 | 10,000円 | 約25時間 | 約13名 |
トレーニングセッション以外の時間の過ごし方は?
一般的な8時間✖︎5日間で週に40時間お仕事するとします。
例えば上記の1セッション6000円で月50万円を稼ぐ場合、収入が安定するよう、必要なセッション時間21時間を除いた19時間を集客やスキルアップに時間を使って過ごします。
新規の集客であったり、お客さまの管理や次のトレーニングセッションの予約管理の業務を行なっていきます。
またフリーランスの活動には経費がかかってきます。
- レンタルジム代
- 自身で経営するジムの家賃
- 出張トレーニングのコスト
など、働き方によって色々なコストがかかります。
これらを差し引きしたものが利益となるため、こうしたお金の管理もフリーランスのパーソナルトレーナーの業務の一つです。
フリーランスのパーソナルトレーナーはどう集客するのか?
パーソナルトレーナーの集客には「リアルな集客」と「Web集客」の大きく2種類に分けて考えることができます。
リアルな集客
これは対面や実際の活動による顧客獲得です。
具体的には、
- 地域のイベントへの参加
- 口コミを通じた紹介
- チラシ配布
- 紹介キャンペーンの実施
などの方法があります。
顧客との直接的な関係構築が重要で、信頼性の高い接点を作り出します。
Web集客
Web集客を行う際には、インターネットを使って多くの人に自分のことを知ってもらうことが重要です。
具体的には、自分のウェブサイトを作ったり、FacebookやInstagramなどのソーシャルメディアを活用したりすることです。
これにより、自分のトレーニングサービスや知識をオンラインで広く紹介し、多くの人に興味を持ってもらえるようになります。
フリーランストレーナーの成功事例
2ndPASSスクールの卒業生や、その関係者でフリーランスのパーソナルトレーナーの働き方がわかるものをここでは紹介します。
「どのようにしてフリーランスになったのか?」
「フリーランスを経て、開業すると働き方はどのように変わるのか?」
これからフリーランスで活動する参考にしていただけると幸いです。
独立した2ndPASSスクールの卒業生インタビュー
プロ野球志望からパーソナルトレーナーへ。トレーナー転職1年でジム開業。
医療職からパーソナルトレーナーへ。トレーナー転職を経てジム開業。
フリーランスのパーソナルトレーナーになるには?
フリーランスのパーソナルトレーナーになるためには、以下の3つのポイントが重要です。
- 自分で集客
フリーランスは自分で顧客を見つける必要があります。これには、オンラインやリアルなマーケティング戦略の理解と実施が求められます。 - 財務管理
収入や経費の管理、税金の申告など、お金周りの事務作業も自分で行う必要があります。 - スキルアップ
継続的な学習と技術の向上が必要です。特に未経験者の場合、初めは正社員として経験を積むことが推奨されます。
- 集客
- お金の管理
- 継続的なスキルアップ
これら全てを自分でできるようになること
フリーランスのパーソナルトレーナーになるステップ
完全未経験者はまずパーソナルトレーナーとしての基礎を学ぶことが先です。
現場経験を積んでからフリーランスになることで、スキル面での不安要素をあらかじめなくしておきましょう。
フリーランスになった直後は集客、お金の管理業務の増えるため、スキルアップに使う時間が取りにくい可能性があります。
既にトレーナーの経験がある場合は、週末や仕事後の時間を使って徐々にフリーランスとしての活動を始め、集客経験を積んでからスタートするのも良いでしょう。
パーソナルトレーニングはトレーニングスペースさえ確保できればスモールスタートで進めることができるビジネスです。
そのため最初から大きなリスクを背負わない方法もあります。
ローリスクなことから徐々に、ビジネスを広げる進め方ができるため、フリーランス活動に興味があるのならまずは「始めてみる」ことを意識しても良いでしょう。
これからフリーランスとして、パーソナルトレーニングのサービスを広げる助けになれば幸いです。
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WRITER 戸田 明宏
2ndPASSスクール/編集部/Webディレクター
保有資格:NESTA-PFT、NESTA-WMT
Webディレクター:Web広告、SEO、ホームページ集客
2ndPASSスクールではホームページ運用やサイト制作を、主に卒業後の生徒に向けてサポート
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